村上椅子

2021-01-28

張り替え

セブンチェア張り替え


張替前


張替後

ご紹介しそびれてもう昨年のこととなってしまいましたが、セブンチェアの張り替えを承りました。

デンマーク、アルネ・ヤコブセンの名作椅子。肘つき、肘なし、全体を張りぐるんだもの、プライウッドの木目を生かした仕上げのもの、着色塗装された物などいろんなバージョンがあり、1955年にデザインされてから今まで作り続けられている椅子です。

こちらは成形合板を包み込まずに、体に当たる側の面だけ布張りされているタイプ。オリジナルにならい縁を細いパイプで仕上げ、フレームを見せる仕上げにしました。いろいろ検討した結果、全く同じ部材を入手するのは現実的でなかったので、1ミリほど太い芯を使っています。


白とブルーのコントラストが美しく、目を引く椅子となりました。
さっぱりしましたね。

2021-01-19

張り替え

ピアノ椅子張替

ピアノ椅子張り替えのご依頼です。
長年のご使用で、ビニールレザーも硬くなってしまっています。

張り地は、お客様お手持ちのビニールコーティングされた布で。

この形のピアノ椅子といえば、エンジのような紫のようなあの色しか見たことがないですが、ガラッとイメージが変わりました!

クッションもややふっくらさせています。

こんな毎日ですが、少し景色が変われば気分も心なしかスッキリするような気がします。身近にあるものを変身させてみませんか。

そういう我が家にも、同じような年季の入ったピアノ椅子が。そのうち可愛い色に変えてみたいです。

2020-12-23

張り替え

北欧椅子張り替え

デンマークの椅子の張り替えご依頼です。

この布がとても気に入っているけれど、傷みがひどくなってきたので張り替えられる、ということで似た生地を探したのですが…

この糸の太さがいろいろで深みのある織りの、しかもチェックで同系色となると全然見つかりません。さてどうしましょう。

そこで、子どもが気にいるような、明るく楽しい雰囲気にしたいというご希望もあったので、背もたれと座面の色を変えてあそんでみましょうとご提案しました。

背は黄色系、座はグリーンからブルー、でいろいろ検討した結果、こんな感じになりました。

 

 

選ばれたのはイギリスの麻の混じったウール。青が強く写っていますが、もう少し緑みがかった色で、他の色の糸も織り込まれていて雰囲気のある布です。背もたれも同じものの色違いで。

すてきに生まれ変わりました。

さて、このもともと張ってあった古い布、思い出も詰まっていることと思うとなんだか捨てがたく、座面の真ん中の方はまだまだきれいな状態だったので、ふと思いつきました。
きれいに洗ってから、小さな座布団に。以前から作っているつなぎ布の小座布団くらいのサイズで、木の椅子などに合わせて使ってもらう感じです。裏側は手持ちの同系色の水色の布をあわせました。

友人夫妻の依頼だったので、内緒で一緒に箱に入れて送ったら、とっても喜んでもらえて私も嬉しくなりました。

そういえば、バタバタしている間にこの秋、店のオープン13周年を迎えました。前の場所で始めてからは18年になります。

これからも張り替えを楽しんでもらえるアイディアをいろいろとご提案できたらなと思います。

2020-10-24

張り替え

レトロソファ張り替え

秋も深まりあっという間に11月が目の前に。
今日は納品で久しぶりに嵐山に行ってきましたが、程よく賑わっていました。
以前なら秋の週末の観光地に納品なんて!という感じだったので、こんなこと言ったらダメなんでしょうけど、ホッとしたというかこれでちょうど良いのかなと思ったり。難しいけど住んでいる人も訪れる人も、そして観光業に携わる人も、みんなが心地良いバランスを作っていければいいのになと思います。

さてずいぶん前のことになってしまいましたが、古いソファの張り替え事例です。

可愛い花柄のソファ。今ではこんな布なかなかないです。

バネを下から支える麻テープの色あいも可愛らしい。

全部取り除き、バネも入れ替えて、座面にクッションを乗せるかたちに変えました。

 

別おきクッションにした訳は、どの布も素敵、、と迷われたので、それなら2種類使って楽しめるようアレンジしましょうということで。裏返すとぱっと明るい黄色の座面になります。

 

こちらは製作途中のようす、背の裏から肘裏にかけて、ぐるっと手縫いで仕上げています。

ぽこぽこした柄が可愛い、また違う雰囲気のソファに生まれ変わりました。

2020-07-13

張り替え

3人掛けソファ張替

ソファの張り替え依頼です。

クラシックなかたち、布もつやっとしたストライプでやや硬い雰囲気でしたが、少しふんわりした布を使って変身しました。

お客様のセレクトで座面のクッションは本体より少し色の濃いめの色違いにし、さりげなく変化をもたせています。
くるみボタンの配置もバランスを見て変えてみました。

木枠の縁は飾り紐をやめて連結鋲仕上げに。
これにはちょっとした繋がりがありまして。

座面のクッションを裏返すと現れるのはmina perhonenのtambourine。

 

その刺繍で表現されたツブツブとした点が連なっている様が連結鋲に似ていて、似合いそうだなと、選んでみました。

張り替えの楽しさはこうやって組み合わせを考えたりして、一点もののソファにできるところにもあります。
クッション裏に柄の生地をもってくることで、気分が変えられるのも良いし、より特別感のあるソファに仕上がったのではないでしょうか。また永くご愛用いただけますように。。