村上椅子

2012-02-08

張り替え

自分だけの椅子

今日お迎えのあった、古いアームチェアです。

ご依頼主さまは、この日記を楽しみに読んで下さっていかた。
読んでいるうちにだんだん椅子に愛着がわいてきて、とおっしゃいます。
ついにご自身も張り替える機会が訪れて、ご来店されました。

お話ししていると、家具を探されていて
「○印にIK○A、どの家にいっても同じ家具がならんで
同じような部屋をつくっていると思うと、、。
もう疲れました。」とのこと。
そこで、古い椅子を自分だけのいすに
張り替えようと、持ち込まれたのです。

なんだか、嬉しかったです。
このつたない日記でも
量産品にはない古い椅子や手仕事の椅子の良さ、
椅子を張り替えることの楽しみ、
自分だけの椅子を待つ、わくわくした気持ち。
そんな私たちのいろんなメッセージが
届いているんだなと。
(もっと頑張って書かなければとも。)

・・・

さて、そんなこの椅子の張り替え前は
茶色のざっくりとした布。
随分劣化して固くなっていました。

裏側はこんな。

ぽろぽろと埃やくずが落ちてきます。

途中の行程を撮り忘れましたが
古い布やバネをスッキリ取り除き、新しいバネと詰め物を入れ直して
雰囲気を変えずに、茶色のぽこぽこ厚めの生地で張り替え。
お部屋にも馴染みそうです。

この椅子に座って、ゆっくりとご自分だけの時間を
楽しんでくださいね。
ありがとうございました。

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