2006-06-09
スモーク ソファ
張り替えのため、めくったソファ。
裏の布をちょっとめくると、むむ、なんかにおうぞ。
めくるにつれて、薫製のような煙たいにおいが…。
ウィスキーの樽の木材を再利用して、ほのかにウィスキーの香りがしてくる椅子はありますが、まさか薫製小屋の廃材を使ったわけではないでしょうね。
木枠はなんだか黒くこげていました。
中が見えないということは、こわいことです。
ソファは信頼できるお店で買いましょう。
2006-06-08
色のアドバイス
今日は店鋪のソファ張り替えの打ち合わせがありました。
カーペットも新しくして、がらっと内装をかえられるということで、お店のひと、工務店のひと、内装やさん、デザイナーらしきひと、その他よく分からない人たちが大勢でああでもない、こうでもない…。目に入ってくる今あるものを視界から消して、小さな生地見本で部屋全体を想像するのだから、むずかしいのです。
ソファの生地は結構すんなり、肌触りのいいアイボリーの合皮に決まりました。後は、カーペットの色と模様。
迷っておられる間に私ならこれ選ぶかな~と考えていると、意見を求められたので、ここでペーパーカラーコーディネーターの出番です。こんなとき出てくるのは結局のところ勘というか感覚というか、経験上こういうのがいいかな、という意見。教科書で勉強した事はちっとも思い出せません。
結局、私の提案どおりですぐ決定。ほんとにいいのでしょうか…。
こういうときは、自分の好みと言うより、お客さんの感じをみて、どういうものを求めておられるかを見極めてアドバイスするのが大事。なので意見を求められるまでは必要な時以外(例えばこの生地は品質上お勧めできない、なんてとき以外)はあまり発言しないようにしています。
出来上がりをみて、お客さんが「そう、これこれ!」と思って下さったら大成功です。
2006-05-28
椅子張りの道具?
頭でっかちなこの機械。
初めて見るひとは、何??と思うらしいので、御紹介。
長い刃が高速で上下して物を切っていく「裁断機」です。
写真の黒いところ(ハンドル)を持って、押して使います。
布を沢山重ねて切るときなどに使うようですが、
うちではウレタンを切るのに重宝しています。
写真にうつっているのは「チップウレタン」。いろんなウレタンフォームの細かいチップを固めたもので、しっかり感をだしたいときに使います。
ダイニングチェアの座面に使うために丸ーく切っているところ。
柔らかいものなので、慣れるまでは思い通りに切るのはなかなか難しいのです。
2006-05-25
床でおべんとう
今日の張り替えの現場は、鴨川と東山を望むバー。
荒っぽいレンガづくりの内装と猫脚の椅子がマッチして、大人の雰囲気のお店です。
その椅子の座面を張り替えました。
これからの京都といえば床(ゆか)のシーズン。
床というのは、二条から五条の鴨川ぞいに立ち並ぶお店で夏の期間だけ川面に木組みで設けられる席。江戸時代に始まったそうです。
このお店にも床があり、そこに面した窓を開けていると西から東へと爽やかな風が吹き抜けて行きます。鴨川の新緑も見えるし、まぶしい日の光も差し込んできてとってもいい気持ち。
お昼休憩には、ちょっとそのスペースをお借りしてお弁当を広げてみました。
いつもより、おいしかったような気がします。
ほんとの床でのお食事も、一度行ってみたいなあ。
2006-04-27
くるみボタン製造機
今日はくるみボタン作り。
ソファの背中などに付いている、生地で包まれたボタンです。
単なる飾りだけではなく、綿などの詰め物が動かないようにとめる役割もはたしています。
今回のは釘状になっていて、刺して裏から金具で固定するもの。他に、足が割ピンみたいになってるものや、丸い穴がついていて紐を通して使うものもあります。以前はサイズもいろいろあったみたいですが、今椅子用で使うのは20ミリか16ミリのものくらいです。
実は写真にある器械のレバーを手でガチャンとやって、ひとつひとつ作っています。
最初見た時は、なんて原始的な!と思ったものです。
今回はその数なんと、700個!…もう、うんざり。
半分もいかないうちに、なんだか気分まで悪くなってきました…。
しかし。これだけ作ったと言うことは、これを椅子に取り付けなければならないと言うこと…。
ゴールデンウィークにある張り替えで、使うのです。
その様子はまた後日。