2008-07-03
くらし+モノ展
村上椅子の店でもご紹介している、坂田卓也製作所さんの展覧会が
大阪、うめだ阪急で開催中です。
くわしくはこちら
凛とした佇まいの、素材を生かして丁寧に作られた木の椅子やテーブル。
この時期にぴったりの、涼しげなガラスの器の作家さんとの展示です。
デパートといえばセールも始まったようですが、お買い物の合間のひととき、
作品に囲まれて静かな時間を過ごしてみてはいかがでしょう。
2008-06-27
ローズウッドの椅子
今や稀少なローズウッドをフレームに使った椅子の張り替えです。
何十年も前に京都の老舗の家具屋さんで購入されたそう。
張り替えのしごとをしていると、そういう普段お目にかからないような
椅子に出会えるのが楽しみでもあります。
その分、今買おうと思っても手に入らないものだけに、
(もちろんその家の歴史もつまっているわけですし)気も使います。
この椅子は本体フレームに座と背のクッションがおいてあるタイプで
肘の下の部分にはクッションと同じ革を張ったパネルがぴっちりとはまりこんで
いました。
椅子の張り方というのはだいたいパターンがあるので、経験上
これはこうやって分解するのだなとか、めくっていくのだなとか、わかるものですが、
このパネル、フレーム下から留めてあるビスをはずしても取れない!
おかしいなあ、他にもどこかでとまっているのかなと、いろんなところを分解…。
結局は長年の使用で革がフレームとぴったり張り付いていていただけでした。ほっ。
2008-06-20
一級建築士事務所expo
村上椅子の建物を設計して下さったexpoさんが、このたび「ようやく」重い腰をあげられ
ブログを始められました。(待ってました。)
第一弾は自分達の自己紹介。第二弾は村上椅子のことを書いて下さってます。
読んでいると、もはや自分達のことじゃないみたいにウキウキして見られ、
こんなことも、あんなこともあったなーなどと、あの時の楽しさがまた思い出されて、
うれしくなりました。
非常に苦労した(一応、柄も合わせてみたりして)椅子生地の壁の質感が良く出ていて
はじめて見る方には面白いのではないでしょうか。
教訓!外構工事 は工務店にお願いしましょー
2008-06-18
6月18日
月曜日、店は休ませて頂いて、久しぶりの現場仕事にいってきました。
備え付けのソファなど持って帰れないイスを、現地に出向いて張替えるのです。
もちろん事前に寸法や型をとりにいって、ウレタンの加工や張り地の
裁断縫製など準備しておき、後はめくって張るだけ、
という状態で臨むのですが、予期せぬ事態(サイズが違う!とか)
が起こりうるので、いつもあらゆる道具や材料を車に積み込んでいきます。
なので、けっこう大仕事。
さて今回の現場はとある飲食店の待合室。
部屋の二辺にびっちりとソファが造り付けてあります。
座だけははずれるのですが、5m程あるL字型で1人ではちょっと
手に負えないということで、私もかりだされました。
しっとりとした和風建築、簾の向こうには緑のお庭が見えて
いい雰囲気です。でも、ソファがちょっとぼんやりしてますね。
、、、それが
2008-06-14
乾燥中
ビスケットのように見えますが、椅子の座面です。
並べて、乾かしている最中。
というのはヌメ革は堅いので、そのままではカーブに馴染まず
裏に巻き込んで張れないため、水で濡らしてしなやかにして椅子に張るのです。
そうして乾いてしまえば、初めは白っぽくて軽やかな雰囲気ですが、
使い込むうちにどんどん色が深く飴色のようになっていきます。
椅子本体もオイル仕上げのナラ材とのことで、使うほどに味わいを増す椅子となることでしょうね。