2012-05-25
いよいよです

朝一番、最後の一脚を仕上げました。
いよいよ明日、明後日は古イス市、
総勢63脚。全部の椅子が揃ったわけです。
そうこうしている間に、イスオさんはガレージの片付けを開始。
いつも材料やら預かりものの椅子、機械工具類でいっぱいの
ガレージがみるみるすっきりとしていきます。
(作業場のほうに運び込んでるだけですけど。)
ガレージ、こんなに広かったんや!
毎年こんな調子で、古イス市にあわせて大掃除をしている私たちです。
「トランク雑貨屋」の荷物もどどんと届いています。
さて、これからならべていきますよ。
楽しくて、ちょっぴりそわそわする、古イス市前日です。
・・・
ところで今日25日(金)から30日(水)まで
器と道具のお店kitoneさんにて
山口和宏さんの木工展が開催されます。
今回は食にまつわる小物を中心に展示販売されるよう。
山口さんも今日は在廊されるそうですので、
ぜひみなさまおでかけくださいね!
(今頃宣伝しても遅いでしょうか、、)
2012-05-23
From UK

古イス市まであと三日と迫りましたが
通常の注文のお仕事もほうっておく訳にはいきません。
オリジナルソファ、ROSAを今回はこんな布で。
イギリスのインテリアファブリックや壁紙のメーカー
Wilmanの椅子生地です。
おちついたゴールドのような、黄土色のようなきいろ。
少し光沢、ムラ感があり、立体になると表情が出て
ぐっとソファを引き立ててくれることでしょう。
かなり存在感が出るので、好き嫌いは分かれるところですが、
シンプル、ナチュラル一辺倒に飽きたひと、
ちょっとクセのある個性的なインテリアを求めるひとには、
よいのではないでしょうか?
良い布は、ミシンをかけていて心地よいもの。
しっかりとした厚み、重さ。
そしてしっとり、トロリとした肌触りが
縫っていても気持ちよく、
ソファという、くつろぎの場所に使う張り地は
やっぱりこうあってほしいなと。
深みのある綺麗な発色、(イギリス、フランス、国によって色みが違うのが
おもしろいです。)肌触りの良さ。
日本の椅子生地メーカーさんも、頑張って欲しいな、、、。
さて、仕上がりは、また後日。
2012-05-21
ショウルーム臨時休業
毎年のことなのに、うっかりしていて
お知らせが遅くなってしまいましたが
5月25日(金曜日)は古イス市の準備のため
ショウルームの営業はお休みさせていただきます。
もちろん、チラッと見せて!とこられても
それは無理ですよ~。
まだまだ製作は続いていますが
今年は50脚~60脚ぐらいになりそうです。
お天気も今のところ大丈夫なよう。
さあ、あと一週間ですよ!
2012-05-18
古イス途中経過いろいろ

座と背と肘、張ってある部分をとりはずすと、
まるで、やっこだこ。

こちらは、よちよちと歩き出しそうな
回転椅子の脚、分解して修理中。
上の部分、よく見て下さい。
「ボールベアリング」というそうです。
金属製のボールがころころしているのを
磨いてみると、、、

見えるでしょうか?
「太」とか「E 」とか「パラオ」とか「♫」とか
文字や記号が刻まれています。
古いパチンコ玉のようです。
調べたところ
「玉軸受(ボールベアリングのこと)は玉の製造コストが安いことから、
他の軸受と比較すると最も安価な軸受と言うことが出来る。」
だそうで、普及品であるパチンコ玉を使うことによって、
さらに安上がりに作ろうとしたのではと
思われます。
・・・
どうでもいいけど、ひとつひとつ、
ちょっとおかしな発見が楽しい、古いイス。
2012-05-12
相性

「Re:椅子」の中でも
背もたれの無い小ぶりのスツールはいつも人気です。
場所もあまりとらないし、ちょっとした時にあると便利。
見た目もかわいいですしね。
古イス市にむけては、形もばらばらなスツールたちを
何脚ずつかまとめて作業します。
バラして組み直し、綺麗になった骨組みを前に
さて、どんな衣装を着せましょうか。
普通に張り替えてしまうのは簡単ですが、
「魅力ある一脚」に甦らせるには、ここが一番重要で、
一番楽しく、難しいところでもあります。
ある椅子は色を先にイメージし、その色の生地を探しますが
ちょうど良い質感のがなかったり、
またまた、どれをあわせてみても「うーん」となっていたかと
思えば、それ!?というのが意外にぴったりだったり。
すんなり決まるのもいれば、なかなか気難しい子も。
でも必ずぐっとくる組み合わせが見つかるものです。
そうしたらひと安心。
あとは、中にいれる、クッションの厚みや
形のつくりかた、縫製の型の取り方(ミシン目がどこにはいるかとか)、
鋲や飾りのブレードなど最後の仕上げかた。
そのすべてがうまく行くと
くたびれきっていた古いイスが
ふたたび生き生きと、輝いてみえるのです。
この丸脚のスツールには、黒いヌメ革を張りました。
革=高級ではなく、「道具」として気取らず使うイメージで。
仕上げの鋲は、以前張り替えた古い椅子に使われていたのを
とっておいたもの。
今は作られていない少し小さめの亀甲鋲で、
くすんだいい味が出ています。
一点物なので、少ししかない材料を使ったり、
遊び心をプラスして自由に作れるのも
「Re:椅子」の楽しさでもあるのです。