村上椅子

2014-06-11

作業風景

DMが届きました

楽しみにしていた、古椅子展のDMができあがってきました。
細長い、とは聞いていたのですが、不思議なサイズでつい手に取りたくなる感じ。
素敵なものを作っていただき、ウームデザインさん、小さい部屋さんに感謝です。

さあ、これに見合うだけの内容を用意しなければなりません!

ずらり。張り替え前の椅子たち。

まずは、裏の物置小屋に、またガレージのあちこちに、
一年がかりで集めては積み上げてあった古い椅子を
一同に並べて、全てを見渡すことから。
本当は、少しずつ時間を作って用意していくはずが、
結局全て一気にやることになってしまいました。。
並べるだけでひとしごと。
この時点では、どれをどうしようなど、浮かんでこないので
とりあえずひとつずつ、つぶしていくしかありません。

釘を抜いて、古い生地やバネを外して木枠だけにし
ばらばらに分解して接着し直し、表面を磨いて塗り直し、、
「椅子張り」の工程にいきつくまで長い道のりです。

さあ、どんどんめくっていきますよー。

村上椅子のHPはこちら

2014-01-10

作業風景

1/10 作業いろいろ

年始のお仕事は、年をまたいでお預かりしていたあれこれから。
イスオさんが張っているのは、岐阜から送られてきた
木工家さんの定番スツール。
革を繋ぎ合わせたものを張ります。
ミシンのステッチが、意匠となっています。

そして、山積みのスツールのクッション、
組み立て式の椅子の座面、背中。
それぞれ別のところからのご依頼。

こちらは福岡の木工家さんの椅子の座面。
ヌメ革を張っています。
表にはシワがでないよう、丸みに合わせて
ぐっと引っぱりながら張っていきます。

タッカーの針の外側、余ったシワの部分を
カッターナイフできれいに切り取って完成。
通常はこの上に裏地を張るのですが、この椅子は
きれいな化粧板を使われていて、それを見せる仕上げです。
デンマークの椅子は、このようになっていますね。

どんどんこなしていきますよ。

村上椅子のHPはこちら

2013-12-11

作業風景

12月10日

京都から、近いようで遠い奈良。
現場仕事に行ってきました。

食品工場の休憩室の椅子の張り替え。
休み無く24時間使われているので
一脚ずつ入れ替えながらの作業です。
ホコリ、接着剤の臭いなどあるため、屋外で。

前日までの晴天からうってかわって
寒風吹きすさぶ中での作業。
身体を動かしているので意外に寒くはなかったのですが
途中でまさかの雨が。。。
慌てて屋根の下に移動しつつ、順調に張り替え終わりました。
、、イスオさん、その帽子は工場外では脱いでもいいんよ。

ちょっとした社会見学の気分で工場内を覗かせてもらいました。
これから、一年で一番忙しい時期を迎えられるそう。
きれいになった椅子でほっこり休憩して、頑張って下さいね。

帰り道はこんないいお天気に。
山々が美しかった。
さあて、次のお仕事はなんでしょう。

村上椅子のHPはこちら

2013-10-09

作業風景

きこりいす

座面の張り替えでお預かりしているのは
まるで絵本に出てきそうな、木の椅子。

枝を拾って来て適当に組み合わせたような、
手作り感の溢れる椅子ですが
ちゃんとメーカーのラベルがついていて、
なんとも不思議な感じ。
アメリカのものだそうです。

揃った材料からつくるより
ずっと難しく、手間がかかるんでは??
と思われますが、きっと、きちっと合うということは
そんなに重要ではないのでしょう。
座面のクッション部分も、
取付け部分の幅などがまちまちな、どの椅子にでも合うよう
ラフに張り、ゆとりを持って作られていて、
きちっと作らなきゃという固定概念を覆されるような、
こんなのもありなんだなと思わされるような、
お仕事でした。

でもやっぱり、スキッとピシッと張りたいなあ、、。

村上椅子のHPはこちら

2013-08-22

作業風景

見た目も大事

ひゃー。夏休みのお知らせをしたっきり、
気が付けば三週間も空白が。。
お休みの間は出かけたり、子供が熱をだしたり、
いろいろと片付けをしたり、、で大忙しでした。
みなさま、どんな夏をお過ごしでしょうか。

さて、今日は見た目と中身のお話。

気持ち良く、楽しく生きている人は
どことなく魅力的な表情をしているし、
不満ばかり抱えていれば
ぎすぎすした顔になってしまう。
そのものの本質、内面というものは、
知らず知らずのうちに、外見に出て来てしまうものなのです。

椅子も、おんなじです。

ソファ、椅子の内部は、普通の人には
外からではどうなっているかわかりません。

でも、良いしごとがされていれば、パリッと、なんとなく気持ちよい感じがするし、
下手なひとが手がけたものは、なんとなくあか抜けません。

そして使って行くうちに、どんどん差ができてきます。

良い(適当な)材料を使い、丁寧に下ごしらえしたものは、
長く使っても形が崩れたりしにくい。

手の荒い人や、素材を吟味しないひとが作ったものは、
見た目が不細工なのはもちろん、駄目になるのも早いのです。

特に、昔のバネを手作業で吊るようなしごとでは、
張り替え時にその差がよくわかります。
(使い方や年数にもよりますが)。

上の写真の古い椅子は、表面の生地こそ色あせ、汚れてはいましたが
ピシッととても綺麗な状態を保っていました。
底からバネが落ちているという事も、型くずれもない。
手縫いや細かなところの始末の丁寧さには感心してしまいました。
その仕事に敬意をはらいつつ、丁寧に張り替えさせて頂きました。

・・・

とんで、時代は新しいものになりますが、
こちらの椅子の張り替え前はどうもスカッとしない見た目。
(もちろん座り心地も、、、)
めくってみると、たいそう貧弱なバネが。
そのバネの止め方にも問題があり、
釘がテコの原理でどんどん抜けてきています。
このまま使っていれば、バネが落ちてしまうところでした。
そして、横に渡してあるウェービングテープも、どうしてここまで
というほどに伸びてしまっています。
材料の質の悪さと、それが気にもならない作り手
(もはや「職人」ではないでしょう)。
仕様を考えたひとも、作業をするひとも
何も知らずに作っている感じがしました。

昔の椅子と違って、職人技がそこまでいらないとはいえ
やはり材料の選び方や下ごしらえの丁寧さは
椅子の使い心地や丈夫さに関わってきます。
見えない所だからこそ、しっかり作りたいと思うし、
買うひとにも、その違いを分かっていただければと思っています。

村上椅子のHP