2008-11-11
後ろ姿
気がつけばもう11月もなかば。
京都市内の木々も赤や黄色に彩られてきて、秋は駆け足で冬に向かっているようです。
さて、今回張り替えたのはこんな古い椅子。
こちら)
ご実家で昔から使われていた椅子を持ち込まれました。
古い生地(色あせてますが日焼けしていない部分をみてみると
鮮やか目の緑に黒の模様&金色のラメ入りと、なかなか見ない派手な生地)
をめくってみると、これまたこういうタイプの日本の椅子では
あまり見る事の無い、馬毛がクッション材として入っており、
バネも大きいものが沢山使われていました。ずっしり重たいわけです。
張り地を決めるとき、最初はシンプルなかんじのブルーか茶色系の無地を
考えていらしたのですが、お話を進めるうちに、選ばれたのはこれ!
2008-10-27
グレーのソファ

坂田卓也製作所さんのソファの、生地張りを担当させてもらいました。
デンマークの椅子を思わせるデザイン、
シンプルながら肘から背に向かっての曲線と、木の肘掛けの美しいソファです。
座り心地を確保しつつすっきりした感じに仕上げるため、
本体の座面下にはかさばらないSバネ(ウェーブバネ)を使用、
その上にややウレタンフォームと綿を層にしたクッションを置きました。
背もたれも、別クッションタイプです。
三人でも余裕で座れる、ゆったり2人がけ。
肩の上まである背もたれクッションがしっかり体をささえてくれ、
安心できる座り心地に仕上がりました。
さすが本体フレームも家具用の無垢材で頑強に作ってありますからね。
ウール混の織りのしっかりしたグレーの生地も、
ブラウン寄りなので冷たい印象にならず、よく似合っています。
日曜日、あいにくの雨でしたが
オーダーされたご夫婦もこられて我が家リビングにて撮影会の後、
無事納品となりました。
2008-10-14
青いベンチ

イスオさんが久々の現場仕事にいってきました。
京都市内某所で準備中のカフェの、造り付けベンチソファです。
このカフェ、先日のお茶会でもお世話になった、美術家小山田徹さんのおしごと。小山田さんはほかにもバザールカフェや喫茶六花などの素敵なカフェを手がけられていて、そのほかに、小屋や屋台なども製作されてます。
美術家という職業と、カフェのプロデュース(ただデザインをするというのではなく、現場での作業ももちろんされます)。ちゃんとお聞きした事がないので、それがどう繋がるのかうまく説明できませんが、キーワードは『共有空間の開発』ということのよう。たぶん、人の集まる場所を作ることで、そこからいろんなものが広がって、というようなことでしょうか。、、いい加減な説明でごめんなさい。今度ちゃんと聞いておきます。
ともかく、そのお店の壁に沿って設置されたベンチソファを張りました。生地は写真では紫がかって見えますが、濃いブルーのモケット(いわゆる別珍)です。床に貼られたブルー系のタイル、濃い茶色の柱や梁、腰板、白い壁。すべてがなんだか懐かしいような、落ち着いた雰囲気をつくり出しています。ゆっくりしたカフェ、になる予定だそうで、完成が楽しみです。
オープンは11月の初めだそう。詳しくは後日またご紹介しますね。
2008-10-08
おしらせ
みなさまにお知らせがあります。
勝手ながら11月8日(土)以降、当分のあいだ、ショウルームの営業を
毎週土曜日のみとさせていただきます。
営業時間は11時から18時までです。
それ以外の曜日、時間帯でも、ショウルームをご覧になりたいかたは、
事前にご連絡くだされば対応させていただきます。
また、張替え業務はいつも通り行っていきますので、
お電話、メールなどでお問い合わせくださいね。
実は、私ごとで恐縮なのですが、12月に出産予定のため、
お仕事は少しのんびりさせていただくことになったのです。
移転してもうすぐ一周年を迎えられるというところで、
気軽にお店に来ていただきにくくなるというのも、とても心苦しいのですが、
新しいいのちを迎えることで、私たちも成長し、
違う視線でモノ作りがしていけるのではないかと思っています。
そしてまた、本格的に復帰できたときには
次なる村上椅子を展開していきたいなと思っています。
どうぞ見守っていてくださいね。
2008-10-06
お茶室にて

先週末、大山崎山荘美術館の『お茶会』なるものに、ゲストとして行ってきました。
このお茶会、会場は山荘の森の中にあるお茶室です。
でも、和服で正座をしてお作法にのっとってお抹茶をいただく、、、
といった堅苦しいものではありません。
本来、お茶室は文物を愛(め)でるコミュニケーションの場である、
ということから、何かを『愛でている』ひとを招いて、皆でテーブルを囲んで
美味しいコーヒーをいただきながらお話を聞きましょう、
という企画をされているのです。
これまでに、洞窟探検家、手作り靴作家、ミュージシャンなど
いろんなジャンルのかたがお話をされたそう。
そして今回は『椅子を愛でる』ということで私たち村上椅子のふたりが
僭越ながらお話をさせていただきました。
といってもわたしたちは椅子張り職人。椅子の評論家でもなんでもありません。
なので、椅子の歴史やデザイン、名作椅子とは、、といったことはさておいて
椅子張りってどんな仕事?とか、椅子の中身ってどうなってるの?という、
どちらかというと地味~なお話をさせていただきました。
でも実は、こういう話って意外に聞く機会がないんですね。
お客様の中にも、椅子の張替え経験者は誰もおられなかったよう。
これだけ椅子に囲まれた暮らしをしているけれど、
「椅子張りやさん」の存在はあまり知られていないんです。
1日目は爽やかな風に緑がそよぐ中、2日目はあいにくの雨でしたが
これはこれでしっとりとした素敵な雰囲気の中
各日十数名の方々にお集まりいただきました。