村上椅子

2022-03-30

注文製作

スタッキングチェア

木工家さんのご依頼で、椅子の座面を布張りしました。

いつも、薄めのすっきりした雰囲気の座面にすること多いのですが、
今回はふっくらと、お餅みたいにしたいとのご希望だったので、
ウレタンの厚み、組み合わせや加工の仕方、板の形状など色々と打ち合わせし、ひとまず試作。

無事イメージ通りの仕上がりとなったので、本番も同じように製作しました。
布によっても雰囲気が変わりますね。

肘つきの大きめの椅子ですが、スタッキングもできるようデザインされています。

現在準備中の京都一周トレイルの施設のために作られた椅子だそう。
どんなところに並ぶのか楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021-12-16

注文製作

革張り座面

座面を凹ませた特殊なデザインの椅子の製作依頼。
どんな風に作っているか、ちらりとお見せします。

ウレタンをこのような形に成形しておき、

縫製をすませた革の内側とウレタン両方に接着剤を吹き付けます。

そして、よく乾かしてから、そこをタッカーで留めます。
このままだと普通の座面の形状に見えますが、

ここから、強力なドライヤーのようなもので熱を加え、手のひらで丁寧に少しずつ押さえてくっつけていきます。

完成。
この椅子、背もたれも面白い形をしているのですが、それはまた。

 

2020-05-21

注文製作

ハイチェア革張り

樹輪舎京都さんのご依頼でハイチェアの座面に革を張りました。
薄くウレタンを入れてクッション性を持たせています。

ぷっくりして可愛らしい形。そして軽いのも良いです。
オイルを染ませた明るい茶色のヌメ革、フレームのチェリー材も、使っていくと濃い色に育っていいツヤが出てきそうで楽しみですね。

 

 

2019-12-17

注文製作

ROSA デイベッドタイプ

定番ソファRosaの、変形タイプをご注文いただきました。

壁にあててつかうので、シンプルに台の上にクッションが乗っているもので良い、というご希望で、肘も背のフレームもありません。

横から。
背もたれの台形のクッションをのけるとフラットなベッドのようになります。

座面のクッションも、置いてあるだけ。ファスナー式でカバーを外してクリーニングできます。座面の下はウェービングテープでクッション性を持たせています。

部屋のコーナーにおけば、背のクッションの向きを変えて、こういう使い方も。

オプションの横長クッションは、何かと便利です。奥行きを調整したり、腰を支えたり。ハイバックにするのもよいですし、奥行き方向にもちょうど良い長さなので、まくらみたいに使ったり。

 

このソファの良いところは、大きさのアレンジがきくところ。置かれるスペースや体格にあわせて、幅や奥行き、座面や背もたれの高さが自由に設定できます。今回は幅150cm×奥行き80cmでお作りしました。

軽やかで掃除もしやすく、おすすめです。

2017-06-22

注文製作

「空間現代」の椅子

昨年東京から京都に拠点を移されたバンド、「空間現代」さん。その事務所の椅子を見繕ってほしいと依頼されて早数ヶ月、ようやくすべて整って、無事納めてきました。

まず長く低いテーブルがあり、それに合わせた椅子を4脚欲しいとのこと。ちょうどタイミングよく仕入れた椅子(下の写真)があったのでご提案しました。

喫茶店かどこかで使われていたのでしょうか。小ぶりな丸い椅子です。
このレトロ感も良いですが座り心地もアップさせたいのでちゃんと張り替えます。脚もカットしました。

色柄、素材感はゴージャスだけど丸っこいかたちのおかげで可愛らしい椅子に。このモケット生地、今まで使ったどれよりも分厚くまるで絨毯のよう。なかなかの存在感です。

お揃いで、お持ちだった肘付き椅子も張り替えました(写真一番上)。ハイバックだったのですが全体のバランスをみて、背もたれのフレームをカットして低くしています。

そして、窓際には長い机に合わせた長いベンチを。

こちらはもともと板張りだった古いベンチをリメイク。塗装もやり直し、クッションをいれて黒いヌメ革をランダムな幅で縫い合わせて張っています。縁はきらきらと細かい真鍮釘で仕上げました。

 

ワンフロアの半分側はデスクの並ぶ事務スペース。すぐ隣り合って同じ室内にありながら、全く異質な雰囲気をもつ空間が出来上がりました(全体像を取り損ねましたが、、)。

さらに、これらの空間をまとめるものとして、窓一面の大きなカーテンも製作しました。
高さ180cm幅470cm(おおよそ)の広い窓。かなりの面積を占めるので責任重大。

光を通しすぎず、遮りすぎない程よい厚みの白い麻(リネン)をポジャギのように縫いつないで、アクセントに椅子に使った花柄の生地と黒い革とを所々に縫い付けています。
そうしたことで、光を通さないところと白いパッチワークの縁取り、そして窓のサッシの影が合わさってできるリズムがとても面白い効果を生み出しています。

といっても椅子屋なので、カーテンを納めた経験はほとんどなく、吊り下げた時の長さがどうなるか少し心配していたのですが余裕を見ていたのがちょうど良い塩梅で一安心しました。カッコよかったなあー。

 

空間現代さん、明日から4日間(6/23~/26)、以前椅子をいろいろと納めさせていただいた、劇場アンダースローで公演の「ファッツアー」で音楽を担当されます。また、7月には運営されるライブハウス「外」にて上演があるそうです。興味を持たれた方はぜひこちらを。

空間現代