村上椅子

白いソファ張り替え

ソファの張り替えご依頼です。

11年ほど前に、建築家さんからのご縁で注文製作したソファ。
合皮が劣化して破れてきてしまったとのことで、久しぶりの再会です。

今は完全なオーダーメイドには対応していないのですが、当時は、海外の有名ブランドのものではサイズが大きすぎて体格や空間に合わない、といったご要望が多かったため、一からお作りすることが時々ありました。

同じような、白に。
今回は、張り替えと同時に、高さを並べて置いているソファに合わせたいとのご希望で、背を5センチほど低く作り直しました。

 

w1750mm。ゆったりと上品な雰囲気、どっしりした重みと高級感を持ちつつ、奥行きを少なめに設定することで使い易いサイズとなっています。カクっとした見た目ですが座面にはスプリングが内蔵されているので、程よく柔らかく心地よいです。

改めて昔の仕事を目にして、自画自賛とはなりますが、シンプルながらじっくりと真面目に作られたソファだなという感じを受けました。

すこし前にも、17年前にオーダーで製作したソファの張り替え依頼がありましたが、そちらもとても座り心地も良いし思い出もたくさんあるからずっと使い続けたいとおっしゃっていただきました。

直しながら使い続ける暮らしをもっと広めたい、そしてずっと使い続けられるもの、使い続けたいと思うものを作りたい、という思いをもって20年前に始めたことが、少しずつ根を張って、こうして続けられていること。そして、張り替えという機会に手がけた椅子に再会できることで、長くご愛用いただいている様子をじかに感じられるのも、とても嬉しくありがたいことだなあと思ったのでした。

 

2022-04-05

張り替え

籐から革へ、張り替え

籐の椅子の張り替え依頼です。

ヤコブセンのこの椅子↓ を

特別に籐で作った仕様だったようで、今回はオリジナルと同じように厚いヌメ革で、張り替えることになりました。
それには、少し問題が。
籐を編んで張るために、木枠にたくさん穴が開けられています。

さらに、貫(横方向に渡してある材)も、柔らかくしなる籐でできていて溝が掘られているため、
このままでは革を留めるスペースがなく針も効きません。分厚い革を張ると、無理が生じて釘が抜けてきたりしないかも心配です。

色々と方法を考えましたが、
木工やさんと相談の結果、穴は全て埋めることに。

籐でできた前後の貫はカットしてしまい、その材が刺さっていた箇所と穴を隠すため、本体と同じ素材(チーク)の薄い板を貼ってもらいました。

直したとはわからないような仕上がり。すごい!

さて、あとは張りの工程。
厚み4mmの牛革(自然な加工をされたヌメ革)をこのような形にカットし

巻き込んで太い釘で留めます。

できあがり。座ると少したわんで馴染みます。
いい色に育っていくのが楽しみですね。

作業場を二箇所に分けたことで、出来上がりと日記更新のタイムラグが出てきたり、これまで私Yが写真も撮って記事を書いてきたので、そうでなくなると色々やりにくかったりで、これからどうしようかなというところ。。更新がスムーズにいっていませんが、試行錯誤しながらやっていきたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

2022-01-24

張り替え

スツール張り替え

座面の中が容れ物になっているスツールの張り替えご依頼です。

お客様持ち込みの布ですっきり生まれ変わりました。上品な色柄がとってもよく似合っています。

限られた分量の布の中で、いかに違和感のないように柄をあわせるか悩みましたが、なんとかまとまりました。ほんとうは蓋から側面まで柄をつなげたかったのですけど。


柄物で気分を変えるのもいいですね。
小さなもの一点から、ご依頼いただけます。
何かと家にいる時間の長いこの季節、お部屋の雰囲気を変えて楽しんでみませんか。

 

2021-05-28

張り替え

アームチェア張り替え

すっかりご無沙汰しているこの日記(と呼んで良いのか…)。
5月は一度も書いていないことに気がつきびっくりしました。
一週間、いや一ヶ月たつのが早いこと!

さて張り替え事例のご紹介です。

ネコちゃんがとてもお気にいりの椅子だそうで、もう、どうしようもないくらいになっていましたが、やっぱり愛着があるので張り替えてまた使いたいとのこと。これはやりがいがありますね。

コンパクトな見た目ですが、ちゃんとコイルバネが入っていて手の込んだ椅子です。
肘の形もきれい。

最初はネコちゃんの興味をひかないような、(つまり爪を研ごうという気にならないような)布はどれか、、というところから始まったのですが、風合いや色などなかなかこれというものがなく決めきれず。
最終的にはやっぱり純粋に好きなものがいいなということで、気持ち良い肌触りの、きれいなスミレ色の布にされました。
長持ちするからってあんまり気に入らないものを部屋に置くよりは、またダメになったら張り替えよう!こういう考え方もひとつです。

 

素敵な椅子になりました!
どうぞご無事で。。。

 

 

 

2021-04-17

張り替え

アイガーとソファクッション

1960年に発表された飛騨産業のアイガー、こちらの日記でもたびたびご紹介していますし、Re:椅子としても店に並べることの多い椅子でもあります。グッドデザインやロングライフデザイン賞を受賞しているだけあって、本当にたくさん世に送り出されてきたのだなと感じます。

デザインがきれいなだけでなく、長いこと使われていても本体に少しの緩みもないのが、すごいところ。ゆるみの出やすい接合部分をできるだけ少なくしつつ、堅牢で耐久性のある素材と曲木の技術を使って作られているため、長く使えるのですね。

こちらも、長くお使いだったもの。
裏を返すと、

オリジナルの赤い布の上から、2回、張り重ねてあり、かなり座面が分厚く印象が変わってしまっていました。全て取り払って板だけにもどし、すっきり張り替えました。

肘のプラスチックも、劣化していたため、代わりにヌメ革を巻きました。

あわせて、一緒の場所で使われているソファも同じ布で張り替えました。こちらも同年代のもの、肩肘2つと肘なしを組み合わせて好きに並べられるものですが、3つ並べてしか使われないということなので、クッションは繋げて一枚で作っています。

ミシンを踏んでいたら、仕事場にはいってきた娘が、「ウシ柄!?あー、ちがったわ!」
たしかにそうも見えますね^^
シンプルでクールな感じの内装の部屋に置かれるとのことでしたので、お!と思わせる主役の家具となること間違いありません。