村上椅子

2022-10-13

おでかけ

信州・坂田さん訪問

日々どんどん過ぎ去っていきますが、9月のことを振り返り。

久しぶりの遠出をしてきました。
目指すは京都から長野にお引越しされた、坂田卓也製作所さん。

京都・高雄の古民家に工房を構えておられた頃からのおつきあいで、椅子の座面の張りやソファのクッションなど、お仕事させていただいてきました。京都市内で広い場所へショウルームも設けての移転。そして今年の春、第三のスタートを切られたのは、自然豊かな長野県茅野市です。

お仕事と並行して工房に併設したお家の方も整えている最中で、なかなか進まないとのこと。訪れた日もYさんは壁の左官作業中でしたが忙しい中お宅拝見させていただきました。
敷地内には大きな木々、工房の窓からは畑が見え、気持ち良い風がふいていて、とても静かで。(愛犬デシくんの写真しか撮ってませんでしたが)こんなところでゆったりとお仕事できたら最高だなあと羨ましくなりました。
大きくなったら長野でこういうお家に住むねん!とムスメもすっかり気に入った様子でした。

旅のスナップを少し。
松本民芸館。お庭もすてきでした。

お蕎麦を食べたり、塩尻の鉱石のミュージアムへいったり。
農産物直売所では、信州ならではの、スーパーでは見ないようなきのこや豆類、虫(食べる用)などが並んでいて見ているだけでも楽しめました。

いつもはビジネスホテルか民宿に泊まることが多かったのですが、今回はもともと夏休み旅行として計画していたので、高原の素敵なB&Bに一泊しました。ノマの森さん、素朴なお部屋のしつらえも、テラスでの朝食もとても気持ち良く、存分に非日常気分を味わいました。

最終日の朝。怪しい雲行き、、

大型台風が西の方から接近という予報で、旅程をコンパクトにまとめて急ぎ足で帰宅しました。

クッション納品

設計事務所様からのご依頼で、住宅の造り付けソファのクッションを製作しました。
生地はMorris の Acorn。ウイリアム・モリスの壁紙を織りで表現した生地で、細やかで表情豊かな文様がとても美しく、さっぱりした肌触りもよいです。

全体像。コーナー型にゆったりと座れるソファとなっています。

背もたれにはフェザーを選ばれました。
ローテーブルの製作は、坂田卓也製作所さん。

そして、別の場所にも、コンパクトなソファスペースが。
こちらは、背もたれは角度をつけたウレタンで製作し、外すとベッドにもなるタイプです。
いつも気に入って使っている、イタリア製のコットンリネン。爽やかなブルーがいいですね。

 

さて、久しぶりの少し遠方への納品でしたので、せっかくなら初めての町を楽しんで帰ろうということで。

まずは昭和な中華食堂でお昼ごはん。活気があって次々にお客さんがこられてました。

そして国宝姫路城を望む動物園へ。
レトロな観覧車にのって、眼下の満開の桜とそびえる白いお城の絶景を楽しみました。

その後、一番古いという喫茶店でクリームソーダを飲んで休憩してから、商店街をぶらぶら。知らない町を歩く楽しさを久しぶりに味わえた1日となりました。

 

 

出張古椅子展 その4(最終)

 

山下カバンでの古椅子展、後半は古い友人や旅行がてら京都から追いかけてきてくださった方など、嬉しい顔にも会えて賑やかに。そして最終日はお待ちかねのかき氷とカツサンドの日でした。

今日だけは、氷屋さん。

可愛らしいレトロなかき氷機でつくるふわふわの氷に、うきはの桃やぶどう、熊本の杏やパッショッンフルーツ、晩柑で作った美しいシロップ。外は猛暑で最高のかき氷日和でした。

カツサンドはバタバタして写真を撮れなかったのですが、前回紹介したリバーワイルドさんの、柿ぶた(うきはの特産の柿を食べて育った豚)のロースを朝からせっせと揚げて、たっぷりのキャベツと自家製のソースと一緒に挟んだ一品。お肉の美味しさがしみじみ感じられ、優しいお味ながら食べ応えのあるカツサンドでした。

福岡市内で一汁一菜のお店を営業されているという「てのぎ」さん、いつか伺いたいです。

・・・

そんなこんなでどちらも大盛況、賑やかなうちに古椅子展は終了いたしました。

子連れでばたばたと、至らないところも多々あったと思いますが、たくさんの出会いに感謝です。ご来場いただきました皆さま、気にかけてくださった皆さま、そして細やかな心遣いでいろいろとお世話くださった山下さん、本当にありがとうございました!

