2011-03-26
ゆきのちはれ
今日は、晴れたと思えば空が真っ白になって強く雪が降り
荒れ模様の京都。やっと青空が広がりました。
あの大変な震災の後、
ことばを失ったままどんどん日々は過ぎ、
気が付けばもう桜が咲こうとしています。
思う事はたくさんあるのだけれどうまくまとまらず、、。
あまりにブログが更新されないため、心配した
友人から「元気?」とメールが送られてきて気づいたのは、、
村上椅子の毎日は、やっぱり
いつもどおり目の前にある椅子を張っていくこと。
そんな何気ない日々を大切に、まじめに生きること。
そして、そんな何気ない、いろいろをこの日記に
少しずつでも、書いていくこと。
見えないところで
楽しみにしてくれているひとがいるんだと
改めて思いだしました。(ごめんなさい)
・・・
さて、村上椅子は変わりなく動いていますので
最近のおしごとをご紹介。
オリジナルの椅子、マメスツールと樹輪舎京都さんのciccia、
ヤヤコロをお納めしてきました。
ダイニングテーブルもお探しだったので坂田卓也製作所さんをご紹介、
一緒に納品となりました。
大きくて頑丈で、でも浮遊感のあるテーブル。
こんな難題を、経験と頭脳で完璧にデザインされ
お客さまも大満足の出来上がりとなりました。
詳細や綺麗な写真は、また後日坂田さんのサイトで
紹介されることと思います。
ダイニングチェアはまだなので、
ひとまずマメスツールをおいて座ってみましたが
大きいテーブルにちっちゃなマメスツール
これもなかなかよいものです。
色とりどり、いくつか並べて使っていただくと
また可愛さが引き立つようです(自分で言うのもなんですが)。
たくさんご注文ありがとうございました!
2011-03-11
チョコレート色のソファ
革張りソファの張り替え。
先日神戸までお納めしてきました。
もともとはこんなかんじ。
1人掛けを四つならべてお使いです。
色は気に入られていたので、それに近い色の革をいくつか
ご提案し、お選びいただきました。
今回は張り替える以外にも、いくつかご要望が。
20年程前にご購入とのことで、打ち込み式の足が
いくつか割れて取れてしまっていたので、
足を丈夫なものに取り替えたい。
これからの、暮らし方として考えると
座高が低いので、10センチほど上げたい。
こういう細かいことに対応できるのが、
こじんまりとやっている私たちのような店の売りでもあります。
というわけで、座高を9センチほど上げて、張り替えました。
肘が低い目についていて、座面のクッション部分で
あげられる高さが限られており、全体のバランスも見て
足も高いめの物に付け替えました。
リフォームされたというリビング、ダイニングは
明るいお庭に面して大きな窓があり、心地よい光が入ってきます。
無垢のオークの床とクリーム色の壁に、
チョコレート色のソファが良く映えていました。
これから、また革もクッションもほどよい柔らかさになって
いいかんじに馴染んでくることと思います。
・・・
実は、おちびが熱を出し、保育所をやすんでいたので
仕方なく連れて行ったら予想通り私にしがみついて離れず、
結局お客さまに運び入れるのを手伝っていただくことに。
(これも2人でこじんまりとやっているからですが、、、)
どうもすみませんでした。。。
2011-03-09
ハイバックベンチ
真冬のような寒さですが、
「梅あそびいこら」(詳しくはこちら)の活動で先月
和歌山から持っ帰ってきていた梅の枝のつぼみ、開いています。
素朴でかわいらしい。春ももうすぐですね。
***
さて、久々に大きめの店舗の現場にはいってきました。
お納めしたのは壁付けの長ーいベンチソファ。
背もたれが見たこと無いぐらい高いです。
約8mのと、4.3mの二箇所。
座面と背もたれ、別々に作って行って
現地で取付けました。
だいたいの場合、椅子を運び入れるのは工事の最後の段階なのですが
設計に変更があったとのことで、大工さんがまだ作業されていて
その横で、ゆか屋さんは絨毯を貼っているし、
私たちがソファを取り付けている上では
洗い屋さんが窓をふくしで、いろんな業者がいりまじり、たいへん。
久々に「現場」な感じでした。
2011-03-04
チョコレート色の革
昔よくあったタイプの、肘無しと片肘の1人掛けをいくつか並べて
自由に配置できるソファの張り替え。
革の縫製中です。
ステッチをかけたり、
ギャザーを寄せたり。
ギャザーを寄せるときは
量産しているような工場には「ギャザーミシン」なるものがあって、
勝手にシワをよせてくれるのですが
うちにはそんなものはありません。
洋裁ではわざとつらせて縫って上か下片方の糸をひっぱって
ギャザーを寄せます。が
分厚い革はそんな手では綺麗にいかないし大変なので
いわゆるパンツのゴムを縫い代ぎりぎりにひっぱりながら縫い付け
シワをよせるのです。
こんなふうに。
張り上がりはこんな感じ。
もうすぐできあがります。
2011-02-23
赤いマメスツール
マメスツールをお届けしてきました。
脚は三本、張り地は、濃い赤のモケット(びろうどのような生地)。
陰影が出て、かたちが引き立っています。
お納め先はSOU・SOUさんの「しつらい」という店舗。
「SOU・SOU」はオリジナルテキスタイルと
それを使った地下足袋(もう随分前、初めて見たときは、
その斬新さに衝撃!でした、、、)
服、家具などを作られている京都のブランドです。
その中の家具やテキスタイルを扱われているお店の
カフェスペースで、スタッフの方が使われるのにとご注文いただきました。
早速ご好評いただいているようで嬉しく思います。
写真にも少し写っていますが、いろとりどりの素敵な布や
それを使ったクッション、椅子、こものなどを販売されています。
いろいろと見たいところでしたが、それはまた今度。
お店に行かれた方は、赤いあの子がどこに居るか、
探してみてくださいね。