2005-09-20
イスとイモ
ウッドワークスマツミさんが椅子を持ってこられました。
オリジナルデザインのソファの試作で、張り部分をうちに頼まれたものです。
初めて作るものは実際に形にしてみないとやっぱりわからないものです。
特に座り心地は好みや体型によって違うので難しい。何度もクッションを変えて座ってみて、決めていったりします。
それにしてもマツミさんの椅子に対するこだわりと情熱にはいつも頭が下がる思いです。
そしてうれしいおみやげが!庭で穫れた立派なさつまいもです。
早速カンタン焼き芋を作ってみました。
クシャクシャにしたアルミホイルにつつんで中華鍋に入れ、ふたをして弱火にかけ、ほっておくだけ。
とっても美味しく頂きました。なんだか食べものの話ばかり書いているような気が。やっぱり食欲の秋です。
2005-09-19
食卓
ふと食べたくなるものがあります。
実家で母が作ってくれていた時には何とも思わず口にしていたもの。
たとえば、きゅうりとワカメの酢の物、お豆腐の味噌汁、ひじきの煮物。
御馳走でも主役でもない、そういう普段のおかずです。
夏の疲れがでたのか(何も疲れるようなことして無いと言われるけど)、
今日は1日だるーい気分。夕飯何にしようかなと考えたらたら浮かんだのが酢の物でした。
きっと、ずっと日本の食卓にのぼってきた、なんでもない日々のたべものにこそ、健康と元気のもとが含まれているのだと思います。
というわけで、今晩の献立はきゅうりとワカメの酢の物、なめこと油揚げの味噌汁、焼き魚、長芋の千切りおかかまぶし、そしてぴかぴかの新米。ごちそうさまでした。
2005-09-18
おばあちゃん椅子 その2
やりかけたままになっていたおばあちゃんの椅子のその後。
白と薄い黄緑の合皮で2脚ずつすっきりシンプルに張りました。
残る2脚はもらえることになったので、1脚ずつ好きな生地を選んでみました。
Kさんセレクトはあやしげな紫の花柄のモケット(毛布みたいな肉厚の生地)、私は白っぽいベージュに茶がまざったナチュラルな感じの布。
自宅は椅子だらけだけど、食卓用のまともに座れるものは2脚しかなかったので、やっとこれでお客さんにも座ってもらえるようになりました。
ますます椅子屋敷です。
2005-09-15
新装開店
今日の納品は京都下鴨にある「有卦屋」さん。
これまで創作鉄板料理やさんだったのを、改装して雰囲気を変え、居酒屋さんのような感じにされました。それに合わせて椅子も張り替えです。
もともとは赤の平織りの布で張ってあったのですが、もっと落ち着いた感じにしたいということと、メンテナンスが楽ということで、焦茶色の合皮に。
椅子の張り地を選ぶ時、小さな平面のサンプルを見て決めなければならないので、たいていの方がけっこう悩まれますが、その中でもここの店主さんは相当な迷いようでした。そこまで悩んでもらえるのは、椅子へのこだわりというか愛情が感じられてなんだか嬉しいものです。
それにしても、今そこにある空間に置くのならまだ想像ができるのですが、まずこれから改装する店の雰囲気を想像して、そこに似合う色と質感を、と思うとそれはなかなか決められないですよね。
いつも納品の時には喜んでもらえるかなあとちょっとどきどきしながら行くのですが、今日はまるで元からその椅子だったかのように馴染んでいて、気に入ってもらえました。
自分のお薦めした生地で張り替えた椅子が、お客さんのイメージ通りに仕上がって喜んでもらえる時は、やった!と嬉しくなります。
村上椅子のホームページ
2005-09-14
黒いワンピース
友人の結婚式にむけて、ワンピースを作ってみました。
黒に黒の水玉模様のさらっとした布。
薄くてとらえどころがなくて、裁断するのも縫うのもすごく大変でした。
服を作りはじめたのは確か13歳の夏のブラウス。母が私たち3人娘によく作ってくれていたので、ミシンがそばにあったからやってみた、という感じです。その後も自己流でコートをリフォームしたりワンピースを縫ったりしてきました。
趣味といえるほどの腕前でも頻度でもなく、年に1、2着作っているだけだけど、気が向いて一度始めると、寝るのも忘れて夢中になってしまいます。作る工程自体の楽しさはもちろん、だんだんかたちになってくると、早く着てみたいという気持ちも手伝って。
けっして上手ではないけれど、自分に合った、どこにもない一着が着られるのが嬉しくて、また作るのかもしれません。