2012-09-19
サイドロップさん
歴史を刻んだ建築が、また、とりこわされていきます。
なおすより建て替えるという選択。
椅子でも建築でも、言えることですが、
やっぱり『新しいのはいいことだ』という考えが主流なような気がします。
もしくは、直すより安くつくから、ということらしい。
古い物がすべて良いとは思いませんが、
経済効率ばかり追って、何か大事なものを
忘れてしまっているような気がします。
そんな中、古い民家をうまく利用した
喫茶と古い雑貨のお店が、この秋オープンします。
町屋を改装しました!とはしたくなかった
というオーナーさんのこだわりで
古いものを活かしつつ、そこにモダンなセンスをミックスさせた
すてきなお店ができあがってきていました。
張り替えた椅子が並ぶと、ぐっと喫茶店らしくなります。
別の喫茶店での長年の役目をおえた椅子。
真っ赤なビニールをナチュラルなクリーム色に張り替えれば
まだまだ現役!もうひと頑張りしてもらいましょう。
奥にはヴィンテージレースや小物などの雑貨、家具、玩具、、
などが並ぶそうです。
黄色いビニールレザーが張られたレジのカウンターも可愛いです。
近くに嵐電(京福電車嵐山線)が走っていて
時折カンカンカンと鐘が響き、ノスタルジックな雰囲気を
醸し出しています。
これは、どこそこから頂いて来て、、、など
柱や、天上の板、備品のひとつをとっても、
それぞれにストーリーがあり、味わいがある。
販売されているものもまた同じように。
そういう物をまた、引き継いで自分が使うことで、そのものが生かされる。
これだから古いものはおもしろいですね。。
*サイドロップ
京都市中京区壬生西土居ノ内町22
(京福嵐山線の西院駅から、四条通を西へ。一筋目の西土居通りを南へ少し入った所です)
営業時間 12:00~20:00 日曜定休