村上椅子

2023-08-01

注文製作

刺繍のクッション

クッションカバー製作のご依頼です。

おばあさまの作品の刺繍、とても可愛らしく和みます。
あり合わせの生地でクッションに仕立ててあったのだけれど、おうちの雰囲気に合わず、タンスにしまわれたままになっていたとのこと。以前お納めしたソファに合うクッションに作り直したいとのご希望で持ち込まれました。

before

たしかに下地の薄手の赤い布のインパクトが結構強いです。

after

生成りベースの刺繍のものは、ナチュラルカラーのリネンにあわせて。

黒い作品は、クリスマスのイメージということで、赤系にグレーがミックスされたの表情のある織りの布に合わせました。

これで、お部屋にも馴染んでくれることでしょう。

こんな感じで、クッションカバーのみの縫製や、中材の製作も承っております。どうぞご相談くださいね。

白いソファ張り替え

ソファの張り替えご依頼です。

11年ほど前に、建築家さんからのご縁で注文製作したソファ。
合皮が劣化して破れてきてしまったとのことで、久しぶりの再会です。

今は完全なオーダーメイドには対応していないのですが、当時は、海外の有名ブランドのものではサイズが大きすぎて体格や空間に合わない、といったご要望が多かったため、一からお作りすることが時々ありました。

同じような、白に。
今回は、張り替えと同時に、高さを並べて置いているソファに合わせたいとのご希望で、背を5センチほど低く作り直しました。

 

w1750mm。ゆったりと上品な雰囲気、どっしりした重みと高級感を持ちつつ、奥行きを少なめに設定することで使い易いサイズとなっています。カクっとした見た目ですが座面にはスプリングが内蔵されているので、程よく柔らかく心地よいです。

改めて昔の仕事を目にして、自画自賛とはなりますが、シンプルながらじっくりと真面目に作られたソファだなという感じを受けました。

すこし前にも、17年前にオーダーで製作したソファの張り替え依頼がありましたが、そちらもとても座り心地も良いし思い出もたくさんあるからずっと使い続けたいとおっしゃっていただきました。

直しながら使い続ける暮らしをもっと広めたい、そしてずっと使い続けられるもの、使い続けたいと思うものを作りたい、という思いをもって20年前に始めたことが、少しずつ根を張って、こうして続けられていること。そして、張り替えという機会に手がけた椅子に再会できることで、長くご愛用いただいている様子をじかに感じられるのも、とても嬉しくありがたいことだなあと思ったのでした。

 

クッション納品

設計事務所様からのご依頼で、住宅の造り付けソファのクッションを製作しました。
生地はMorris の Acorn。ウイリアム・モリスの壁紙を織りで表現した生地で、細やかで表情豊かな文様がとても美しく、さっぱりした肌触りもよいです。

全体像。コーナー型にゆったりと座れるソファとなっています。

背もたれにはフェザーを選ばれました。
ローテーブルの製作は、坂田卓也製作所さん。

そして、別の場所にも、コンパクトなソファスペースが。
こちらは、背もたれは角度をつけたウレタンで製作し、外すとベッドにもなるタイプです。
いつも気に入って使っている、イタリア製のコットンリネン。爽やかなブルーがいいですね。

 

さて、久しぶりの少し遠方への納品でしたので、せっかくなら初めての町を楽しんで帰ろうということで。

まずは昭和な中華食堂でお昼ごはん。活気があって次々にお客さんがこられてました。

そして国宝姫路城を望む動物園へ。
レトロな観覧車にのって、眼下の満開の桜とそびえる白いお城の絶景を楽しみました。

その後、一番古いという喫茶店でクリームソーダを飲んで休憩してから、商店街をぶらぶら。知らない町を歩く楽しさを久しぶりに味わえた1日となりました。

 

 

2022-03-30

注文製作

スタッキングチェア

木工家さんのご依頼で、椅子の座面を布張りしました。

いつも、薄めのすっきりした雰囲気の座面にすること多いのですが、
今回はふっくらと、お餅みたいにしたいとのご希望だったので、
ウレタンの厚み、組み合わせや加工の仕方、板の形状など色々と打ち合わせし、ひとまず試作。

無事イメージ通りの仕上がりとなったので、本番も同じように製作しました。
布によっても雰囲気が変わりますね。

肘つきの大きめの椅子ですが、スタッキングもできるようデザインされています。

現在準備中の京都一周トレイルの施設のために作られた椅子だそう。
どんなところに並ぶのか楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021-12-16

注文製作

革張り座面

座面を凹ませた特殊なデザインの椅子の製作依頼。
どんな風に作っているか、ちらりとお見せします。

ウレタンをこのような形に成形しておき、

縫製をすませた革の内側とウレタン両方に接着剤を吹き付けます。

そして、よく乾かしてから、そこをタッカーで留めます。
このままだと普通の座面の形状に見えますが、

ここから、強力なドライヤーのようなもので熱を加え、手のひらで丁寧に少しずつ押さえてくっつけていきます。

完成。
この椅子、背もたれも面白い形をしているのですが、それはまた。