村上椅子

2021-04-30

雑記

2021/4/30

嬉しいメールをいただきました。

Re:椅子として店に出していたこども椅子、遠方のお客さまでご来店かなわないとのことで、お送りしたところ、「傷や色あせた感じも美しく、優しく手をかけられたことが伝わり、またこの椅子で育ったお子さんがおられたのだなあと感じて、あったかい気持ちになりました」と。(部分的に引用させていただきました)

せっかくの古びた良さがあるからなるべく手をかけすぎずに、でも安心して使えるように、と修理をしたもの。それをこんなふうに感じ取っていただけたんだなと、ほっとするとともにとても嬉しく思いました。

不思議な縁を感じてと、お孫さんのために選んでいただいた椅子を介して、何度かのメールのやり取りの中で、お会いしたこともない小さなかわいらしいお子さんの姿やそれを見守られるご家族を想像して、ほっこりしたのでした。こちらこそ、ご縁に感謝いたします。

こんなご時世で外出もはばかられ、買い物はネットでという流れがさらに加速していることと思います。

ただ、私たちの扱っている椅子というものは、体に合う合わないがあるとても個人的なものだし、特に古い椅子のリメイクなどは、傷の感じやものの持つ雰囲気など、見て座って感じて買ってもらいたいな思ってきました。でもなかなかそれも難しい。
それならば、せめて見にこられない方には簡単にポチッと買えないようにと、ショッピングカートは作らずメールでお問い合わせいただいています。

お顔は見えなくても、メールのやり取りから、なんとなくでもどんな方がどういうところで使われるのかなと想像します。そしてホームページの説明では足りないところは補足し、気になる点があれば質問していただいて、きちんと納得いただいてからご購入いただきたいんです。パソコンやスマートフォンとやりとりしているのではなく、その向こうに人間がいるのだなと感じてもらいたいなと思っています。

そんなわけで、中には絵文字入りの和やかなメールを送ってこられたり、椅子をお送りしたら部屋に置いた写真を撮って送ってくださったり、と心温まるやり取りをさせていただくこともあります。

面倒に思う方もおられるでしょうが、、小さな個人の店だからこそ、うちのやり方として続けていきたいなと思っています。