村上椅子

2024-08-06

張り替え

レトロな椅子張り替え

お祖母様から受け継がれた椅子の張り替えご依頼です。

昭和レトロ、とでも言うのでしょうか。
ミッドセンチュリーデザインを思わせる、曲線からなるかたちとこじんまりしたサイズが、とても可愛らしい椅子です。

経年劣化で合皮がかたくなって破れてきてしまっているので、まずは取り除きます。

続いてウレタン類も外してしまい、枠だけの状態に。
ごくシンプルに、曲げた板と、細い金属の棒でできています。

いつものごとく、間の写真を撮り忘れていますが、、
新しいウレタンで、このフレームをふっくらしたかたちに肉付けしていきます。

その後、布を各パーツのサイズに合わせて裁断。
座面のぽこぽこしたデザインになる部分は、ウレタンのシートに布を乗せて一緒にミシンで走って、キルティングの要領でステッチを入れ、それで椅子を包んで張っていきます。

最後、タッカーの針で止められないところ、背もたれの下側と、肘の後ろ側は、曲げ針を使って縫い合わせています。

足に巻いてあった黒いテープは剥がし、磨いてぴかぴかに。
ふっくら肌触りもよく生まれ変わりました。

アンティーク品でも、高価な品でもない(失礼、、)、古いごくふつうの椅子ではありますが、そういうものこそ、こうやって直して使い続けよう、と思ってもらえるのが嬉しく、なんだか心があったかくなります。

ご依頼、ありがとうございました。

 

2024-06-12

張り替え

古い丸椅子の張り替え

小さな古い丸椅子、張り替えのご依頼で持ち込まれました。
ちょこっとついた背もたれが愛らしいです。

全体的にぐにゃぐにゃしていたので、木枠も修理をしてしっかり座れるように直しました。

近頃は古道具屋さんや蚤の市なんかでも、なかなか良い状態の昔の椅子を見かけなくなってきました。張り替えだけでは済まず本体の修理も、となるとお値段もそこそこ、、になってはくるのですが、やっぱり新しいものにはない良さがあります。
もしも、いいな!という椅子に出会ってしまったかたは、ぜひこうやって生まれ変わらせて使う楽しみを味わってほしいです。

 

2023-12-22

張り替え

ソファ張り替え

ソファの張り替えご依頼です。

様々な思い出を刻んできたソファ。
一時は使われなくなって別のところへ預けていたり、処分も考えられたそうですが、張り替えという選択肢が出てきて任せられそうなところをいろいろと探されるうち私たちのホームページを見つけて、いつか頼む時はここへ、と思ってくださっていたそう。

引きとりに伺った時には、初めてお会いしたとは思えないほどフレンドリーにお迎えくださって、ソファにまつわるお話や、お好きなものや興味のあることのお話で意気投合、すっかり盛り上がってしまいました。

 

素敵なゴブラン織。クラシックな感じがよくにあっていますが、かなり傷んでしまってクッションもくたくたに。
タッカーの針をすべて抜いて生地を剥がし、傷んだウレタンを取り除きます。

ここからいつも通り、作業に集中してしまって途中経過の写真がないですが、、クッションを新しくしてかたちづくり、改めて型をとって生地を裁断、縫製。
フレームに生地を張って完成です!

布はセンスにお任せします!とおっしゃって、ご提案した候補の中からすっと決まりました。薄いベージュの落ち着いた籠編みのような柄で、中の一色が緑みがかっていてとても綺麗な色です。

グリーンのギャッベととてもよく似合って、お部屋が明るくなりました。

古い布の傷んでいないなところを使って、クッションも作りました。新しい椅子とも調和していますね。アクセントになりお客様にもとても喜んでいただけました。

ものを選ぶ時に、日用品ひとつにしても、間に合わせではなくてピピッとくるまで探す。ここで、この人が作っているから、オススメしているから、この人から買いたいと思って選ぶ。そしてそのご縁を大切にする。そんな価値観にとても共感します。

また、そうして私たちの小さな店を見つけてご依頼くださるかたがおられること、本当にありがたく嬉しいなと思います。

もっと早く張り替えればよかった!あれから吸い付いたようにずっと椅子に座っています、というお声を聞いて、こんなに喜んでいただけて本当にいい仕事だな、、と改めて感じました。

ご依頼いただき、ありがとうございました!

2023-11-04

張り替え

革のソファ張り替え

三人がけのソファの張り替えご依頼です。
合成皮革が、経年劣化により剥離してしまっています。

今回は、本革で張り替えました。

真っ黒ではなく、渋いネイビーの牛革を選ばれました。
型押しされていないため場所によっていろんな表情がある自然なシボ、少しマットな表面もかっこいいです。

置きタイプのクッションと、ベースの部分も革で。
クッション下の見えないところは、水拭きで掃除されたいとのことでしたので、合皮を組み合わせて使っています。

使ううちにシワやツヤが出て馴染んでくるのが楽しみなソファとなりました。

 

 

2023-09-12

張り替え

ボタン締めソファ 張り替え

クラシックなソファの張り替えご依頼。
古いマルニのソファ、ずらっと並んだボタンと緑色の別珍生地が重厚な雰囲気です。

ベージュのリネンがご希望とのことでしたので、ベルギーLIBECO社のリネンをご提案。お家の雰囲気にあうよう、デザインも変更しました。軽やかに変身しましたよ。

ボタンは背もたれだけに変え、シンプルに。
座面は高さのあるバネが入っていたので、それを生かしつつ、重たくならないよう、上に薄いクッションを乗せるかたちにしました。
ファスナーで中身が取り出せるようになっていて、この部分だけ洗ったり、傷んできたときに交換しやすいという利点もあります。

綺麗なかたちですね。

自然素材のお家の雰囲気にも、よく似合うソファになりました。