2009-06-17
長期入院
2009-06-06
しぼり

ゴージャスな椅子の張替。
背もたれ部分は「しぼり」と呼ばれる技法で、
一枚の布を一カ所ずつひだをとってはくるみボタンでギュッと締め、
ぼこぼこさせて張っていきます。
本来は馬毛やわたなどのクッション材がずれないようにとめる
という役目のあった手法ですが、中身がウレタンに変わった今では
装飾的に使われています。
ふちに余った布を切って、連結鋲で仕上げ。
後置きの座クッションを乗せたら完成です。
2009-02-14
ひとつひとつ

村上椅子でひそかに人気の「Re:椅子」シリーズ。
古い椅子を再生させているのですが、表面的にきれいにしているだけでは
もちろんありません。
まず傷んだ生地を釘を一本ずつ抜いて取り除いてから、
一度各部材をバラして接着剤を入れて締め直し、
表面の塗装の状態の良くないものは補修します。
そしてもともとバネの入っているものは(今どきの椅子ではありませんが)
同じようにもういちど、一からバネを吊り直しています。
簡単にウレタンクッションをつめてしまうという手段もありますが
そこで手をかけてやれば、座り心地はもちろんのこと
これからの寿命もちがってきます。
布をかぶせてしまえば、一見分からないことかもしれませんが、
せっかく直すのですから、愛着を持って長く使ってもらいたいですもんね。
小椅子、ソファなど少しずつ増えていっていますので
ホームページでチェックしてみて下さいね。
2008-11-11
後ろ姿
気がつけばもう11月もなかば。
京都市内の木々も赤や黄色に彩られてきて、秋は駆け足で冬に向かっているようです。
さて、今回張り替えたのはこんな古い椅子。
こちら)
ご実家で昔から使われていた椅子を持ち込まれました。
古い生地(色あせてますが日焼けしていない部分をみてみると
鮮やか目の緑に黒の模様&金色のラメ入りと、なかなか見ない派手な生地)
をめくってみると、これまたこういうタイプの日本の椅子では
あまり見る事の無い、馬毛がクッション材として入っており、
バネも大きいものが沢山使われていました。ずっしり重たいわけです。
張り地を決めるとき、最初はシンプルなかんじのブルーか茶色系の無地を
考えていらしたのですが、お話を進めるうちに、選ばれたのはこれ!
2008-06-27
ローズウッドの椅子

今や稀少なローズウッドをフレームに使った椅子の張り替えです。
何十年も前に京都の老舗の家具屋さんで購入されたそう。
張り替えのしごとをしていると、そういう普段お目にかからないような
椅子に出会えるのが楽しみでもあります。
その分、今買おうと思っても手に入らないものだけに、
(もちろんその家の歴史もつまっているわけですし)気も使います。
この椅子は本体フレームに座と背のクッションがおいてあるタイプで
肘の下の部分にはクッションと同じ革を張ったパネルがぴっちりとはまりこんで
いました。
椅子の張り方というのはだいたいパターンがあるので、経験上
これはこうやって分解するのだなとか、めくっていくのだなとか、わかるものですが、
このパネル、フレーム下から留めてあるビスをはずしても取れない!
おかしいなあ、他にもどこかでとまっているのかなと、いろんなところを分解…。
結局は長年の使用で革がフレームとぴったり張り付いていていただけでした。ほっ。