村上椅子

2009-04-17

作業風景

格闘中

大きな革のクッションを作ってます。
60cm×2m強もあり、中材にカバーをかぶせるのも一仕事。
たたいたり、ひっぱったり、上に乗ったり。

クッションを入れるにもちょっとしたコツがあるのです。
中材(ウレタンなど)をぎゅっと縮めて、
ファスナーに負担をかけないようにカバーに素早く掘り込んだら、
手を入れてちぢこまってる中身をカバーの角かどにフィットするように
広げてやります。
あとは「足」(縫い代部分)を同じ方向に倒してきれいに整えて
ファスナーを閉じたらできあがり。

書いてみればコツという程のものでもなかったですね、、、。

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2009-04-10

作業風景

すかすか


某業務用家具メーカーの椅子の座面。
お客さんのご希望の張り地があったので、
座面を張る前の状態で届けてもらい、うちで張って仕上げることに。

これが、届いてびっくり。というかしょんぼり。
座板とウレタンフォームはすでに用意されていて、
あとは布を張るだけ、なんですけど、
なんとも柔らかくスカスカなウレタン。
あっという間にダメになりそうだし、座り心地も、、、。
まあ所詮店舗用の量産家具って、こんなもんなんでしょうけど、
せっかく張った椅子がすぐぺっちゃんこになるのも悲しいし、
後日お店に食べに行ってお尻痛いのもいやだし。

expoさん設計のフレンチのビストロ、
かっこいいお店になりそうです。

2009-01-24

作業風景

きらきら

今日の京都今出川は時折、粉雪がちらちらと舞っています。

そしてこちら、一面の銀世界、、、
ではなくて、某メーカーさんの椅子生地。
光沢のある白いモケット生地に銀色のラメが散りばめてあります。
しかもワニ柄、、、。
裁断してミシンをかけているとそのカケラがそこら中にきらきら。
ハナかんだら出てきそうです。
イスオさんは顔がきらきらしてました。

店舗のソファの張替ですが、どんなお店になるんでしょうか〜。

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2008-10-02

作業風景

張り替えの季節

いよいよ秋らしくなってきました。
日差しもずいぶん柔らかくなったような気がします。
お店の前の芝も夏の暑さですっかり元気をなくしていましたが、
部分的にイスオさんが植え替えてくれました。
もう少ししたらふさふさ元気にはえてくることでしょう。

今張り替えているのは革のこんな椅子。
くるみボタンがあたってじゃまだということ、
しかももうとれてしまっているので、ボタン無しにデザイン変更です。

椅子張り替えのシーズンがあるとしたら、
やっぱり秋と春のような気がします。
季節の変わり目に、インテリアをあれこれ考えるのは楽しいですよね。
これから長くなっていく夜をおうちでゆっくり楽しむために、
椅子もさっぱり綺麗に衣替えしてみませんか?

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2008-07-22

作業風景

つつむ

得意先のかたに、さすがイス張り職人さんは梱包するのも上手ですね、
と言われたことがあります。
丸っこい椅子を包もうとしたら難しくて、同じようにはいかなったそう。

そう言われてみれば椅子を張るのはラッピングするのと
似ているところがあるような気もします。
型をとってミシンで立体的に縫って被せる場合は別として、
立体を一枚の布で包むのですから、どこでどの程度ヒダをよせ
とめていけば、美しく仕上がるか、ということが重要。
時には仮どめをしながら生地の配分を考えて包んでいくわけです。
そんなやり方が、無意識に梱包にも生かされているのかもしれません。

さて今張っている椅子の座面は相当厚みがあります。
厚ければあついほど、表にシワを出さずにつるっと張るのは難しい。
ある程度の厚みからは、わざとヒダをとって張るのですが(その方が綺麗)
今回は表側はつるっと丸くというご要望。
ぎゅっと引っ張り、裏側で均等にヒダをよせて、生地の余分が出ないよう
張っていきます。これはニット系の相当柔らかい布でないと不可能。
ぽこっと丸く可愛らしいスツールができあがりました。
(写真撮るの忘れましたが)
それぞれの椅子の形状に似合った(向いている)張り地を選ぶのも
大切なのです。

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