2007-03-02
お似合い

今日の椅子。
とても綺麗な紫色のびろうど調の生地(モケット)で張り替えました。
もともとの木の色やカーブのきれいな猫脚、鋲仕上げという
椅子の雰囲気にぴったりです。
椅子生地で人気があるのは茶、ベージュ系。
それもいいけどちょっと無難な感じ。
色を選ばれる場合は薄めのグリーンや黄色が結構多いです。
このあたりは部屋が明るくなっていいですね。
今回のような紫は、たまにしか選ばれない色だけど、
お客さまの選ばれたときから、これは絶対いい!と思っていました。
思いきって紫にされて良かった!
椅子の色を選ばれる時は、ちょっと冒険してみるのも楽しいですよ。
意外に部屋に馴染むものです。
2007-02-07
昭和初期のいす

今回イスを引き取りに行ったのは、以前そばを通って
なんだか雰囲気のある建物だなあと気になっていたところ。
偶然、中に入る機会に恵まれました。
入り口でまず目に入ったのは可愛らしい色合いのステンドグラスの窓。
扉をあけて中に入ると薄暗く厳かな雰囲気で、絨毯の敷かれた回廊があり、
各部屋の木の扉が並んでいます。
そこは、とある大学の研究所なのです。
「スペインの僧院を模したロマネスク様式+東洋風」で昭和初期に建てられ、
文化庁の登録有形文化財に指定されているそうです。
今回引き取りに行った椅子もその時あつらえて作られたもののようですが、
文化財とされているのは建物だけのようで、
椅子は新しいものを購入されたため、捨てられるところだったそうです。
そこで働かれている方が個人的に張り替えて使おうと思って下さったおかげで
一命をとりとめた訳ですが、こうやってたくさんの古い椅子が捨てられて
いってるのだと思うと、とても残念です。
せっかく保存されている建物も、中に並ぶのがよくあるオフィス用の椅子
というのでは、なんだか寂しいですよね。
日本人はまだまだ家具には無頓着な気がします。
実際使う上で不便なことなどもあるのでしょうが、もう少し家具にも関心を持ってもらえればなあとおもいます。
2007-01-30
冬眠

古い椅子のなかからこんな物が。
張り替えるときに、もともとはいっていた詰め物の藁を
再利用するためほぐして詰めなおしていたところ、
みのむしがでてきました。
いつから眠っていたんでしょう?
2007-01-24
まるい椅子

ひさびさに、古いイスの張り替え依頼です。
もともとの生地は破れて半分くらいはがれ、
擦り切れて色もよく分からない感じでしたが、
同じような生地で、と言うことで
おそらくそうだったであろう色(モスグリーン)の
ベルベット調の生地を選んでみました。
張ってあった麻のテープも麻布も伸びきっていたので、
全部釘を抜いて新しく張り直し、
もともと入っていた藁をまた詰めて、綿をのせ、
生地を張って亀甲鋲と呼ばれる鋲で仕上げました。
丸い座面がかわいらしくて、鋲がアクセントになっています。
いい雰囲気によみがえりました。
きたないからもう捨てよう、と思うのではなく、
たった1脚でも、張り替えようと思ってもらえることが
嬉しいなと思います。
2006-08-21
大きな椅子
すっかりお休みのペースになってしまってた私のからだ。
どうにか四日目にして、ゆるゆるともとに戻ったようです。
そういえば子供のころは、お休み明けの何日かは午前中授業、
なんていうのがあったような気がします。
さて、今張り替えているのは、大きなハイバックの1人がけの椅子。
皮張り、鋲仕上げのアンティークな雰囲気の椅子なのに威圧的に見えないのは
まぁるいおでこと、ぽこっと出た下腹みたいな、背中の2段階のふくらみのおかげ。
なんだか親しみやすく、誰かに似てるな…、と思えるような椅子です。
いろんな表情や性格まで感じさせる、椅子って不思議だなあと思うのです。