2012-06-19
回転椅子
古い木製回転椅子の張り替え。
以前はしろうとさんがなおされたのでしょうか。
とてもラフに張ってあります。
クッション部分はひどいですが
フレームは傷もなくきれいで、脚の丸い輪っかがかわいいです。
これはすてきに生まれ変わりそう!
さてさて、めくってみると・・・。
ごみくず。。
バネは真ん中にひとつだけ!?
これではおしりがかわいそう。
ということで、ばねを四つに増やし、
こんなふうにうまれかわりました。
まるいかたちがかわいらしく、
座ってみるとすっぽりとはまりこみ、なんだか安心感が。
ブルーグレーの生地もよく似合っています。
後ろは鋲仕上げで。
早速この椅子に座ってお仕事されているそうです。
機能的なオフィスチェアとはまた違ったよさがありますよね。
ご依頼ありがとうございました!
2012-06-16
コットンリネンのトートバッグ
これからの季節にぴったりな、さわやかなバッグを作りました。
リネンとコットンの混紡のこちらのバッグ。
リネンの割合が多いため、特有のしなやかな風合いがすてきです。
大柄なボーダーの模様を生かすように
大きめのトートバッグにしてみました。
持ち手と底は牛革、肩からかけられる長さです。
裏側はシャンブレー風の無地。
ほかにこの2色があります。
・・・
コットンリネンの無地と
コットンの広いストライプの生地を
リバーシブルに仕立てたこのトートバッグは
気軽に持てる、浅めでマチも狭めのサイズに。
裏返しにするとこんな色。
2012-06-15
造り付けソファ
ソファのクッションをお納めしてきました。
造り付けの台の上に、長い座面のクッションを面ファスナーで固定。
低めの背もたれクッションは三分割にし、背面でボタンでつないで
動かないようにしました。
設置したら早速座らせていただいて、
うーん、いいなあと、自画自賛。
お客さまの選ばれたグレーともベージュともつかないニュアンスのある布が
白い塗り壁や木の窓枠など自然素材の空間にぴったりマッチ。
鉄の作家さんの大きなテーブルが前に配置され
ゆったりとした打ち合わせスペースのできあがりです。
京町家をすっきりと改装されたオフィス。
無造作に置かれたオブジェなど、
ちょっとしたところにセンスの良さがきらり、、
素敵でした~。
2012-06-12
モケットのいす2
前々回に書いていた、いすの張り替え。
こんな風になりました。
「Re:椅子」のイメージということで、きれいな緑色のモケット生地を。
座面のテープはのびきっていたので全部とりのぞき、
ウェーブ状のバネを入れました。
肘や背もたれに入っていたクッションもすべて交換して
座り心地はぐんと向上。見た目もプリッと、
ハリのあるいすに生まれ変わりました。
ダイニングチェアながら、ちょっとしたソファのような座り心地、存在感です。
お納め先はスタイリッシュな新築住宅。
コンクリート打ちっぱなしの壁に巾の広い無垢材のフローリング、
自然光の柔らかく差し込む、広々としたダイニングキッチンの真ん中に
ふわっとした緑色が良く映えます。
青々とした芝生と大きなシンボルツリーがある中庭に面した設計で
とても気持ちのよい空間でした。
後ろ姿。
鋲の仕上げがご希望だったので
金色の鋲をポイントで使いました。
この椅子、フレームはとってもしっかり作られていて
びくともしていなかったのですが
座面は買って一年もしないうちに落ちてしまったとのこと。
古い生地をめくってみても、せっかくこんなに良い枠が作れるのに、
どうして張り部分でこんなお粗末な材料、やり方を。。。と
残念に思いました。
安い椅子なら、少しは疑っても見ますが、ある程度のものになると
値段で信頼してしまうところはあると思います。
買う時には外から見る分には中身までは分からないので、困ったものですよね。
作る側はもっと良心と責任感を持って作って欲しいものです。。
2012-06-09
梅雨入り
今日の京都は細かい雨が降ったりやんだり。
梅雨入りしたようですね。
前庭の山あじさい、とっても小さな木で
普段は全然目立たないのですが、
今こそ!とばかりに雨を受け、
生き生きと小さな青い花を咲かせてくれています。
わーっと咲く大きなあじさいも美しいけど、
私はこの素朴さが好きやなあと。
・・・
ばたばたとしているうちに、あっという間に日が過ぎていきます。
古イス市が終わって一週間、ようやく日常がとりもどせそうかなというころ、
イスオさんのおばあちゃんが息をひきとられたとの知らせ。
週の初めは急遽、お休みをいただいて鹿児島は長島まで、行ってきました。
急な予定の変更など、ご迷惑をおかけした皆さま、
申し訳ありませんでした。
車で片道12,3時間という距離のせいもあって、
なかなか頻繁に行くことはできなかったけれど、
じゃがいも畑の赤い土、山の緑、山の上から見える青い青い海、
訪ねた時々の思い出とともに、しっかりと心に焼き付いています。
やいやい世話を焼いてくれるでもなく、
話をするでもなく、静かな、おばあちゃんでしたが
そんな、ぶっきらぼうな(?)ところがすきでした。
ちゃんとお別れしにいけて良かった。
おばあちゃん、ありがとうございました。
私の一番好きな写真を。