2025-07-08
2回目の、ご褒美の椅子
IDEEのラビットチェア、張り替えのご依頼。
張り地は色々サンプルを見ていただいて、決まっていたところ、パッと目に飛び込んできたというイギリスのメーカーのこの布の色の美しさに惹かれて、変更。これだ!とピンときたのですね。
プルシアンブルーという色名、緑みの深い青です。
青は写真に撮るのが難しい。。
クッションも全てしっかりしたものに変え、ややふっくらした印象に。
この布の、均質ではなく独特のむらのある織りが陰影を生んで、椅子の綺麗な形がより引き立ちます。
20年ほど前にお仕事を頑張った自分へのご褒美にと購入され、その後ご結婚、子育てと、目まぐるしい日々を見届けてきた椅子。ようやくご自身のことも考える気持ちの余裕ができてきたとのことで、張り替えのご依頼をいただきました。同世代の子を持つ親として、本当にあのころは日々こなすことに精一杯で、やっと自分のことを考えられるようになってきたなと、共感しました。
お金を出せば、新しい椅子は買えるけれども、思い出のある椅子がまた、生まれ変わってご褒美となってくれるって豊かですよね。
これからこの椅子に座ってご自分の時間を楽しんでもらえると、嬉しいです。