2008-08-07
肘付き椅子

木工作家、ポチテックさんの椅子です。
今回も製作は樹輪舎 京都さん。
村上椅子は座面の張りを担当させてもらいました。
選りすぐりのブラックウォルナットを贅沢に使った巨大テーブル
(4m×1.4m!)と肘付きの椅子が10脚という大仕事です。
詳しくは樹輪舎さんのブログで紹介されていますのでどうぞ。
シートは白と黄緑の二種類のソフトレザー(合皮)で張りました。
このソフトレザーは、革らしいしなやかな感触がありつつ、
水拭きが出来るなど革よりは扱いやすいので、
安っぽくしたくないけどお手入れが楽なのがいい、という所には
よいのではないでしょうか。
いつもポチテックさんの椅子は、ピシッとしたラインが
カッコ良いなあと思います。それでいて、男性がつくる『ビシッと』とは
ちがって、そことなく繊細さがあるというか、、、。
この素敵な椅子がテーブルと一緒にずらっと並ぶ姿、
見てみたいものです。
2008-08-05
水難の相
最近雨の降り方がおかしいですね。
さっぱり降らないなあと思っていたら
ドーッとバケツをひっくり返したような雨
(しかもちょうどちょっと外出したときに限って)。
そして何も無かったかのようにもう晴れています。
先週は旅先で大水に遭い、55年ぶりという川の氾濫で
たまたま泊まっていた宿が浸水。脚の付け根までの泥水の中を
なんとか脱出したという事件がありました。
イスオさんの素早い判断で、荷物も車も無事ですんだのが
不幸中の幸いでしたが。
あっという間の出来事でした。
そういう状態での人間の無力さと、
自然をそんな風にしてしまった愚かさについて
考えさせられる貴重な体験となりました。
そして今日、たまたま雨にあたってしまった外出の理由はというと
、、、携帯電話を水没させたのでした。
災難はいつやってくるかわかりません。
備えと迅速な対応が大切だなあということで、、。
(後者の事件は私がどんくさいだけですが。)
それにしても水にまつわる災難続き。
この夏は水辺には近寄らない方が良いのかも。
. . .
というわけで個人的な連絡になりますが、
私の携帯に連絡くださるかたはメモリーが消滅してしまったので
名乗ってくださいますようお願いします。
2008-07-26
がりがり

言いたくないのについつい口にしてしまいます。暑い~。
あまりの暑さに実家からもらってきたかき氷機をガリガリ。
子どもの頃を思い出します。
祖母からもらった、これまた昭和な青いガラス器に盛りつけて。
あっという間に溶けてしまいます。一瞬の涼しさでありました。
最近のムラカミ家はどうも時代に逆行しているというか、
古いものにとりつかれています(デジカメよりフィルムカメラを
欲しがってみたり)。
便利、簡単もよいけれど、
ちょっと手間を楽しんでみるのもまたよいかなと。
2008-07-22
つつむ

得意先のかたに、さすがイス張り職人さんは梱包するのも上手ですね、
と言われたことがあります。
丸っこい椅子を包もうとしたら難しくて、同じようにはいかなったそう。
そう言われてみれば椅子を張るのはラッピングするのと
似ているところがあるような気もします。
型をとってミシンで立体的に縫って被せる場合は別として、
立体を一枚の布で包むのですから、どこでどの程度ヒダをよせ
とめていけば、美しく仕上がるか、ということが重要。
時には仮どめをしながら生地の配分を考えて包んでいくわけです。
そんなやり方が、無意識に梱包にも生かされているのかもしれません。
さて今張っている椅子の座面は相当厚みがあります。
厚ければあついほど、表にシワを出さずにつるっと張るのは難しい。
ある程度の厚みからは、わざとヒダをとって張るのですが(その方が綺麗)
今回は表側はつるっと丸くというご要望。
ぎゅっと引っ張り、裏側で均等にヒダをよせて、生地の余分が出ないよう
張っていきます。これはニット系の相当柔らかい布でないと不可能。
ぽこっと丸く可愛らしいスツールができあがりました。
(写真撮るの忘れましたが)
それぞれの椅子の形状に似合った(向いている)張り地を選ぶのも
大切なのです。
2008-07-14
「手から手へ 展」のお知らせ

久々のイベントのお知らせです。
来月、神戸のギャラリー、デラ・パーチェにて
こどもをテーマとしたグループ展に参加します。
* 手から手へ 展 *
おとなからこどもたちへ。贈りたい、伝えていきたいコト、モノ、気持ち。
様々なジャンルの作り手たちが、それぞれの目線から発表します。
2008年8月19日(火)~8月31日(日)月曜休み
11時~18時 (最終日は17時まで)
神戸市中央区北長狭通4-9-10 黒澤ビル1F
GALLERY & SPACE DELLA-PACE
tel 078-392-9638
ワークショップも行われます。
参加者、地図など、詳細はこちら。
盆地の京都に生まれ育った私にとって、神戸というと
海があって、山があって、からっと爽やかな風の吹くオシャレな街
というイメージ。以前から一度は展覧会をしてみたいと思っていた場所です。
そんな神戸で、ポチテックさんを中心に集まった、素敵な作り手さんたちと
ご一緒できるということで、とっても楽しみです。
どんな展覧会になることでしょうか。