村上椅子

2020-06-09

張り替え

カリモクソファ張替

これまでにも何度かご紹介してきました、カリモクの肘つきソファの張り替えです。
やはりこれだけ出会うことが多いということは、このコンパクトさが一般的な日本の住宅事情や日本人の体格にあっていて、使いやすい椅子なのですね。

今回も、がらりとイメージを変えまして、お客様が探してこられたこちらの布で張り替えました。

ミックス調のさっぱりとしたベースの生地に、きれいな色の刺繍がリズミカルに並んでいます。

カクっとした黒い合皮の雰囲気から、キルティングや座面のボタンをやめてすっきりとさせ、丸みを帯びたシンプルな形に変更しました。

一人がけは、違う布で。

こちらも優しい雰囲気になりました。

もちろん、形や布を変えているだけではなく、中身のバネをしっかりとしたものに変えて、ウレタンも良質なものをいれ、かなり座り心地もグレードアップしています。

持ち込まれることが多いだけに、同じ椅子が、お客様のセレクトによってそれぞれの椅子に生まれ変わるところも、面白いなあと思って張り替えさせてもらっています。

 

2020-04-04

張り替え

カフェチェア張替

黒いエナメル調ビニールレザーの椅子の張り替えです。

張り替えの時には、せっかくだからとガラッと雰囲気を変えられる方もありますが、今回のケースは、現在お店の椅子として使われていて、長い期間かけて少しずつ持ち込まれては張り替えを繰り返すことと、背中はそのままで傷みのひどい座面だけを張り替えということで、張り替えたとは分からないような、元どおりの椅子を目指しました。もちろん、座面のクッションも交換し、パリッと綺麗に生まれ変わっているのですけどね。

椅子の底を見ると、学生のころオシャレな暮らしに憧れてちょこちょこ通っていた、北山にあったインテリアショップのラベルがついていて、これまた懐かしくなりました。

京都でアメリカンホームメイドケーキといえばここ、というお店。
いつも椅子を持ってこられると、椅子からも懐かしいような甘い香りが、、。

食べたいな〜

何て思っていたら、差し入れいただきました!

黄金に輝くアップルパイ。ご馳走さまでした。

2020-01-24

張り替え

最近の張り替えから。

肘つき椅子の張り替えご依頼(張り替え後の写真)。

釘や詰め物、作りを見ると、かなり古いものと思われます。しっかり丁寧に作られていました。今でもあるようなシンプルで細身の木枠ですが、いい味がでておりなんというか密度が違うというか、重みもしっかりとあって、新しいものでは出せない雰囲気ですね。いつものことで、撮ったはずの張り替え前写真が見当たらないのですが、、座面のゴムテープも伸びきって下に落ち、かなりくたびれた様子でした。

座面、背もたれともにS字バネを入れ、しっかりした座り心地に生まれ変わりました。
張り地はお客様ご希望の、ミナペルホネンのタンバリン柄。色味もフレームとぴったりです。

限られた生地の分量の中で、どういう柄の出方にすれば椅子が綺麗に見えるか考えつつ、座面から背もたれ、背裏までの柄のつながりも配慮し、2脚とも同じように取る。生地を広げてからいざ裁断するまでにはかなり時間をとりました。前にも書いたかもしれませんが、円に見えるけれどやや縦横の長さが違い、生地を同じ方向に取らないと少しずつ柄がずれていくので、それも要注意です。

出来上がってみれば別に気にならないところかもしれませんが、作り手としては柄が揃ってないとすっきりしない。そんなもんです。

ご依頼ありがとうございました。

 

 

2019-06-22

張り替え

まるい椅子の張り替え

ふっくらお餅みたいな、まるいスツールの張り替え依頼です。

裏返すと、、

ピンクだったのね、あなた。

お客様持ち込みの、素敵なタンポポの柄の刺しゅうの布で張り替えです。

厚みのある丸っこい形のため、柔らかい生地でないとうまく馴染まず丸い形が出ないのですが、側面(一番出っぱっているところ)でシワを寄せて、なんとか目立たない程度にいけました。

ガニマタに、丸いキャスター、なんとも言えない愛嬌のある椅子です。

 

 

2019-02-27

張り替え

座面張替

ダイニングチェアの張替ご依頼。
クラシカルな雰囲気のアメリカの椅子、大ぶりで背もたれも高いです。

張替の際、布などの張り地はこちらに用意しているサンプルの中から好みのものを選んでいただくのですが、持ち込みされる方もおられます。今回は、ご自身で刺繍したものを張ってもらいたいということで、一緒に送ってこられました。

・・

くたびれていた中身も新しくして、張り上がり。

 

クロスステッチで細かく刺された作品、普通の椅子生地よりもずっしりと厚みのある張り地となっていました。花の模様のところだけでなく、紺と白の部分もびっしりとですよ。4脚分となると、気の遠くなるような作業!

暇つぶしです、と謙遜されていましたが、とんでもない。納品時にはアップリケ刺繍の素晴らしい作品も見せていただき、わ〜、へえ〜と感心しきりの私たち。椅子というざっくり大きなものを扱っている私には、細やかな作業が眩しく見え、何か作りたいなあと刺激をいただいて帰って来たのでした。

ご依頼、ありがとうございました。