2016-08-12
花の透し模様の回転椅子
レトロな回転椅子の張り替えご依頼。
背もたれの花がどっしりした椅子に優しい雰囲気を添えています。
一度は張り替えてあるのでしょうか。典型的なこの時期の詰め物(=ワラや綿)ではなくウレタンが見えています。
さて足を外して、裏から剥がしていきましょう。
この、マイナスネジで足を本体に取り付けてあるところのぴょこっとした形、
なんとも素朴で素敵だなと思うのですが。
どうも一度、板を入れて修理してあるようですが、
丸い小さな板でバネを押さえつけるのにも限界があったようで、
板は割れてしまっていました。
これじゃちょっと安心して座れませんね。
・・・
張り替え後。
緑色とベージュっぽい糸を組み合わせた、ざっくりした織りの生地を選ばれました。
裾のフリンジをやめるとすっきりスマートにみえます。
気に入っていただけたようで私たちも嬉しいかぎりです。
ご依頼ありがとうございました。
2016-08-03
アイアン椅子張り替え
言いたくないけどつい口から出てくる暑い〜。
昨日は炎天下のまっ昼間に重いソファを運んで階段を往復し、ドーンと疲れが出てその後椅子から立てなくなりました。。
皆様もどうぞお気をつけください。
・・・
さてさて、ちょっと前に張り替えた椅子。
曲線の面白い鉄のフレームに、
革張りのぽこっとしたシートがはまっています。
外して革を剥がします。
かなりイメチェン。
薄いベージュの、ぽこぽこ水玉生地です。
・・・
ただいまご注文が混み合っております。
張り替え、定番商品の製作とも、2ヶ月ほど納期をいただく場合があります。
どうぞご了承くださいませ。
2016-04-20
ちょっと低い小椅子
古い椅子を、張り替えました。
こちらも、前の記事とおなじく、学校の椅子でしょうか。
もともと小振りなのですが、お客さまのご希望は、
座面の高さを30センチくらいにして欲しいとのこと。
張り替えた後バランスを見て足を切りました。
畳の部屋で使われるということで、もともとは付いていなかった畳ずりを新たに製作。
本体フレームも塗り直したので、色合い、木肌の感じもしっくりよく合っています。
お部屋に渋めの緑色のソファがあり、紫とか青がいいなあというイメージをお持ちでしたので
紫色の平織りと、紺色のヘリンボーンを選んでみました。
納めたところ。
壁に沿って造り付けたテーブルの高さが60センチ。
それにあわせてちょっと低い椅子が欲しかったそうです。
こちらは事務スペースになるとのこと。
こじんまり、あんまりくつろげないくらいの椅子が、ちょうどよいのかも。
お仕事、はかどりますように、、。
2016-03-05
肘掛け椅子張り替え
古い椅子の張り替えご依頼。
肘掛けや後ろ足などちょっとしたところの曲線が印象的な椅子です。
古い木造住宅の改修に伴って、取り壊される蔵から見つかった
ということでしたが、眠っていた年月なんと約80年。
ご依頼主様のおじいさまが80年前に中古住宅を購入された際、
前に住んでいた人が置いていったもので、
ずっと蔵に入れたままになっていたそうなのです。
住宅の改修にあたられた、半海宏一建築設計事務所さんのご提案で、
それを再び表舞台へとおくりだすことになり、
お手伝いさせていただきました。
柄物の布地は元の色が分からないぐらい、色褪せホコリだらけでした。
中身は、こんなようす。
背もたれの後ろがわにも、藁がはいっています。
さて、この椅子がこんな風に生まれ変わりました。
(ここから、お写真は半海さんご提供。ありがとうございます。)
木枠もいったんばらして修理。
磨き直すとつやつやの良い色になりました。
バネを入れ替え、詰め物をいれて、シックな黒いヌメ革で張り、
縁は鋲仕上げです。
椅子の元々のかたちのおかげで、黒い革でも重厚になりすぎず
新しい空間のアクセントとなっています。
座り心地も気に入っていただき、日々活躍してくれているそうです。
まさに、椅子が甦る、という感じがするお仕事でした。
買った方が安くて早い、かもしれませんが、
お金では買えないものがいろいろと詰まっているのです。
ご依頼ありがとうございました。
住宅改修のようす、興味を持たれた方は半海宏一建築設計事務所さんのブログをご覧ください。
2015-08-25
千鳥格子のはばひろソファ
とっても巾の広いソファの張り替えご依頼。
2メートル20センチもあり、余裕で四人は並んで座れます。
並行してほかの椅子も張り替え中で作業場に入れられないので
倉庫内でなんとか空間をつくってめくりの作業に。
ビニールレザーが剥離して、二色使いみたいになってしまってますが、
もとは緑色です。。
これを、黒と白の千鳥格子でというご希望。
いろいろな織の千鳥を探して、こちらの細かいウールの生地を選ばれました。
ボタン締め作業中。
ウレタン類も全て取り替えたので、自由に張り方をアレンジできます。
生地を折り込んでボタンを留めるのはやめて、
シンプルに二列並べるだけにしました。間隔などは、ふたりで相談。
こんな風に釘状のくるみボタンを作って、とめるんですよ。
・・・
完成!!
大きすぎて、外で撮影です。
張り地だけでなく、ウレタンでの肉付けの仕方や
パイピングの有無、マチの付け方など、ちょっとしたことで
全体の雰囲気や印象がかわるのが、面白いところです。
大変身を楽しみながらの、やりがいのあるお仕事でした。
ご依頼ありがとうございました。