村上椅子

2011-02-07

定番の椅子

Patina 2

新作ソファPatinaの、ゆったり2人掛けが完成し、
やっとショウルームに並べることができました。

散々悩んで決めた張り地は、背もたれの部分に
薄い青緑の地に大ぶりな花と葉っぱのモチーフが配置された
ノスタルジックな雰囲気の柄物を使い、
座はそれに質感の近い、柔らかいベージュの無地を合わせました。

ソファの雰囲気にピッタリだという生地を見つけても、
狭いショウルームに置くので
他のソファや椅子とのバランスをとって考えなければいけないのが
難しいところです。

リビングでゆったりしてもらうというイメージのソファなので
最初に座ってみた時の感じも大切ですが、
長く座って疲れないというところが一番重要。
そのため、自宅リビングに置いて毎晩長い時間座って
いくつものタイプのクッションを
背と座の組み合わせを変えてみたりして試し、
厚み、硬さ、奥行きや背の高さなど、これだというものに
たどり着きました。

一人掛けとは素材違いでこちらはナラを使いました。
もちろん、どちらでも選んでいただけます。
そして、実は材によって、仕上げを変えてあります。
ブナは丸く削りだして、すべすべ感を味わってもらえるように。
ナラのほうは、肘をあまり丸く削りださず、シャープな印象に仕上げています。
木目の陰影がきれい。

全体のデザインは一緒ですが、材料や細部の仕上げ方によって
表情がかわり、おもしろいなと思います。
ブナは軽やかでカジュアルな感じ。
ナラは重厚でちょっと高級感のある感じでしょうか。

見てるだけ、ちょっと座るだけでは、椅子はわかりません。
ぜひ、お店に来られたら、じっくりと座ってみて
自分に合う椅子を見つけてみてくださいね。

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2011-02-05

作業風景

張替と白いカバー

今はこんなことをしています。

イスオさんはアンティークな椅子の張り替え。
最終仕上げで、手縫いをしているところ。

私はというと、真っ白なクッションカバーを縫っています。


これはファスナー部分。

ちょっとのことで汚れそうで気を使います。
埃っぽい作業場なもので。

どちらも、もうすぐオープン予定の飲食店の椅子。
ほかにもいろんなばらばらな椅子が用意されています。
エキスポのYさん担当の物件。
家具や椅子の張り地のセレクトなど、お施主さんから
すべて任せてもらっているようで
こてこてのYさんワールドが見られそう。楽しみです。

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2011-02-03

雑記

商店街

堀川通をわたって少し行くと、大宮通りに商店街があります。

結構巾の広い道で車通りも多いので、
三条会や錦市場のような雰囲気は味わえませんが
実はいろんなお店が点在していておもしろい。

老舗の小さな昆布屋さんや、毛糸やさん。
花屋さんに喫茶店、洋食やさん。
かしわ(鶏肉)やさんにちょっと面白い品揃えの酒屋さん。
寺ノ内の角にある「たんきり飴」は有名ですね。
飴だけでなく、豆菓子やおかきなども色々並んでいて楽しいです。

そして中でも、ちょくちょくお世話になっているのは、手芸屋さん。
だいたいの材料は定期的に配達にきてくれる椅子資材やさんから
買うのですが、少量では扱っていないようなものなど、
普段はあまり使わないようなもの(細い糸とか)がちょっと欲しい時なんかに
わざわざ街なかのノム○テーラーまで買いに行かなくても済むので
助かっています。値段は割高ですが、、、。

商店街のお店って、ちょっと入りにくいけれど
一度はいってしまえば、けっこう商品のことあれこれ教えてもらえたり、
珍しいものが置いてあったりして、私はなかなか好きです。
大型スーパーに行けば一カ所で何でも揃って便利なんだけど、
どうも、、、。

頑張って続けていってほしいですね。

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2011-02-01

おでかけ

金沢の旅2

さて、椅子の完成も見届け、山口さんや辻さんにもお会いできたので
今回の任務は終了。

せっかく来たのだから、冬の金沢を楽しまねば!

というわけで
金沢に住む友人夫妻と美味しいお魚とお酒を堪能。
美味しいからって、それ飲み過ぎですよイスオさん。
で、酔っぱらったイスオさんじゃなく、私の方が
つるつるに凍てついた道ですってんころりん
(しかもちびを抱っこしたまま)、、、。

めげずに、翌朝は
雪の金沢城と兼六園をお散歩しました。


真っ白な世界!


有名な、雪吊り

ばっちり温泉にも入って、意外に雪、大丈夫やったなあと
言っていた帰り道。福井県に入った辺りから、みるみる雪が激しくなり
時には前が見えないくらいに、、、。
しかしここは、冷静なイスオさん。頼りになります。
止まってしまっている車や、渋滞もあったけど、
そんなに時間もかからず、無事帰ってこられました。

翌日新聞をみてびっくり。
電車も高速道路もストップということで、一日ずれていたら
帰って来られてないところじゃないですか。

またもや思い出に残る旅がひとつ、ふえたのでした。

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2011-01-31

おでかけ

金沢の旅1 

金沢で木工家の山口和宏さんの個展が開かれるということで
行ってきました。

会場のfactory zoomerはガラス作家の辻和美さんのギャラリーショップ兼カフェ。
前にはゆったりと犀川が流れ、白いお店は清々しく心地よい場所です。
そういえば前来たときは、ものすごい雨に見舞われたっけ、、と思い出しながら
ガラガラとお店の戸を開けて中へ。
座面の革張りを担当させていただいた新作の椅子は
二階への階段をあがったところに二脚ならんでお出迎えしてくれました。

福岡と京都、遠くはなれているため、打ち合わせは電話にて。
イメージされている革をこちらでも想像してご提案し、
サンプルを取り寄せてその中から決められ、
座面の板だけを送ってもらい、張って送り返して、、というやりとりで完成しました。
どうやら座面の仕上がりは気に入って頂けたようで、これから
布張りのものや素材を変えてもいろいろ作ってみたいとおっしゃっていました。

フルーツを盛ったら素敵だろうな、という大きな丸い鉢。
パンとサラダの朝食セットに良いサイズの長方形の皿。
使い道を考えるのが楽しい、様々なお皿や盆、カッティングボードなど
木の器類もたくさん、端正に並べられていました。

一階のカフェでは普段オオヤコーヒ焙煎所さんのコーヒーがいただけるのですが、
展覧会の期間中はフードコーディネーターの冷水希三子さんによる、
小麦粉のお菓子を山口さんの器で楽しめるということで、食べない訳にはいきません!
さくさく、もっちり、ふんわり。いろんな粉の表情を楽しめる
四種類の焼き菓子が用意されていて相当悩みましたが、
「ファーブルトン」と「バナナとローズマリーのケーキ」を選びました。
どちらもしみじみ、美味しかった~。チビと取り合いです、、、。
写真を撮り忘れたのが悔やまれます。

お近くの方はぜひぜひ行ってみて下さい。
遠い方も、雪がちょっと大変ですが、ぜひ。

・・・

山口和宏 木の仕事 展

2011年1月29日(土)~2月6日(日)
12:00 – 19:00 水曜定休

作家在廊 1月29日(土)

場所など詳しくはfactory zoomerさんのHPを。

・・・

そして、雪の金沢の風景は、「金沢の旅2」へつづく。

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