村上椅子

2014-06-06

張り替え

ロック製作所さん 張替編

先月の張り替えのお仕事。
引き上げてきたときの様子はこちらです→

良い感じに色あせたブルーが素敵なソファ、4脚です。
腰掛けたら沈み込みがちょっとしんどい。
クッションも本体に張ってあるテープもくたびれ模様です。

最初は全部張り替えようかということだったのですが、
このストライプのクッション部分が張ってあるのではなく
くるみボタンで留めつけてあるタイプだったので、
一度外して洗濯して再利用してはとご提案しました。

こんなふうに上と下にばらせます。
そして薄いグレーの本体部分のみを張り替え、
クッション部分は中身を出して洗濯。
クッションの中身はもう少ししっかりしたものに交換しました。

さて、もう一種類の椅子、こちらも4脚。
色あせてくたびれております。
低めのシートと、畳ズリ(ソリのような部分)。
木枠の楔(くさび)どめの印象的な、日本的な椅子です。

古い生地をめくると、オレンジ色の粉々になったクッション(通称赤ゴム)が。
現在使われているウレタンフォームの出てくる一時代前の素材です。

麻のテープも伸びて切れています。背もたれは藁が詰めてありました。
釘を全て抜いて、下ごしらえからやり直し。

いつものことなのですが、ここからはだだーっと作業に集中してしまうため、
写真を撮るということはすっかり頭になくなってしまうのです。。

というわけで、次回は飛んで納品編です。

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2014-06-04

張り替え

お屋敷のソファ 納品編

さてさて、なにやら楽しそうな様子。
いったい何が始まるのでしょう。

わっしょい、わっしょい。

まずは車の上に上げ、瓦屋根の上を通って

よいしょ!!

ソファが大きくて、階段から上げられないので
二階の窓から運び入れました。

心配をよそに、皆さんの協力であっけなく終了。

・・・

狭い作業場で見ていると大きいし、まっピンクだしで
目がチカチカ。どんななるんやろ、、と正直なところ思っていたのですが
さすが!!なんともすんなり、部屋に馴染んでいました。
この色柄をインテリアに取り入れられるセンスには感服です。
失礼いたしました。。

肘の外側、背もたれの後ろ側はベージュ色のモケットを組み合わせて。
トリム(縁飾り)には焦げ茶色をもってきて、メリハリをつけてみました。

肘の前のヒダも、元々に倣って細かくギャザーのように。
そして、普段使う大きな鋲ではなく、
細かい真鍮の釘で上品にとめました。

ひろびろ、明るく素敵な寝室ですね。

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2014-06-03

張り替え

お屋敷のソファ 張替編

先月とりかかっていた張り替えの様子を。

築百年以上たつお屋敷の改築にともなって、
蔵から立派なソファが運び出されました。

おじいさまが使われていたものを、この度張り替えて甦らせることに。
幅2メートルもある、重厚なソファ。細部まで丁寧な仕事がされています。

肘前のひだの取り方が美しい。

背面にぐるりとまわしてある飾りテープ。素朴で可愛いです。

さて、釘を抜いてめくっていくのも一仕事。
贅沢に材料を使った木枠があらわれました。
この厚みでこの幅はなかなかありません。

背もたれの裏から。
背中にもバネが仕込んであります。

表面の生地の次にある、下張り(白い布)をめくると獣毛の詰め物が。

肘にまでコイルバネが入っていますよ。

座面のバネは細い竹をフレームにして繋ぎ留めてありました。
細いからだで、よくがんばったなあ、とイスオさん。

さて、背もたれのバネは傷みがなかったので
支えているテープを補強し、肘のバネは吊り直し。
座は枠で組んだ、組みバネというものに交換しました。

ここからはいつものごとく、写真を撮り忘れ、、
ウレタン、綿で肉付けして形を作ったら、いよいよ裁断です。

選ばれたのは、こんな布!

フランスのモケットの柄生地、鮮やかなピンク色。
さてさて、どんなソファになるのでしょうか。

(つづく)

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2014-05-28

おしらせ

5/29の営業時間変更

5月29日(木)のショウルームは
勝手ながら15時頃からのオープンとなります。

ちょっと配達に出掛けてきます。

急なお知らせですみませんが、
どうぞよろしくお願いいたします。

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2014-05-24

雑記

2014/05/24

店前のジューンベリーの実が赤く色づきはじめました。
今年は豊作、鈴なりになっていて、
穫って食べるのがムスメの毎日の楽しみとなっています。

さて、ずっと作業場を占拠していた大物の張り替えが
とうとう出来上がったので、とりあえず晴れ晴れした気持ちの私たち
(まだまだ後ろはつまっているのですが、、)。
その様子はまた後日お伝えするとして。

その隙間をぬうように、お客さまからの預かりものの
いろんな椅子を次々張り替えつつ、
そろそろ小さい部屋さんで開催する『古椅子展』
(「古イス市」から名称が変わります)のDM写真に使う椅子が必要と
いうことで、ひとまず数脚用意しました。

古い生地を剥がして、釘をぬいて、ぐらつきを修理して
塗装のひどい状態のものはぬりなおして、、。
その椅子の魅力を引き出す張り地を選ぶのも、なかなか時間がかかります。
やっと張れる状態までもっていけば、あとはすぐ。
無事、小さい部屋さんにお届けして撮影していただきました。
DMの完成が楽しみです。