2013-05-21
サーカスカーテン
ここのところずっとミシンを踏んでいました。

ロックミシンをかけたり

つないだり、ステッチでおさえたり。。
完成したのは、全長約15mのカーテン。
あまりに大きく重くて扱えないので、四分割で作りました。

いわゆる「カーテン」らしくない雰囲気を出すため、
インテリア用の厚手のコットン生地を使い、
生成り、グレージュ、焦げ茶色の三色を配置した
大きなストライプに縫い合わせました。
裏表なく使えるように、ということで、つなぎ目は
縫いしろを包んでかくしてしまう「折り伏せ縫い」としました。
タックはあえてとらずに、クリップでレールにとりつけることで、
緩やかで自然なドレープを出すデザインです。

この天井に付けられたレールが、グルッとカーブして丸い小さな部屋をつくり、
それを囲んで、部屋が三つの空間に緩やかに分けられています。
それぞれ、ネイルサロン、オフィス、キッチン、と
使い分けられるそう。
さすがexpoさん。おもしろいアイディアですね。
なんだか、サーカスのテントのようです。
2013-05-18
もうすぐです

福岡での古イス市、いよいよ来週末となりました。
今回は、張り替えた椅子だけでなく、
張られていない椅子(木の椅子)も数点用意しています。
修理を済ませたその椅子たちには、
山下カバンさんにクッションを作ってもらっています。
たとえば上の写真の椅子は、実は手に入れたとき、
布が張ってあったのですが、剥がしてみたら
こんな素敵な模様が出てきました。
そこで、釘の跡をパテで直し、塗装しなおして、
そのままで使えるように。
張り込まずにクッションを乗せる形にすることで、
おしりが痛くならないように、という座り心地の面と
椅子の可愛さ両方をいかせるようにしてみました。
どんな風になるのか、私たちも楽しみです!
そして、今回は出張古イス市ということで、
私たちが選んだ京都みやげを、少しですが販売します。
これを考えるのが、難しいけど楽しかった。
こちらもお楽しみに!
2013-05-17
きみどりソファ
古イス市の準備あと少し。
九州へ行く前に、と
通常の注文のお仕事もじゃんじゃん片付けていっています。
こちらは先日張り替えてお納めした2人掛けソファ。
目の覚めるような、明るい黄緑色!

座るところは茶色です。

このソファ、もともとは薄いグレーでした。
座るところが傷んできたので、アーム、背もたれはそのままで
座だけを張り替えられたのが、2年程前でしょうか。
そのとき、似たようなグレーの生地で張り替えても
微妙にちがうのはあまり格好よくないので
違う色にしよう!ということで茶色を選ばれました。
そうこうしているうちに、アーム部分もボロボロに、、、。
一度破れると、あとはどんどんひどくなるばかりです。
今度は、座の茶色い生地に合わせて、アームと背もたれを
張り替えられる事になりました。
グリーンがお好きとの事でしたが、色み、質感ともに
国内メーカーの生地にはお気に召すものが見つからず、
いろいろ探してご提案した結果、
この、カラッと明るい黄緑色に決められました。
前回同様、決断が早い!
背もたれには、ちいさなくるみボタンを並べて。
お部屋の中で、かなり存在感が出そうですね。
2013-05-09
第五回古イス市のお知らせ

すてきなDMができあがってきました。
今回は初の出張古イス市ということで、
いつもの消しゴムハンコ風チラシとは趣向を変えて
はじめましての福岡の皆さんにも
『古イス市』と村上椅子のことがよくわかるように、
ていねいに作っていただきました。
表紙の写真は、会場となる山下カバンさんのアトリエに
私たちの古イスがたたずんでいる場面。イメージ通りです。
古イスたちはもとからそこにあったように
風景に溶け込んでいますね。
こちらに、いろとりどりの古いいすたちが40脚ほど
並びます。今回は小ぶりの椅子が沢山そろいました。
そのほか、肘付きのソファが少しと、背もたれ無しのスツールいろいろ。
ほぼ、製作のめどはついたので、あとはどれだけ車に積めるか
というところです。
DM見開き内側はこんなふう。

ちょっとした古イスカタログのようになっていますね。
いよいよあと二週間。楽しみです!
*第五回古イス市
日時:2013年5月25日(土)、26日(日)、27日(月)の三日間。
午前11時から夕暮れまで
場所:山下カバン
福岡県うきは市吉井町939‐1 上村アパート2
地図など詳細はこちら。
なお、これにともない、23日(金)24日(土)30日(木)31日(金)
のショウルームの営業はお休みとさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
2013-04-24
カリモクソファの張替

カリモクの黒い合皮張りの2人掛けソファ。
おじいさまがお使いだったものを、張り替えて使おうと
若いご夫婦が持ち込まれました。

ひじなどフレーム部分もまだまだきれいです。

が、どうしてもこの、かくっとしたデザインと素材が
「事務所の椅子っぽい」雰囲気なので、
今回は、そのまま張り替えるのではなく
ふんわり丸いイメージで、くつろげるソファに
変身させることにしました。

肘と脚部分と、背もたれ、座に分解できます。
そしてタッカーの針を一本ずつ抜いて、古い張り地を剥がします。
いつもの事ですが、この後
写真を撮るのを忘れて作業を進めてしまったので、
省略。
ウレタンフォームが薄く、へたっていたので交換し、
新たに肉付けして、こんな風になりました。

ウレタンで丸みを出し、表面には綿を。
また、マチの付け方を変える事で
背中も座も丸い雰囲気にしました。
もちろん座り心地もかなり良くなりました。


ざっくりとした、布を選ばれたので
合皮と違ってヒンヤリ感や、つるつる滑ることもなく
しっくり落ち着いて座れます。
細かめに留めた共布のくるみボタンがポイントです。
座り心地、張り地も含めて
これだけがらっと変わると張り替えた甲斐がありますね。
変身ぶりに大変喜んでいただけたようで
私たちにとっても楽しいお仕事となりました。
ご依頼、ありがとうございました。