2025-06-24
ERCOL ソファ張り替え

イギリス、ERCOL社のソファの張り替え依頼です。
ゆったり大きなサイズながら、軽やかなフレームと取り外せるクッションで構成されたシンプルな構造。丸みのあるシルエットも美しく、他にはないソファだなと思います。
まずフレームの調整から。
緩みは締め直して接着し、目立つ傷等は補修しました。
座面の下の麻テープも切れてしまっているので、丈夫なウェービングテープに張り直します。


次は、クッション。

開けると、ウレタンが崩れてしまっています。
特に傷みのひどい肘のクッション中材は、新しく作り直し。
背もたれと、座面も補強をいれてしっかりとさせました。



型をとってカバーを裁断、縫製し、クッションを入れたらくるみボタンを止めます。
こちらはくるみボタンを作っているところ。



肌触りを重視して選ばれた淡いグレーの生地が、よく似合っています。
すっかりくたびれていたので、一時は捨てようかどうしようかと悩まれていたとのこと。
縁あって修理を依頼していただき嬉しいです。
ご家族皆さんのお気に入りの椅子だったそうで、
包まれるような座り心地に、また取り合いになりそう、とお客様。
末長く、みなさんで仲良くお使いくださいね。
2025-01-21
革のソファ張り替え


ミッドセンチュリーということばが浮かぶような、レトロな革張りのソファ。
60-70年代の天童木工のもののようです。
背もたれのクッションを支えるテープも革だったり、肘かけのクッションがフレームにぐるっと巻きつけてボタンで留まっていたりと、凝った作りです。
傷みがかなり激しかったので、全体的な補修が必要でした。

本体は、木製フレームの緩みなどを再接着、座面下のバネ調整と生地の張り替え。
そして、背もたれの革ベルトも新しく製作しました。
背、座面のクッションは中材から新しく作り直しました。
張り地は、布も検討されましたが、最終的には元のものに近い革に。
シンプルにというご希望でしたので、パイピング、ボタンはやめ、つなぎ目を極力無くす縫い方にしました。

肘のクッションについては背や座とのバランスをみて、どう作るのがすっきりするか色々と考えました。その中で、革のベルトでフレームに取り付けてはというご提案が出てきて、このような仕様におさまりました。


ここだけ、チェックの布で遊び心を。

さっぱりと生まれ変わりました。
使っていくうちに柔らかく馴染んでいくのもまた楽しみです。
ご依頼いただき、ありがとうございました!
2024-12-27
今年もありがとうございました
年内の営業は今日までとなっています。
溜まった埃を掃除しながら、
今年も色々な出会いがあったなと思い返しています。
ありがとうございました。
・・・
年末にお納めした椅子。
張り替え前


8年ほど前の展示でご購入いただいた、Re:椅子。
ひさびさのご対面です。
黄色いリネンがやぶれてしまっていました。
今回は黒っぽいウール混生地で、落ち着いた雰囲気に。


全体的にオイルも塗ってメンテナンスしました。
また永く使っていただければ嬉しいです。
2024-09-26
ピアノ椅子張り替え 2

前回と違うタイプの、ピアノ椅子の張り替えご依頼。

随分クッションがへたってしまい、布も傷んでいます。
ご自身が子供のころから使われていたものを、これから使われるお子さんのために修理したいということで、
雰囲気を変えず同じように張り替えました。

共布で作ったくるみボタンをとめています。


シャキっとしました。
2024-09-19
ピアノ椅子張り替え その1
ピアノ椅子の張り替えご依頼。
こちらは回転するタイプのピアノ椅子です。


クッション性もなくなって、擦り切れて破れたところから中材が粉々になってぱらぱらと。。
座るのも憚られる状態ですが、大丈夫、しっかり治します。

解体してみると中の枠組みもかなりガタがきていて、座ると嫌な音が鳴るので、ここから直す必要があります。
補強の材を入れて修理する方向も考えましたが、いろいろと構造上無理があります。でもこの丸い枠をまた作り直すと時間と手間がかかるので(つまりお値段も高くなる)、考えた結果、丸い板を切ったものに厚いウレタンを乗せて形作る方法にしました。
ちょっと丸っこいかたちになりましたが、シンプルに元に近い形を作れました。
生地が張れたら、縁の仕上げをどんな風にするか、お客様の好みも聞いて決めていきます。
このトリム(飾り紐)が似合いそう。

でも鋲仕上げも捨て難い。

というわけで、両方盛り込みました。
鋲の大きさや素材でも雰囲気が変わってくるので、あれこれ並べてどれが良いか検討。鋲の間隔も吟味します。


回転部分のネジの緩みなどもチェックして、完成!
変身ぶりを、とても喜んでいただけました。