村上椅子

2021-04-17

張り替え

アイガーとソファクッション

1960年に発表された飛騨産業のアイガー、こちらの日記でもたびたびご紹介していますし、Re:椅子としても店に並べることの多い椅子でもあります。グッドデザインやロングライフデザイン賞を受賞しているだけあって、本当にたくさん世に送り出されてきたのだなと感じます。

デザインがきれいなだけでなく、長いこと使われていても本体に少しの緩みもないのが、すごいところ。ゆるみの出やすい接合部分をできるだけ少なくしつつ、堅牢で耐久性のある素材と曲木の技術を使って作られているため、長く使えるのですね。

こちらも、長くお使いだったもの。
裏を返すと、

オリジナルの赤い布の上から、2回、張り重ねてあり、かなり座面が分厚く印象が変わってしまっていました。全て取り払って板だけにもどし、すっきり張り替えました。

肘のプラスチックも、劣化していたため、代わりにヌメ革を巻きました。

あわせて、一緒の場所で使われているソファも同じ布で張り替えました。こちらも同年代のもの、肩肘2つと肘なしを組み合わせて好きに並べられるものですが、3つ並べてしか使われないということなので、クッションは繋げて一枚で作っています。

ミシンを踏んでいたら、仕事場にはいってきた娘が、「ウシ柄!?あー、ちがったわ!」
たしかにそうも見えますね^^
シンプルでクールな感じの内装の部屋に置かれるとのことでしたので、お!と思わせる主役の家具となること間違いありません。