 

長くなりましたが、出張古椅子展のレポート、これにて終了です。

2018-08-11

おでかけ

出張古椅子展 その3(夏休み編)

出張古椅子展の中盤、私たち一家はここでひとやすみして、大分、耶馬渓方面へ行ってきました。

途中、教えてもらった豆岳珈琲さんへ寄ってみようと思ったら。確かに同じ方面ではありましたが、ほんまにこんなところに??という山道を登ってようやく辿り着き、かなりの寄り道となりました。でも山の中の、ぱあっと視界の開けるところに立っている小屋は、嘘みたいに涼しい風が吹き抜けていて本当に気持ち良かったです。(またえらいとこ運転させよって、、とはイスオ氏心の声。。。)

さて、目的地は以前から来てみたかった亜細亜食堂cagoさんと、小さなキャンプ場、バルンバルンの森。草屋根のすてきな建物には、平日だというのにお客さんがいっぱい。美味しいランチをいただいて、午後はこちらのコテージを借りてお手軽キャンプです。(椅子満載で、荷物が積めなかったので)。

森の中には可愛らしいツリーハウスがあったり、コテージにはハンモックがあったりで、子供達も大喜び。私は森の図書館でのんびり読書したかったのですが、なんせ暑い。。。夏のキャンプは高原でしないとダメですね。

夜は道中、農産物直売所で買ったお野菜やcagoさんで予約していた食材でBBQ。cagoさんのBBQセット、盛り付けが美しくて思わず歓声!地元の安全なお肉やお野菜、美味しかったです。

それにしても、あつかった、、。

・・・

翌日は近くの温泉に入ってすっきりしてから、日田へ。

何度めでしょうか。いつも立ち寄る小さな映画館、リベルテ。この街から映画館がなくならないようにと、同世代の館主・原さんが色々と発信されていて、海外から招いたアーティストのコンサートをされたり、書籍や雑貨、作家ものの器など扱われていたり、珈琲が飲めたり。映画を観なくても立ち寄れる面白い映画館です。

日田は、山下カバンさんのある吉井町から30分ほどのところで、戻っても良かったのですが、原さんが熱く語られる日田の魅力を感じてみたくて、今回は三隈川のほとりにある温泉宿に泊まってみました。

夕暮れの風景。屋形船が沖に繰り出していくのを眺めながら、川のほとりを散策。毎日違う顔をみせてくれて飽きることがないというのが、わかります。

・・・

さて、翌朝吉井町に戻ってきました。

展の始まる前に、行っておきたかったこちらへ。筑後川の土手を下りていくと、これまたほんとに行っていいのかな?と思わせる道が続きます。

到着!川の中州にある、ハム、ソーセージ専門店リバーワイルドさん。

すてきなお庭を通り抜け、店内へ。ここでホットドッグや美味しいドリンクもいただけます。ソーセージだけでなく、合わせてあるパンも美味しい!おすすめです。

さてさて、展示にもどりましょうか。

(つづく)

 

出張古椅子展 その2(展示の様子)

展示は山下さんのセンスにお任せしてこんな感じになりました。夏と山下カバン、のイメージで椅子をつくったので、色合いは水色、黄色を中心に明るい感じで。前もって送っていたのもあわせて、43脚が定位置につきお客様をお迎えします。

入り口付近。夏のポップな雰囲気で、ピンクのビニールレザーを選んだパイプ椅子。お尻にフィットしてなかなかいい座り心地なんですよ。

窓際の爽やかなスツールコーナー。

ヤマハの折りたたみ椅子、昭和を感じる食堂椅子。

籐のこども椅子、軽くて可愛くて人気でした。
2脚揃いの曲木のアームチェアは低い座面で座り心地抜群。

折りたたむとぺったんこになる、子供用のデッキチェア。

黄色い肘付きソファは今回の一押し。二人掛けに見えますが半分に分かれるので、模様替えなどに便利。

奥のコーナーで、こどもたちはごろごろしたり、おやつを食べたり、折り紙したり。でもおとなしくしていられるのも少しの間で、そのうちお腹減った、、、つまんない、と騒ぎ出し。あまりの暑さに外で遊んでいなさいとも言えなくて、イスオさんに、近くの(といっても一山越える)川の水を引いたプールに連れ出してもらったりして、なんとか乗り切りました。

さて無事初日を終えてほっとしたところで、中二日の展示は山下さんにお任せして夏休みです。

(つづく)