村上椅子

2014-04-06

定番の椅子

ROSA 青と黒

ばたばたと3月が去り、気づけばこのあたりの桜ももうそろそろ終わり。
かわって店の前庭のジューンベリーが見頃を迎えています。
アケビも可憐な花をたくさんつけてくれました。
丸くて黄緑色の葉っぱがまた可愛らしい。
毎年この新芽を見ると、春がきたなあと実感します。
あっという間に色んな葉っぱが出てきて、どんどん庭の緑も濃くなりそうです。

・・・

さて、オリジナルソファROSAの納品が続きました。

ひとつめは鮮やかながらシックな青い生地の、3人掛け。
イメージを持たれていた「青いソファ」にぴったりの布を
ちょうどご提案できました。
肉厚で風合いの良い布で、角度により光と影の表情ができて
シンプルな形のソファを引き立ててくれます。
脚の材はブラックウォルナットで。
大きなものだけに、色を持ってくることで部屋の雰囲気がどうなるか
少し心配されていたのですが、これ以外ない!というぐらい
似合っていました。

・・・

こちらは3人掛けでは少し大きすぎるとのことで
2.5人掛けのサイズでお作りしました。
それでもごろんと横にはなれます。
座と背のクッションは横長の2つになるので少し印象が変わりますね。
生地は落ち着いた、黒に近いチャコールグレー。
白っぽい糸もミックスされていて雰囲気のある生地です。
肌触りもさらっとしていてオールシーズン気持ちよく過ごせそう。
脚はナチュラルな色のナラを選ばれました。

どちらのお宅もとってもセンスよく住まわれていて
そこにソファを置いて、ちょうど完成!!という感じで
納品する私たちも楽しませていただきました。
それぞれぴったりの色&生地選びをされていて、
さすがだなと感心した次第。

この定番ソファROSA、くせのない形だけにどんな布も似合い、
選んだ人の好みのソファにアレンジ出来る。
なかなか良いソファだなと自画自賛。。
そして布の力って面白いなあと改めて感じました。

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2014-03-15

張り替え

おばあさんの椅子

古い椅子の張り替えご依頼です。
色も柄もとっても可愛い。
でも残念ながら随分傷んで座るのには心配です。
藁やホコリもどんどん出てきます。

底から。

バネを支えているテープもぎりぎりもっていると
いう感じでした。
全部取り除きます。

フレームは、シンプルにこれだけ。
でも背もたれの笠木を真っすぐではなく緩やかな曲線にとってあったり、
ちょっとした一手間がかけてあります。
そのおかげで、張りあがった時の雰囲気や、座り心地に違いが出ます。

出来上り。
コストと座り心地とのバランスのよい、S字バネを使いました。
明るいうぐいす色のフワッとした生地で。

面影をのこしつつしっかりと生まれ変わりました。
元々張ってあった生地の、綺麗な所でクッションでも作ろうかなと
お客様。そうやって、思い出を残せると素敵ですね。
ご依頼ありがとうございました。

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efish 納品

三月の半ばとは思えない寒さの京都。
今日も、雪が降ったり止んだりの一日でした。
そんな中、五条大橋たもとのカフェefishさんに
張り替えた椅子をお届けしてきました。

すっきり、気持ちが良いですね。

今回はこのソファと、他に、小椅子をいろいろ。


(張り替え前です。)

時々、こうやって傷んだものを数脚ずつ張り替えさせていただいて
もう何度目でしょうか。
人気のカフェ、たくさんのお客さんが座られるので、
へたり方もかなり見事です。

ウレタンはぼろぼろ。
張り替え甲斐があります。

・・・

いつも、納品時には早めのランチをいただくのが恒例になっているのですが
今日は次に予定があり、残念ながらまたの機会にということで
お店をあとにしました。。

色々な椅子、みなさんもぜひ座りに行ってみてください。

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2014-03-01

おしらせ

3月の臨時休業

勝手ながら、3月15日の土曜日のショウルームは
お休みとさせていただきます。
お知らせが遅くなりすみません。

21日(金曜)は祝日ですが通常通り13時から18時まで
開ける予定です。

どうぞよろしくお願いいたします。

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2014-02-28

張り替え

北欧椅子張り替え

恥ずかしいほどブログの更新ができず、二月が逃げていきます。
忘れないうちに二月のお仕事をひとつ記録しておきます。

革張りのアームチェアの張り替えご依頼。

肘も革が巻かれていて、滑らかなカーブが美しい。

背もたれの裏側は丸く削り出された木部を見せて。

低くて広めの座面はゆったりととても座り心地がよい椅子です。

黒い革の、このイメージを変えたいとのことで
初めはキャメルのような、明るい革の色を希望されていたのですが
お部屋の感じと、テーブルとの色の相性を考えて
こちらの落ち着いたチョコレート色をお薦めしました。

ただ普通に張り替えるのは嫌とのことでしたので
背のクッションの真ん中に、横のラインのステッチを入れて
少し雰囲気を変えてみました。

また、こだわられたのが座の裏側の布。
座のクッションの裏と、クッションをはずした本体の底には
別の布が使われており、普通はほとんど見えない所なので
色だけ合わせた適当なものが張られているのですが、
お客様は前々から、どうしてもうちょっとマシな布を使わないのか、、
と気になられていたそう。
人によって、こだわりはいろいろですね。
たしかに、コートでもちらりと素敵な裏地が見えると
それが自分にしか分からなくても、なんだか嬉しい気持ちになりますよね。

ということで、気に入られた小紋柄の裏地がちらりと見えるように
クッションの縫製を考えました。

うしろから。

黒と焦げ茶。サンプルで見ると似たようなトーンの色ですが
やっぱり茶色だと随分柔らかい雰囲気になります。

これからまた使い込まれていくうちに
馴染んで革独特のつやとしわがうまれ、よい雰囲気になることでしょう。

大変ご満足いただけて、私たちもほっとしました。
ご依頼ありがとうございました。

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