村上椅子

2021-01-09

定番の椅子

青いパティナ(ブナ)

白くすべすべしたブナ材のパティナ。木肌を生かすため濡れ色の付かないワックス仕上げにしています。
それにあわせて、たくさんの青の中からお客様がコレ!と選ばれたのはイタリア製の明るいブルーのコットンリネン。肌触りはさっぱりしつつ滑らか、織りの糸に天然素材ならではのムラがあり、そのおかげで少しふわっとした感じにも見えて奥行きのある風合いです。爽やかな雰囲気に仕上がりました。

座面は本体にウェービングテープを張って軽く沈むようにした上に、へたりにくい三層のウレタンフォームと綿のクッション、背面はフェザーを使っています。

ブナのフレームは、柔らかい木の印象にあわせて、肘かけや背もたれとの接合部分は丸みを帯びたかたちに削り出しています。ゆったり座って肘をナデナデするのも気持ち良い。

 

美しい木目、フレーム製作は東近江の田中さん(tanaka woodenworks)です。
今は白い木肌もだんだん黄色っぽく濃くなって、落ち着いた色あいになってきます。育っていくのも楽しみな椅子です。

次回は、ナラのパティナをご紹介しますね。

 

 

2021-01-08

定番の椅子

青いパティナ1

もう去年のことになってしまいましたが、定番商品のPatina 1の製作事例をご紹介します。

ほぼ同時期にそれぞれ別のお客様からご注文いただいたパティナの一人掛け。同じ椅子ですが選ばれたフレームの樹種と布の組み合わせで、違った雰囲気の2脚となりました。

 

 

右はいつも作る、ブナ材。白っぽくすべすべしていて柔らかい雰囲気です。
左は、ショウルームでは二人掛けの方に使っている材の、ナラ。一人掛けでのご注文は初めてです。こちらは作りたてですがすでに落ち着いた渋めの雰囲気に。

全体のサイズや形は同じですが、実は木の種類によって、例えば背もたれと肘とのつなぎの部分の面の取り方など、ディティールを変えているのです。次回からそれぞれ、写真を載せていきたいと思います。

 

2021-01-05

おしらせ

2021.1.5

あけましておめでとうございます

きまぐれな更新のこの日記ですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

店は5日から、通常営業しております。
予約制とさせていただいていますので、ご来店希望のかたはメールまたはお電話でお知らせください。(基本的に日曜祝日はお休みです。)

 

。。。

気持ちの良い晴れの日の続くお正月休みとなりました。
家にいてはパワーを持て余す次女と、鴨川で凧揚げに土手すべり。
凧が揚がったと大喜びで走り回って転がって、草だらけになっては大笑い、それを見ているだけで楽しめました。
一方長女は、行かなーいと。そんなお年頃になってきました。

 

今日から保育園、まだまだお布団に入っていたいのを頑張って起きてきました。
気持ちを切り替えて、ハハもお仕事がんばります。

2020-12-24

Re:椅子

きつね色の肘つき椅子

久しぶりに、肘つき椅子のご紹介です。

後ろ足へとつながる、くの字型の短い肘かけが印象的。
座面は低めで後ろに傾斜しています。かわいいバランスですね。

つやつやの肘が美しいです。

後ろは手縫いで仕上げてシンプルにすっきりと。

布は、明るめのブラウンを合わせました。
イギリスの麻混ウールで、白っぽい糸がちらほら見えてかわいい。
これ何色っていうのかなと考えて、黄土色でもないし、、なにかに似てる!
おいなりさん(いなり寿司)に見えませんか(強引…)。
というわけで本当のきつね色はもう少し濃い色かと思いますが、私の中ではこの椅子は「きつね色の肘つき椅子」と命名されました。

詳細はこちらから。 Re:椅子 no.202

sold

今年も残り一週間となりましたね。長かったような、あっという間だったような。

12月29日(火)から1月5日(火)までお休みとさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

2020-12-23

張り替え

北欧椅子張り替え

デンマークの椅子の張り替えご依頼です。

この布がとても気に入っているけれど、傷みがひどくなってきたので張り替えられる、ということで似た生地を探したのですが…

この糸の太さがいろいろで深みのある織りの、しかもチェックで同系色となると全然見つかりません。さてどうしましょう。

そこで、子どもが気にいるような、明るく楽しい雰囲気にしたいというご希望もあったので、背もたれと座面の色を変えてあそんでみましょうとご提案しました。

背は黄色系、座はグリーンからブルー、でいろいろ検討した結果、こんな感じになりました。

 

 

選ばれたのはイギリスの麻の混じったウール。青が強く写っていますが、もう少し緑みがかった色で、他の色の糸も織り込まれていて雰囲気のある布です。背もたれも同じものの色違いで。

すてきに生まれ変わりました。

さて、このもともと張ってあった古い布、思い出も詰まっていることと思うとなんだか捨てがたく、座面の真ん中の方はまだまだきれいな状態だったので、ふと思いつきました。
きれいに洗ってから、小さな座布団に。以前から作っているつなぎ布の小座布団くらいのサイズで、木の椅子などに合わせて使ってもらう感じです。裏側は手持ちの同系色の水色の布をあわせました。

友人夫妻の依頼だったので、内緒で一緒に箱に入れて送ったら、とっても喜んでもらえて私も嬉しくなりました。

そういえば、バタバタしている間にこの秋、店のオープン13周年を迎えました。前の場所で始めてからは18年になります。

これからも張り替えを楽しんでもらえるアイディアをいろいろとご提案できたらなと思います。