2021-01-20
ちょっと高めのスツール
古いスツールのご紹介です。
映えない色ですが、、、なんかこれがいいなあと。地味は地味で、また良いものです。
くすんだオレンジ色の織り模様、肌触りはふわっと気持ちいいです。
やや裾広がりの脚に、ばってんの貫(ぬき)が上と下に。ちょっこっと足置きがついていて、実用性は別としてそれがポイントになっていて可愛いです。
フレームは修理済みでもちろんがたついたり緩んだりはしていませんし使用に問題はありませんが、隙間が空いていたり穴があったりと、やや見た目が綺麗ではありません。
細かいこと気にされない方、古びた雰囲気が良いかたにおすすめします。
価格、サイズはこちらから。
sold
2021-01-19
ピアノ椅子張替
ピアノ椅子張り替えのご依頼です。
長年のご使用で、ビニールレザーも硬くなってしまっています。
張り地は、お客様お手持ちのビニールコーティングされた布で。
この形のピアノ椅子といえば、エンジのような紫のようなあの色しか見たことがないですが、ガラッとイメージが変わりました!
クッションもややふっくらさせています。
こんな毎日ですが、少し景色が変われば気分も心なしかスッキリするような気がします。身近にあるものを変身させてみませんか。
そういう我が家にも、同じような年季の入ったピアノ椅子が。そのうち可愛い色に変えてみたいです。
2021-01-12
青いパティナ(ナラ)
変わってこちらは、ナラのフレームのパティナ1人掛け。落ち着いた木の色で、パリッとかっこいい雰囲気です。
初めは、黒い麻があせたような色を、というご希望だったので、何通りかサンプルご用意したのですが、使われるお部屋の光の加減でを見てみると、なんだか違うな、もっとぴたっとくるがあるのでは。。ということで再検討。最初にご提案していたのと同じ布の色違いから、思ってもいなかった、赤みの入ったブルーグレーがしっくりきて、そちらに決まりました。
リネンの本場ベルギーの布で、洗いをかけたようなシワ感とアンティークな風合いが他にはない味わいです。
生地の厚みはそんなになくて、カーテンにも使えるくらいですが、糸の織り方がぎゅっと密になっていてしっかりしています。お高いけど、やっぱりこれを見てしまうと、良いものはいいな〜、とつい思ってしまう生地。(これだけは、触れてみないと写真では伝わりにくいですね。)
そんなわけで仕立てて布を触っている時間も楽しいものでした。
ナラのフレームでは、肘の前の部分をシャープな面取りにして、木の持つ雰囲気を生かしパリッとかっこいい感じを際立たせています。
肘と背の接合部分、ブナは全体を丸くしていますが、ナラは球をスパッと切ったようなかたちに(前側)。
後ろ姿も綺麗ですね。
納品先は古い良さを生かしつつ素敵に改装された、京都郊外の古民家。キッチンの一角の予定されていたスペースにぴったりと収まりました。新しいのにすでに馴染んでいるようす。絵になりますね。
こちらもどんどん深みが出てく良い色に育っていくことでしょう。
ご依頼いただき、ありがとうございました。
2021-01-09
青いパティナ(ブナ)
白くすべすべしたブナ材のパティナ。木肌を生かすため濡れ色の付かないワックス仕上げにしています。
それにあわせて、たくさんの青の中からお客様がコレ!と選ばれたのはイタリア製の明るいブルーのコットンリネン。肌触りはさっぱりしつつ滑らか、織りの糸に天然素材ならではのムラがあり、そのおかげで少しふわっとした感じにも見えて奥行きのある風合いです。爽やかな雰囲気に仕上がりました。
座面は本体にウェービングテープを張って軽く沈むようにした上に、へたりにくい三層のウレタンフォームと綿のクッション、背面はフェザーを使っています。
ブナのフレームは、柔らかい木の印象にあわせて、肘かけや背もたれとの接合部分は丸みを帯びたかたちに削り出しています。ゆったり座って肘をナデナデするのも気持ち良い。
美しい木目、フレーム製作は東近江の田中さん(tanaka woodenworks)です。
今は白い木肌もだんだん黄色っぽく濃くなって、落ち着いた色あいになってきます。育っていくのも楽しみな椅子です。
次回は、ナラのパティナをご紹介しますね。
2021-01-08
青いパティナ1
もう去年のことになってしまいましたが、定番商品のPatina 1の製作事例をご紹介します。
ほぼ同時期にそれぞれ別のお客様からご注文いただいたパティナの一人掛け。同じ椅子ですが選ばれたフレームの樹種と布の組み合わせで、違った雰囲気の2脚となりました。
右はいつも作る、ブナ材。白っぽくすべすべしていて柔らかい雰囲気です。
左は、ショウルームでは二人掛けの方に使っている材の、ナラ。一人掛けでのご注文は初めてです。こちらは作りたてですがすでに落ち着いた渋めの雰囲気に。
全体のサイズや形は同じですが、実は木の種類によって、例えば背もたれと肘とのつなぎの部分の面の取り方など、ディティールを変えているのです。次回からそれぞれ、写真を載せていきたいと思います。