2026-03-09
背もたれの張り替え

張り替えのご依頼。
座面は以前に張り替えられたとのことで、今回は破れてきた背もたれのみの張り替えです。
背と座、違う柄物の布で、ともすればガチャガチャした感じになりそうですが不思議と馴染んでいるので、このイメージを少し残しつつ少しシックな感じにまとめました。

座面と同系色の、ブルーと茶色系のストライプの織地で。

ここで、ちょっと鋲のはなしを。
この連続した鋲、ひとつずつ鋲を打ちつけるのではないんです。
他の椅子の写真ですが、こんな感じで連結した長い鋲に4個おきに穴が空いていて、
そこだけ鋲を金槌で打って留めて行きます。

これは、必ずしも手抜きして楽をしている、と言うわけではないんですよ。
布地はこの鋲でとめるのではなく、先にタッカーで張って、それを隠すために鋲を重ねて留めるので、全部に鋲を打っていくとフレームが穴だらけになってしまいますよね。
しかもこの鋲をとめているところはだいたい1センチぐらいの幅しかありません。
張り替えの場合、すでに前の釘の跡もたくさんあって木が傷んでしまっていて、鋲が効かない場所があったり、ということもあります。そんな場合は少しずらして打ったり(なおかつ見た目はまっすぐにみえるように調整)という工夫もします。
ですので、この連結鋲はできるだけ木枠に負担をかけないためには、よく考えられたものだなと思います。
以上、今日はちょっとマニアックなお話をお届けしました。