村上椅子

2012-12-04

作業風景

ときには力をかりて

じっくり手仕事、楽しいのですが、
楽しいだけでは仕事になりません。
たくさんのものを、効率よくすすめることも必要。

「手」だけにこだわらず
(「手」でする方が良いものができる場合は別として)
それにかわるはたらきをしてくれるものがあるのなら
工夫してそういうものを取り入れるのが
プロというものではないでしょうか。

ということで、とても頼りになるのがこのミシン。
返し縫いも、糸を切るのも、設定すれば
ペダルの踏み具合一つでやってくれるなんて!
縫う距離が短く、数がたくさんあるときなんかには
本当に便利です。
いちいちはさみを持つために手をとめなくていいだけで
こんなにスムーズに進むとは。
すごい発明ですねえ。

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2012-12-01

雑記

ひと針ひとはり

今日から12月。
そう思うと、急に、気ぜわしくなってしまいますね。

秋の終わりに、ムスメはまた一つ大きくなりました。
去年までと違うのは、この日をずっと心待ちにしていたこと。
誕生日に一つ年をとるということを理解し、
大きくなったら、もっともっとできる事が増える、
楽しい事が増えると、ただ純粋にこの日を楽しみにしていました。
そんな姿をみていると、こどもっていいなあ、と。

実際に、いつの間にそんな事!ということを
できるようになっていたり、一人前の口をきいたり
その成長には驚かされるばかりです。
どんなこどもも、ひとりひとりが、かたちは様々でも
驚くべき力を持っていて、未来に向かって進んでいる。

ひるがえって、私。
少しでも進歩できているのだろうか。
日々の色んな事を、当たり前に思って
漫然と過ごしていないだろうか。

ちいさな子供のように、
小さな変化に感動したり、素直に受け止めたりできる
柔軟な心と、みずみずしい感性を
すこしでも持ち続けられたらと、
もくもくと手を動かしながら考えた、あくる日でした。

仕上げの手縫いの作業。
椅子張りの作業の中では一番手しごと感があるので好きです。
規則正しく、同じ間隔で進めながら
数がたくさんあったので
ついついいろいろと考えてしまいました。

・・・

4歳、おめでとう。

黄色い椅子

先日お納めした、Re:椅子。

二脚お揃い、と見せかけて
背中の裏側はこんな色。

無垢材の床のここちよい、明るい雰囲気のこのお店。
カフェかヘアサロンか、といった感じですが
実は、整体院なのです。

待ち合いの椅子に、仲良く2つ並べても良し、
一番上の写真のように、エントランスの窓から背中の裏側が
ちらりと見えるように置いても良し。
自由に配置していただけます。

この椅子、先月お納めした「サイドロップ」さんのいすと兄弟なんです。
それを見て気に入られたお客さま。
まだ数脚、張り替え前のものが残っていたので
お店の顔となるような、遊び心のあるポップな色合いの布で、と
ご依頼くださいました。

村上椅子のファンとおっしゃって下さるお客さま。
古イス市に脚を運んでは椅子を集めてくださっていたので
そのテイストなどを手がかりに
あまり奇抜すぎず、かつ特別感のある椅子を目指して
ご期待に答えるべく、生地選びには随分悩みました。
最終的には、第一印象でこれ、と思った布を。

サイドロップさんのと比べてみても
色だけでなく合皮か布か、それから張り方やボタンをつけるかなどの
ディティールによって、随分イメージがかわりますよね。

リニューアルオープンにも無事間に合い、
喜んでいただけて、私たちもほっとしたのでした。
ご依頼ありがとうございました。

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2012-11-24

おしらせ

掲載されました

ぐっと冷え込むようになって
京都の紅葉もこの連休がピークでしょうか。
ぬくぬくしたい季節になってきました。

ちょうどそんなとき、『季刊京都』が届きました。

温もりあふれる京都のクラフト
「あったか小物で冬支度」というコーナーで
モジャライフとストラップをご紹介いただいています。

この、冬号のメインテーマは「京の年迎え」。
京都に生まれ育った、一応京都人の私ですが
そうそう、という事もあれば、全然知らないこともたくさん。

食べ物、おみやげ、観光スポットに季節の行事、、
歴史あるモノ、コトから、新しいお店まで
観光で来られるかただけでなく、京都に住む人にも
役に立つ、今の京都の情報がいろいろです。

書店で見かけたら、ぜひ手に取ってみて下さいね。

・・・

季刊京都 No.14 2012-13冬
成美堂出版 定価880円
 

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山口さんの椅子 展

今日から始まった、木工家・山口和宏さんの展覧会に
早速おじゃましてきました。

古い町家を会場に、趣向をこらしたおもしろい展示。
どんなようすかは実際に体験して頂いた方が良いかと思い
写真は撮っていません。

「山口さんの椅子」という展覧会、
椅子の種類は二種類だけなのですが
張り地の様々な革や布と木の種類の組み合わせ、
そして配置により、色んな椅子に見えてきます。
座ってみて見えるそれぞれの風景を楽しむのもおもしろく、
どれが好みかな、、とつい、あれこれ座ってみてしまいました。

ご自分でおっしゃっているように、
個性や自己主張を前面に出した椅子ではありません。
でも山口さんの人柄のように、柔らかで素朴ながら、
揺るがない芯の強さが感じられるような気がしました。
じっくりと使いこんで育てていきたいな、と思わせてくれる椅子です。

今回のために、文筆家の鈴木るみこさんが書き下ろされた
「山口さんの椅子」という小冊子がいろんなところに置かれていて、
それを椅子に座って読むという趣向だそう。
オオヤさんのコーヒーもいただけます。
もちろん、椅子も本も販売もされていますよ。

五日間、山口さんが在廊されます。
今日は鈴木るみこさんもおられ、本にサインをしてくださいました。
ぱっとしない天気の京都ですが、これから回復するよう。
ぜひおでかけください。

・・・

山口さんの椅子

11月23日(金)から27日(火)
11時から19時 
場所:ボンジュール!現代文明 
   京都市中京区新烏丸通竹屋町上ル東椹木町121

企画:オオヤコーヒ焙煎所
ディレクション:仲宗根幸子(大阪 Saji)

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