2025-06-26
秋田木工スツール張り替え
Re:椅子でも時々店に並ぶ、秋田木工のスタッキングスツール。
張り替え依頼も度々あります。
今回は、お客さま持ち込みの布で張り替えました。
お祖母様のものだという、この反物を使えないかというご要望です。
幅はちょうどギリギリいけたので、普通の椅子生地に比べ強度が劣る点をご納得の上で、張らせていただきました。
似合っていますね。
2025-06-24
ERCOL ソファ張り替え
イギリス、ERCOL社のソファの張り替え依頼です。
ゆったり大きなサイズながら、軽やかなフレームと取り外せるクッションで構成されたシンプルな構造。丸みのあるシルエットも美しく、他にはないソファだなと思います。
まずフレームの調整から。
緩みは締め直して接着し、目立つ傷等は補修しました。
座面の下の麻テープも切れてしまっているので、丈夫なウェービングテープに張り直します。
次は、クッション。
開けると、ウレタンが崩れてしまっています。
特に傷みのひどい肘のクッション中材は、新しく作り直し。
背もたれと、座面も補強をいれてしっかりとさせました。
型をとってカバーを裁断、縫製し、クッションを入れたらくるみボタンを止めます。
こちらはくるみボタンを作っているところ。
肌触りを重視して選ばれた淡いグレーの生地が、よく似合っています。
すっかりくたびれていたので、一時は捨てようかどうしようかと悩まれていたとのこと。
縁あって修理を依頼していただき嬉しいです。
ご家族皆さんのお気に入りの椅子だったそうで、
包まれるような座り心地に、また取り合いになりそう、とお客様。
末長く、みなさんで仲良くお使いくださいね。
2025-01-21
革のソファ張り替え
ミッドセンチュリーということばが浮かぶような、レトロな革張りのソファ。
60-70年代の天童木工のもののようです。
背もたれのクッションを支えるテープも革だったり、肘かけのクッションがフレームにぐるっと巻きつけてボタンで留まっていたりと、凝った作りです。
傷みがかなり激しかったので、全体的な補修が必要でした。
本体は、木製フレームの緩みなどを再接着、座面下のバネ調整と生地の張り替え。
そして、背もたれの革ベルトも新しく製作しました。
背、座面のクッションは中材から新しく作り直しました。
張り地は、布も検討されましたが、最終的には元のものに近い革に。
シンプルにというご希望でしたので、パイピング、ボタンはやめ、つなぎ目を極力無くす縫い方にしました。
肘のクッションについては背や座とのバランスをみて、どう作るのがすっきりするか色々と考えました。その中で、革のベルトでフレームに取り付けてはというご提案が出てきて、このような仕様におさまりました。
ここだけ、チェックの布で遊び心を。
さっぱりと生まれ変わりました。
使っていくうちに柔らかく馴染んでいくのもまた楽しみです。
ご依頼いただき、ありがとうございました!
2024-12-27
今年もありがとうございました
年内の営業は今日までとなっています。
溜まった埃を掃除しながら、
今年も色々な出会いがあったなと思い返しています。
ありがとうございました。
・・・
年末にお納めした椅子。
張り替え前
8年ほど前の展示でご購入いただいた、Re:椅子。
ひさびさのご対面です。
黄色いリネンがやぶれてしまっていました。
今回は黒っぽいウール混生地で、落ち着いた雰囲気に。
全体的にオイルも塗ってメンテナンスしました。
また永く使っていただければ嬉しいです。
2024-09-26
ピアノ椅子張り替え 2
前回と違うタイプの、ピアノ椅子の張り替えご依頼。
随分クッションがへたってしまい、布も傷んでいます。
ご自身が子供のころから使われていたものを、これから使われるお子さんのために修理したいということで、
雰囲気を変えず同じように張り替えました。
共布で作ったくるみボタンをとめています。
シャキっとしました。