村上椅子

サーカスカーテン

ここのところずっとミシンを踏んでいました。

ロックミシンをかけたり

つないだり、ステッチでおさえたり。。

完成したのは、全長約15mのカーテン。
あまりに大きく重くて扱えないので、四分割で作りました。

いわゆる「カーテン」らしくない雰囲気を出すため、
インテリア用の厚手のコットン生地を使い、
生成り、グレージュ、焦げ茶色の三色を配置した
大きなストライプに縫い合わせました。
裏表なく使えるように、ということで、つなぎ目は
縫いしろを包んでかくしてしまう「折り伏せ縫い」としました。
タックはあえてとらずに、クリップでレールにとりつけることで、
緩やかで自然なドレープを出すデザインです。

この天井に付けられたレールが、グルッとカーブして丸い小さな部屋をつくり、
それを囲んで、部屋が三つの空間に緩やかに分けられています。

それぞれ、ネイルサロン、オフィス、キッチン、と
使い分けられるそう。

さすがexpoさん。おもしろいアイディアですね。
なんだか、サーカスのテントのようです。

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もうすぐです

福岡での古イス市、いよいよ来週末となりました。
今回は、張り替えた椅子だけでなく、
張られていない椅子(木の椅子)も数点用意しています。
修理を済ませたその椅子たちには、
山下カバンさんにクッションを作ってもらっています。

たとえば上の写真の椅子は、実は手に入れたとき、
布が張ってあったのですが、剥がしてみたら
こんな素敵な模様が出てきました。
そこで、釘の跡をパテで直し、塗装しなおして、
そのままで使えるように。
張り込まずにクッションを乗せる形にすることで、
おしりが痛くならないように、という座り心地の面と
椅子の可愛さ両方をいかせるようにしてみました。
どんな風になるのか、私たちも楽しみです!

そして、今回は出張古イス市ということで、
私たちが選んだ京都みやげを、少しですが販売します。
これを考えるのが、難しいけど楽しかった。
こちらもお楽しみに!

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2013-05-17

張り替え

きみどりソファ

古イス市の準備あと少し。
九州へ行く前に、と
通常の注文のお仕事もじゃんじゃん片付けていっています。

こちらは先日張り替えてお納めした2人掛けソファ。
目の覚めるような、明るい黄緑色!

座るところは茶色です。

このソファ、もともとは薄いグレーでした。
座るところが傷んできたので、アーム、背もたれはそのままで
座だけを張り替えられたのが、2年程前でしょうか。
そのとき、似たようなグレーの生地で張り替えても
微妙にちがうのはあまり格好よくないので
違う色にしよう!ということで茶色を選ばれました。

そうこうしているうちに、アーム部分もボロボロに、、、。
一度破れると、あとはどんどんひどくなるばかりです。
今度は、座の茶色い生地に合わせて、アームと背もたれを
張り替えられる事になりました。

グリーンがお好きとの事でしたが、色み、質感ともに
国内メーカーの生地にはお気に召すものが見つからず、
いろいろ探してご提案した結果、
この、カラッと明るい黄緑色に決められました。
前回同様、決断が早い!

背もたれには、ちいさなくるみボタンを並べて。
お部屋の中で、かなり存在感が出そうですね。

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2013-05-09

おしらせ

第五回古イス市のお知らせ

すてきなDMができあがってきました。

今回は初の出張古イス市ということで、
いつもの消しゴムハンコ風チラシとは趣向を変えて
はじめましての福岡の皆さんにも
『古イス市』と村上椅子のことがよくわかるように、
ていねいに作っていただきました。

表紙の写真は、会場となる山下カバンさんのアトリエに
私たちの古イスがたたずんでいる場面。イメージ通りです。
古イスたちはもとからそこにあったように
風景に溶け込んでいますね。
こちらに、いろとりどりの古いいすたちが40脚ほど
並びます。今回は小ぶりの椅子が沢山そろいました。
そのほか、肘付きのソファが少しと、背もたれ無しのスツールいろいろ。
ほぼ、製作のめどはついたので、あとはどれだけ車に積めるか
というところです。

DM見開き内側はこんなふう。

ちょっとした古イスカタログのようになっていますね。

いよいよあと二週間。楽しみです!

*第五回古イス市

日時:2013年5月25日(土)、26日(日)、27日(月)の三日間。
   午前11時から夕暮れまで

場所:山下カバン 
   福岡県うきは市吉井町939‐1 上村アパート2
   
地図など詳細はこちら

なお、これにともない、23日(金)24日(土)30日(木)31日(金)
のショウルームの営業はお休みとさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

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2013-04-24

張り替え

カリモクソファの張替

カリモクの黒い合皮張りの2人掛けソファ。
おじいさまがお使いだったものを、張り替えて使おうと
若いご夫婦が持ち込まれました。

ひじなどフレーム部分もまだまだきれいです。

が、どうしてもこの、かくっとしたデザインと素材が
「事務所の椅子っぽい」雰囲気なので、
今回は、そのまま張り替えるのではなく
ふんわり丸いイメージで、くつろげるソファに
変身させることにしました。

肘と脚部分と、背もたれ、座に分解できます。
そしてタッカーの針を一本ずつ抜いて、古い張り地を剥がします。

いつもの事ですが、この後
写真を撮るのを忘れて作業を進めてしまったので、
省略。

ウレタンフォームが薄く、へたっていたので交換し、
新たに肉付けして、こんな風になりました。

ウレタンで丸みを出し、表面には綿を。
また、マチの付け方を変える事で
背中も座も丸い雰囲気にしました。
もちろん座り心地もかなり良くなりました。

ざっくりとした、布を選ばれたので
合皮と違ってヒンヤリ感や、つるつる滑ることもなく
しっくり落ち着いて座れます。
細かめに留めた共布のくるみボタンがポイントです。

座り心地、張り地も含めて
これだけがらっと変わると張り替えた甲斐がありますね。
変身ぶりに大変喜んでいただけたようで
私たちにとっても楽しいお仕事となりました。
ご依頼、ありがとうございました。

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