2013-02-28
hirobiro sofa 張り替え
efishさんで一目惚れされたというソファ。
10年以上経って、さすがに張り替えの時期がきたようです。
背もたれから座面へと繋がる、滑らかなカーブが美しいソファですが
その、つなぎ目がパンクしてしまっています。
古い張り地をめくっていきます。
クッションの下の、バネの役割をしているウェービングテープが
随分ゆるくて、頼りない座り心地になってしまっていたので、
それを引っぱり直し、さらに間にも編みこんで、しっかりさせました。
完成。
ブルーグレーのスコットランドのウール地を選ばれました。
美しい色みとウールなのにチクチクしない気持ちよい肌触りが
お気に召したそうです。
毎日触れ、目にし、長く使うものだから、じっくりと
本当に気に入ったものを選びたいですね。
脚をはずして持ち込んでいただいたので、
後日完成写真を送って頂きました。
遠方からのご依頼ありがとうございました。
2013-02-19
ダイニングチェアの張り替え
寒い日が続いていますね。
そろそろ春の待ち遠しい今日この頃。
さて、ちらつく雪の中お納めしたダイニングチェア。
ダイニングとしては随分大きな
雰囲気のある革張りのハイバックチェア。
バリとか、東南アジアの家具でしょうか?
惜しみなく材を使ったフレームは
少しのグラツキも無く、がっしりしているのですが、
見ての通り、座面がへこんでしまっています。
めくってみると、バネ代わりのウェービングテープが
こんなふうに。。
伸びて、ところどころ止めてある針がはずれてしまっています。
しっかりした座り心地にしたいというご要望だったので
テープを張り直すのではなく、板を入れるという方法をとりました。
、、、写真を撮り忘れたので、はなしは飛んで、完成写真。
ご家族、それぞれ色の希望があったので、
それをかなえつつ、一つだけ温かみのある柄物を加えました。
「私、どんなんにしたらいいか全然わからへんの~」とおっしゃるお客さま。
張り地を決める時、お家のインテリアや好みをよくご存知のお友達を
連れて来て下さったので、心強いコーディネーターとなりました。
ありがとうございました!
2013-02-06
2013/2/6
最近の張り替えから。
こちらは北欧の椅子。
ビニールレザーが張られていますが
クッションが全く無く、平らな板の上に座っている状態。
見るからにお尻が痛そうです。
全体のバランス上、あまり分厚くしてもおかしいし
座高が高くなってしまうので、薄めのしっかりしたウレタンをのせて
布を張りました。
見た目もふんわり優しい雰囲気に。
・・・
こちらは、子ども椅子。
お父さんが子どものころ使われていたものを
お子さんのために張り替えされました。
底から見ると、肘が接着材で固定されています。
ビニールレザーを張ってから組み立ててあるので、
外れるか心配しましたが、うまく行きました。
完成。
色選びで、がらっと雰囲気が変わります。
こうやって、代々使われるっていいですね。
新しいものを買い与えるより、こちらの方が
豊かな気がします。
・・・
さて、ここのところ、ガレージは椅子でぎっちり。
お手数ですが、持ち込みになられる場合は
事前にご連絡いただけますよう、お願いいたします。
2013-01-29
グルジア椅子
椅子のワークショップにいってきました。
(お休みの日まで、椅子を作っているわたしたち、、、。)
グルジア椅子って何?と興味を持ったのが発端です。
そう言う名前の椅子が、あるわけではないみたい。
以下social kitchen さんの記載から抜粋。
「グルジアのお父さんが一番最初に息子に教える大工仕事が、
この小さな椅子(ミルクチェア)づくりです。
それは家の中、町中、いたるところに点在しています。
釘とカナヅチとノコギリと、板。最低限の材料で、
誰でもすぐにできる簡単な椅子です。」
椅子の原点みたいなもの、ということかな。
さて着いた人からゆるゆると始まったワークショップは
お手本も説明もほぼなく、手がかりは、壁にぺらっと張られた写真だけ。
(自動車のパーツが積まれた、中古車市場の一場面と、
田舎のあぜ道で牛が草をはんでいる風景)
それをもとに「えー、、こんなイメージで作って下さい。」とのこと・・・。
そんなこんなで、用意された廃材を手に、自由に考えて
のこぎりでギコギコ、ビスでとめて、椅子らしいかたちに作りました。
ムスメ&イスオチームは迷いなくテキパキ進めて
あっという間に完成。さすが美しい仕上がり。
気づけば人のまで手伝っています。
私はと言えば、あーだこーだ考えて、取り合えず
行き当たりばったりで作りはじめたものの、ヌキの入れ方が気にいらず
四苦八苦。最後は妥協してなんとか完成。
限られた材料で自由きままにつくるので、
出来上がった椅子は個性豊か。大きさも組み方もばらばらです。
さて、目的がこれを作るだけなら、参加しませんでしたけど
(うちに材料も工具もあるし)、ワークショップはこれで終わりでは
ありません。
この日たまたま集まった見ず知らずのひとたちが、
一つの部屋で、時には協力しあい、自分の椅子を作る。
そして同じ達成感を味わったあと、輪になって出来た椅子に座り、
ひとりずつお題にそって話をするのです。
お題はこれまでで一番生きているって思ったとき(キラキラしていた瞬間)
または、いちばんの危機とそれを回避した方法。
椅子が集まればそこに場が生まれ、
場が生まれれば、そこに言葉が生まれる。
単なるものとしての椅子をつくるのではなく
それを通じてひととのつながりができていくのが面白い。
なんだか私たちが椅子の仕事をとおして思っていることと通じるものがあり、
話すことが苦手なわたしですが、
とても楽しい体験となりました。
2月17日にも開催されるそうです。
興味のある方はぜひ!
詳しくはこちら→◎
村上椅子のHPはこちら
2013-01-25