村上椅子

2015-06-03

Re:椅子

2015/6/4

久々の雨の後は草木も嬉しそう。
きょうはカラッと晴れた京都です。

Re:椅子が数点出来上り、店に並んでいます。

爽やかなストライプと、マットな黒いヌメ革。

こちらは、小さなスツール。

鱗のような模様です。


sold

なんとなく、青系の生地ばかり選んでしまうこのごろです。

2015-05-29

張り替え

長大作のダイニングチェア張り替え

ダイニングチェアの張り替えご依頼。
もの自体はまだ新しいのですが、デザイナー長大作氏が
1953年に発表したオリジナルを忠実に再現した椅子だそうです。

ビニールレザーが汗でベタベタして不愉快とのことで
背もたれはそのまま、座面だけ布に張り替えることになりました。

無難に黒系の無地のファブリックを何点かお奨めしたのですが
それじゃなんだか面白くないなあと一点ご提案した水玉模様が
やっぱり気に入られたご依頼主のY様。

というのも、Y様は村上椅子のリピーターさん。
もう五年ほどのお付き合いになるでしょうか。
ご旅行でたまたまふらっと立ち寄られた私たちの店で、
「Re:椅子」に一目惚れされてから、椅子のことで何かあればご相談いただき、
これまでにピアノ椅子からスツール、ダイニングチェアなど
色々な椅子を張り替えさせていただきました。
その都度、候補の布を写真に撮ってはメールで送ってやりとり。
椅子をより魅力的にみせる張り替えをご提案してきました。
なので、だいたいお好みは分かってきたつもりです。

私たちのセンスをかっていただき、近くに張り替えできるところがあるのに
わざわざ広島から椅子をお送り下さるのだから、ありがたいことです。

・・・

さて、こんな風になりました。

へたってはいなかったものの少しクッションにコシがなかったので、
ウレタンを補強し、ふっくら気持ちよい座り心地に。
この椅子はぐるっと縁にパイピングが回っているのがポイントだと思います。
そこも水玉の布にするのが普通かもしれませんが、
そこはオリジナルの背もたれとの繋がりを持たせるべく
黒いビニールのパイピングを使いました。
全体がきゅっと締まった気がします。

お送りしたところ変身ぶりをたいそう気に入って下さり、
それをご覧になったご主人が、「俺の椅子も張り替えてもらいたい」
とおっしゃったとか。またはるばる大きな箱が届きそうです。

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2015-04-28

張り替え

革のソファ張り替え

あっという間に4月も終わり。
(いつも、こんなことを言っているような気もしますが、、)
店の軒下に這わせている「むべ」と「あけび」が旺盛に育っています。
街中にあっても緑に覆われた、森のようにしたいというイメージに
少しずつ近づいて嬉しいのですが、ほどよく手を入れないと、
色んなものに巻き付いてえらいことになりそう。

さて、四月からおちびさん二号の保育園生活がスタート。
ならし保育に時間がかかるだろうし、ゆるゆる復帰しようかなー
なんて思っていたら、すんなり一週間で通常保育になり、
それと同時にするべき仕事が次々と。。
なんだか良くわからないまま、お仕事モードに戻っております。

そんなこんなで、先日張り替えたソファ。

もう30年程使われていたそうで、革も破れています。
それ以上にウレタンの劣化がひどく、
沈み込みが大きいので腰を痛めてしまわれたとのこと。

確かに座ってみると、ブワブワしてなんとも居心地が定まらず、
しんどいです。
北欧のメーカーのものだそうで、座高が少し高い上に
座面の傾斜が結構きついのも原因となっています。

このソファ、上の部分(座と背と肘)が一体化されていて、
ぼこっと乗せてあるんです。

座のウレタンを固めのものにして何度も座って試してみますが
それだけでは、どうもしっくり来ません。
フレームの傾斜は変えられないので、
ウレタン部分で傾斜をゆるくする工夫をし、奥行きも少し浅く。
背もたれもしっかり目のウレタンで補強して座り心地を改善しました。

今度は少し温かめの色の革を選ばれました。
デザインもスッキリと変更。
また使われるうちに良い感じに馴染んでくることでしょう。

ご依頼ありがとうございました。

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2015-03-31

おしらせ

臨時休業のおしらせ

京都の桜も、この暖かさで一気に咲き出したようです。
鴨川沿いではたくさんのひとがお弁当を広げたり散歩をしたり、
にぎわっていました。

さて、急なお知らせでごめんなさい。
4月2日(木)はショウルームをお休みさせていただきます。
お間違えのないよう、よろしくお願いいたします。

・・・

ここのところ臨時休業つづきで申し訳ありません。
私ごとながら、先日の土曜日にお休みをいただいたのは、
娘の保育所の卒園式のためでした。

0歳の秋からの保育所生活、なかなか慣れずに泣いてばかりでした。
早くから預けなければならないことに最初は罪悪感も感じ、
私だって泣きたいよ、、という気持ちで、仕事に向かったものでした。
そんな娘も四季折々の行事や五感を育む様々な体験をさせて頂き、
また他の子どもたちと一緒に日々過ごすなかで
いくつも壁を乗り越えて、少しずつ自信をつけ、
こころもからだも強く優しい子に成長してくれました。

卒園式では、内気で泣き虫だったのが信じられないくらい
堂々と証書を受け取り、ありがとうございます、とはっきりと言いました。
そして誇らしげな顔で、側転や縄跳び、剣玉など、
出来るようになったことを披露してくれました。
そんな晴れ姿を両親揃って見てやることが出来て
本当に良かったと思います。

私たちがこうやって仕事に専念して、やりたいように続けて来られたのも
娘が一緒に頑張ってくれたからだなと、改めて思います。
(もちろん、保育所のおかげでもありますが)
そして、お客さまにご迷惑をおかけすることも多々ありましたが
みなさんの温かい手助けとご理解に、たいへん感謝しています。

熱を出してぐずぐずいう幼い娘を乗せて高速を走らせ
遠方まで張り替えたソファを納品に行ったこと。
抱っこしていてあげようと言っていただいても、人見知りで大泣きし
ソファを運ぶ私の足にまとわりついていたこと。
ほんの数年前のことですが、懐かしく思い出されます。

また、新しい世界の始まる春。
私たちも新たな気持ちで次へ進みたいと思います。
どうぞこれからも、村上椅子をよろしくお願いいたします。

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2015-03-06

Re:椅子

Re:椅子いろいろ

小振りな古い丸椅子に、菜の花色のツイード生地を張りました。
ふちどりは小さな真鍮の釘で。
春らしい可愛い椅子になりました。


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こちらは、座の高さが34センチと低く
ちょっとアンバランスな小椅子。
でも座ってみると背もたれが腰にフィットして妙に落ち着きます。
一人暮らしのお部屋に良さそう。

もともと黒いビニール張りだったものを張りかえました。
背もたれに水玉模様をもってきて遊び心を。
背の後ろは昔ながらのマイナスネジでとめています。
全体の雰囲気を損なわないような金具を探すのも
密かに重要なしごとです。

そしてこちらも椅子です。

杖として持ち歩くのはかさばりますが、、
補助椅子としては場所を取らなくて良いのでは。

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