2007-06-09
6月9日

最近の椅子から。
この古い椅子はどうやらずっと使われていなかった様子。
埃だらけで生地は破れ、バネも抜け落ちてしまって座面はぺちゃんこ。
これはもはやがらくたでは‧‧‧、という域に達していました。
(ご依頼主さま、ごめんなさい)。
でも、木のフレームや先の細くて丸い脚、妙に幅の狭く、
座面の低いバランスが愛らしい!
ということで、立派に甦らせました。
村上椅子のHPはこちら
2007-06-06
ちょっと山登り

喜多村朋太さんとpotitekさんの「日々の器展」にいってきました。
京都・左京区の吉田山の東がわ、雰囲気のある石段をのぼったところに
その会場はありました。
古い大正建築が並ぶなかの一件「碧山居」です。
建物の中へ入ると、その空間に魅入られました。
畳の上に、たくさんの器が静かに存在感をもって並んでいます。
そしてその向こう、縁側越しには、ぱーっと拡がる東山の風景が。
それもそのはず、この建物、山の斜面に三段階ある古い家のならびの、
一番上の段に位置しているのです。
シンプルながら味わいのある、陶の器、木の器と、素晴らしい眺望。
正座して、ずーっと静かな気分を味わっていたいような、
素敵な空間でした。
その後、もう少し山を登って、「茂庵」というカフェで休憩。
こちらは山の西側の景色を一望しながらお茶が楽しめます。
窓からは爽やかな風と緑がそよぐ音が。
いつも近くは通っているのに、こんなところがあったなんて…。
展覧会は10日までです。カフェとあわせて、是非お出かけ下さい。
詳しくはこちらまで。
2007-06-05
準備中
今月半ばからのグループ展にむけて、作品づくりがすすんでいます。
今回は、定番の「まめスツール」がリニューアル、色も新しくなりました。
そして、目玉はイトマキムイのデザインによるオットマン。
これがただのオットマンではありません。
まだ詳しくは書けませんが、お茶目な作品なのです。
実物はぜひ会場で!
2007-05-23
シエスタ変身
以前かいた「シエスタ」という椅子が、このように生まれ変わりました。

前はこんな感じ。

はじめは同じように革のクッションを作ってのせようと思っていましたが、
何もなしでも十分座り心地が良いので、思い切ってがらっとかえてみました。
しっかりした帆布と椅子生地の間に薄いウレタンをはさんでミシンでステッチ。
そして従来通り紐で本体に編み込んで取り付けました。
頭の部分には取り外したりできるまくらをつけ、
なんだか爽やか、すっきりした椅子になりました。
後はオットマンがあれば、うたたねにぴったり!
飽きてしまったり、気に入らない椅子があれば、
がらっとリメイクという手もありますね。
2007-05-21
えんそく
昨日のはなし。
久しぶりに電車でおでかけ。
私にとって電車にのるのは、休みだ!という気がしてなんだかうきうき、
それだけで嬉しくなります。
というのは、いつも仕事の移動は車なので、休みの日に車でどこかへ出かけても
隣に座ってる人も同じ(=イスオ)、後ろにはなにかしら椅子が載っているため、
あまり休みという気がしないのです。
さて,一つ目の目的地はサントリーのビール工場。

無料で見学、試飲をさせてもらえます。
残念ながら機械は稼働していなかったので、
「ほんとならビールを濾過してるはずのタンク」や、
「高速回転して缶にビールを詰めていってるはずの機械」などが
静かに並んでる状態しか見られませんでした。
でも、昼間っからプレミアムモルツを堪能(一人3杯までOK!)、
駅まで無料の送迎バスまで出ていて、至れり尽くせり、、、。
ふたりいい気分で、次の目的地、大山崎山荘美術館へむかいました。

美術館とあわせて、そこへ向かう爽やかな新緑の坂道は
私の好きな場所のひとつです。
そこをゆっくり上りながら、どんな展覧会かなあと
楽しみな気持ちをつのらせるかんじがいい。

今は『版画家 川上澄生展』を開催中。
西洋のレリーフなどを取り入れた、大正時代の建物と
文明開化の末期に生まれた版画家の異国情緒に満ちた作品とが
とってもよく調和していていて素敵な展示でした。