2012-08-10
杠葉尾にて
かまぼこのようなのが2つ繋がったかたちのクッション。
真ん中で折ると、、、
細長いクッションに。
木工家の田中智章さんのソファのオプションです。
肘のところに置いて、まくらにしたり、
折り畳んで腰のところに、
また、広げて背もたれに置いたり、、、。
座る人に合わせて色々使えて、とっても便利なのです。
・・・
張り上がったソファを納品がてら、田中さんちに
避暑にいってきました。
東近江の永源寺をさらに奥へ奥へ。
山間の集落にある古民家を改修したおうちは、
まるで田舎のおばあちゃんの家にきたよう。
日差しはさすがに暑いけれど、家の中を風が通り抜け、
庭には大きな木が影を作ってくれて、本当に気持ちよく、
久々にぼーっと何もせず過ごさせてもらいました。
コンクリートとアスファルトで固められ
家々がひしめく都会、そら暑いわなあと。
(実際のところこの数ヶ月以外は寒く、雪やら湿気やら、
自然と向き合って暮らすのはそれはそれで大変なようですが、、)。
イワナやアマゴを炭で焼いたり
川遊びをしたり
便利さ、快適さ。
マチにあって、イナカにはないもの。
イナカにあって、マチにはないもの。
ふと立ち止まって、暮らし方というものを考えた
夏の日でした。
2012-06-15
造り付けソファ
ソファのクッションをお納めしてきました。
造り付けの台の上に、長い座面のクッションを面ファスナーで固定。
低めの背もたれクッションは三分割にし、背面でボタンでつないで
動かないようにしました。
設置したら早速座らせていただいて、
うーん、いいなあと、自画自賛。
お客さまの選ばれたグレーともベージュともつかないニュアンスのある布が
白い塗り壁や木の窓枠など自然素材の空間にぴったりマッチ。
鉄の作家さんの大きなテーブルが前に配置され
ゆったりとした打ち合わせスペースのできあがりです。
京町家をすっきりと改装されたオフィス。
無造作に置かれたオブジェなど、
ちょっとしたところにセンスの良さがきらり、、
素敵でした~。
2012-04-18
ガクさんのおやこ椅子
篠山の家具工房GAKUさんの椅子。
お母さんとこどものための椅子だそうです。
いつもはお客さんのオーダーで家具を作られるため、
椅子の張り地は、決めて来られるのですが
今回の打ち合わせでは、こっちで決めようと思って、、
いうことで、ご提案したのは黄緑と桃色のふわっとしたモケット生地。
自分では選ばないような生地、とおっしゃってましたが
喜んでいただけたようです。
春らしく可愛らしい雰囲気にしあがりました。
この椅子達、ゴールデンウイークに丹波年輪の里で開かれる
『座っ展』に出展されるそうです。
この、『座っ展』とは、丹波の木工家14名が作った約30脚の椅子に
その名の通り座ってみられる展覧会。
どんな椅子がならぶのでしょうか。
詳しくはこちら。
2012-01-25
海をわたる
椅子の座面、48枚。
せっせと張り続け、できあがりました。
ポチテックさんのご依頼。
船に乗って東へ、東へ、
遠い海の向こうで
精進料理のお店がオープンするそうです。
お施主様のご要望で
自然素材を使った和の空間の雰囲気をいかしつつ、
なじみすぎず、椅子自体が存在感を放てるような
少しくせのある布を張りました。
2010-12-11
Nさんの椅子
大津市の木の家具やさん、ストークさんところの
オリジナルチェア。
黒い革にも、なめしかたの違いや表面の加工のしかたにより、
色々な風合いのものがあるのですが
今回は、あれこれ椅子に合わせてみて、
これ!とぴったりこられた「ヌメ革」に。
マットな黒さがいいです。
上品な雰囲気も持ちつつ、使い込めばツヤが出てきて、
少しずつ育てていく感じ。
座面は木枠にピタッとはまり込んで、無理のない美しい仕上がりです。
背中の部分の綺麗に削りだされたカーブがすてきな椅子、
しゅっとしているけれど、緊張して使うのではなく
気どらず、日々道具として使っていって味が出てくるような椅子だなと
思います。ヌメ革のイメージと一緒ですね。
椅子には作る人の性格やタイプがよくあらわれるように思いますが
ふむふむ、ストークNさんはそんな人だったのですね。。。