村上椅子

2014-02-28

張り替え

北欧椅子張り替え

恥ずかしいほどブログの更新ができず、二月が逃げていきます。
忘れないうちに二月のお仕事をひとつ記録しておきます。

革張りのアームチェアの張り替えご依頼。

肘も革が巻かれていて、滑らかなカーブが美しい。

背もたれの裏側は丸く削り出された木部を見せて。

低くて広めの座面はゆったりととても座り心地がよい椅子です。

黒い革の、このイメージを変えたいとのことで
初めはキャメルのような、明るい革の色を希望されていたのですが
お部屋の感じと、テーブルとの色の相性を考えて
こちらの落ち着いたチョコレート色をお薦めしました。

ただ普通に張り替えるのは嫌とのことでしたので
背のクッションの真ん中に、横のラインのステッチを入れて
少し雰囲気を変えてみました。

また、こだわられたのが座の裏側の布。
座のクッションの裏と、クッションをはずした本体の底には
別の布が使われており、普通はほとんど見えない所なので
色だけ合わせた適当なものが張られているのですが、
お客様は前々から、どうしてもうちょっとマシな布を使わないのか、、
と気になられていたそう。
人によって、こだわりはいろいろですね。
たしかに、コートでもちらりと素敵な裏地が見えると
それが自分にしか分からなくても、なんだか嬉しい気持ちになりますよね。

ということで、気に入られた小紋柄の裏地がちらりと見えるように
クッションの縫製を考えました。

うしろから。

黒と焦げ茶。サンプルで見ると似たようなトーンの色ですが
やっぱり茶色だと随分柔らかい雰囲気になります。

これからまた使い込まれていくうちに
馴染んで革独特のつやとしわがうまれ、よい雰囲気になることでしょう。

大変ご満足いただけて、私たちもほっとしました。
ご依頼ありがとうございました。

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