2006-04-14
デンマークの椅子
自分達の展示会期間中ですが、ぜひとも行っておきたい展示会が他にあり
始まる前に見にいってきました。
京都の興石という北欧家具のお店で行われているのは
「フィン・ユールとデンマークの家具デザイナー展」。
フィン・ユール、ハンス・ヴェグナー、オーレ・ヴァンシャーなど
デンマーク家具の巨匠たちの貴重な椅子を集めた展示会です。
デンマークの椅子は大好き。
高い技術があるからこそできる、線の細さと木という素材をいかした
美しい曲線、そして人間工学にもとづく、からだにしっくりくる座リ心地が、
なんともいえません。
デンマークの有名な家具デザイナーたちは、自身が職人でもあり
技術とデザインが相互に磨かれていったのだと思います。
木と技術とを知っているからこそ、無理のない美しいかたちが生まれる。
それを思うと、学校でデザインを学んでそのまま「デザイナー」になるのは
おかしなはなしですね。
さて、おいてあるものはもちろん私の手におえるお値段ではないけれど、
見ているだけでも幸せな気分。
そんな中、デザイナーの名前には疎い私でも
間違いなくすごいものだとわかる椅子に座らせてもらいました!
世界に2脚しかないという、ヴェグナーが最初に作った椅子です。
椅子としての完成度は低いらしいのですが、それでも包まれるような
座り心地でした。
置いてある椅子たちの張り方や仕様、使われている生地、材料など
じっくり観察。ああ、中身も見たい…。
ほんとうはずっとみていたかったのですが、時間がなく残念でした。
なんともいえない満たされた気持ちで、頭がぼーっとなってしまいました。
やっぱり、いいものを見ることは大切ですね。
興味のある方はこちらまで→
フィン・ユールとデンマークの家具デザイナー展
明日までです。
ついでにむらかみいす展、明後日までです。