2012-11-09
山口さんの椅子
福岡から、荷物がとどきました。
木工家山口和宏さんの椅子の座板。
丁寧に、一枚ずつエアークッションをはさみ
張り上がって、ボリュームが増えても
同じ箱で送り返せるよう大きな箱で。心配りに感謝です。
さて今回は20枚というたくさんの数。
厳選された数種類の革と布
(いずれも、飾らない自然な雰囲気で、でも素朴すぎず品のよい)
で張らせていただきました。
これは、タンニン鞣しの黒い革。
一旦福岡へ送り返しますが
じつは、京都で今月末ある展覧会のための椅子なのです。
送料の事など考えたら、そのままこちらで取付けて、、
と思いそうなものですが、そこは山口さん。
出来上がったものをひとつづつ、本体と合わせて完成させ
自分の目で確認の上、また送られるようです。
丁寧なお仕事。
椅子ばかりを並べた展覧会、楽しみです。
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「山口さんの椅子」
日時:2012年11月23日(金)から11月27日(火)まで
11時~19時
場所:ボンジュール!現代文明
京都市中京区新烏丸通り竹屋町上ル東椹木町121
最寄り駅は京阪電車の神宮丸太町駅。
2012-11-06
新作 ent
新作のスツール、完成してショウルームに並んでいます。
安心してどっしり座れるように
ゆったり広めの座面にしました。
でも、見た目によらず軽くて持ち運びもらくらく。
安定しているので玄関で靴を履くのにもよし。
また、ダイニングでも使える高さなので
来客などで椅子が必要な時にも便利です。
前から
横から
横向き(巾の狭い方を左右に)に座るのも、気分が変わって、
なかなか良いです。
スコットランドの上質なウールと麻のテープの組み合わせで
とても優しい、しっくりくる座り心地。
まるでソファのようなスツールに仕上がりました。
定番はオレンジ、きみどり、ベージュの三色で脚はナラです。
革のボタンと共布のくるみボタン、お好きな方から選べます。
またまたこっそりこだわりの裏側は、、
麻テープの模様がかわいらしいので
あえて裏地を張らずに見せています。
隠してしまった方が、仕上げは楽なのですが。。
ボタンは銅の輪っかでとめて。
サイズなど詳細はまた後日、HPにアップします。
ぜひ座りに来て下さいね。
2012-11-03
アームチェアとスツール
新しく一階ショウルームにならんだ椅子を、もう少しご紹介。
根強い人気、飛騨産業のアームチェア。
毎回言っていますが、軽くてコンパクトながら
抜群の座り心地の良さ。そして美しい姿。
これこそ『デザイン』というものだと思います。
こちらは、久々に登場のスツール。
四方に裾広がりの、跳び箱のようなバランスです。
緑とベージュ系のミックスされた布で張っています。
早くもsold outです(11/3)
スツールは場所をとらないので、
ついいくつも欲しくなってしまい困りますね。。。
2012-11-02
丸いカウンター椅子
すこしばかり、ショウルーム一階の椅子が増えました。
その中からひとつご紹介。
パイプ脚の丸いカウンター椅子。
こちらは、Re:椅子というか、、古いものではないのですが。
脚部分は、新しいもの。上の丸い座面も新しく作ったので、
一点物のハンパモノとでもいいましょうか。
一般的な古いスツールに比べるとフレームが大きめですが
そのおかげで安定感があり、スペースに余裕のある方には
使い勝手が良いと思います。
座面がくるくるスムーズにまわります。
丸い輪っかの脚置きも良いあんばい。
高さは約62センチです。
こういう、ポコッと出来た椅子は
お嫁に行ってしまうのも早いので、気になる方はぜひお早めに!
2012-11-01
古い椅子
少しまとまった時間がとれたので、
ショウルームをもう少しにぎやかにしようと、
Re:椅子にとりかかっています。
解体して接着しなおしているこの小椅子、
座板の裏に端正な筆文字で
昭和二十九年十一月三日購入 五百圓也
とありました。
ちょうど58年前ということですね。
当時のお金でどれぐらいの感覚なのでしょう?
金額まで書かれているものはめずらしいので
どんな人が、どういう状況でこの椅子を手に入れ、
記録に残されたのか、いろいろと想像が膨らみます。
考えてみれば、戦争が終わってから
自分がうまれておぼろげながら記憶に残っている時までの
30数年のあいだ、
いったいどのような時代があり、そして今に繋がっているのか、
知っているようであまり知らない気がします。
母や、祖母の生きてきた時代の暮らしのあれこれを、
あらためて聞いてみたくなりました。