村上椅子

2008-08-25

雑記

地蔵盆

土曜日は町内の地蔵盆でした。
主に関西で行われている夏の終わりの子供のお祭りです。

京都では、8月23、24日に各辻にまつられたお地蔵さんにお花やお菓子をお供えして、
子供たちが福引きをしたりお菓子をもらったり、
大きく長いお数珠を皆でぐるぐる回したりします。
京都生まれ京都育ちの私ですが、実は今回が初めての地蔵盆。
こどもの頃住んでいたいた町内にはそもそもお地蔵さんが無く
一応そのくらいの時期に公園に集まってお菓子をもらったことと、
町内の子供たちでプールにつれて行ってもらったという記憶しかありません。
(その行事もすぐ無くなってしまった)。

去年の秋引っ越してきたこの土地は、古くからのお家の多いところ。
小さな町内なので何か集まりごとがあると、どの家も参加する
という感じです。地蔵盆はその年間三大イベントのひとつで、
ここへきて、地蔵盆初体験となったわけです。

まずは朝7時半に集合して提灯を吊って飾り付け。
会場はよく見られる道ばたにテントを張って、というのではなく
織物会社さんの一室をお借りして行われました。
お地蔵さんを祠から運んできて段におまつりし、サツマイモなどお供えをして準備完了。
このお地蔵さんにまずびっくりしました。
お地蔵さんというと石のものを想像してましたが、
蓮の花の上に立った木彫のお地蔵さんなのです。
お顔も白い毛(?)がぼさーっと生えていてなんだか恐ろしい感じ。
子供を守ってくれるはずですが、こわがって泣きそうです。
写真を撮り損ねたのが残念、、。

さて準備完了、この後お坊さんのお経を聞きながら数珠をくる儀式。
、、、ですが、この町、ご年配の方の割合が高く地蔵盆の主役といえる子供は
赤ちゃんひとりしか来ていませんでした(その子もこの町の住人では無い)。
なので数珠を回してるのはお年寄りばかり。
そのあと、茶話会、タコやきパーティーと続き、
(途中抜けたので詳しくは分かりませんが)
夜にはほんとに大人しかいない親睦会(飲み会)と化しているのでした。
最後には自分達で用意したジュースや果物をお土産に持って帰ります。
こうして一日は終わりました。
以前は二日にわたってもっと盛大に行われていたそうです。

想像していた地蔵盆とはだいぶ違いますがそれはそれで楽しませてもらいました。
せっかく伝統あるところに住ませてもらっているのだから、
こうして地域の風習を受け継いでいけたらいいなと思います。

手から手へ

お盆も過ぎ、暑さも少しだけましになったような気がします。
更新が遅れましたが、神戸でのグループ展がはじまりました。

今回は多ジャンル、大人数での展覧会ですが、
ギャラリーのオーナーさんのセンスもお借りして
絵画、漆、陶器、木、金工、革、布。。。と
それぞれの作品をうまく織りまぜて展示、
素敵な空間ができあがりました。

親からこどもたちへ伝えていきたいものというテーマで
手しごとでひとつひとつ思いをこめてつくられた作品が並んでいます。
子供向けのものだけでなく、大人のものもありますよ。

こちら

2008-08-09

定番の椅子

へアイス


へアイスに座ってへアイスを張るの図。

子供用ですかと聞かれますが、このように
村上椅子では低い台での作業用に使っています。
男の人が座っても、大丈夫。
もちろん、子供がちょこんと座ると、ぴったりサイズでかわいい。
そんな椅子です。

19日からの『手から手へ 展』に向けて、いろんな色を製作中。
今回はこの定番のへアイスのみの出展となりますが、
ほかの作家さんの作品と並んで、響き合って、
どんな雰囲気をつくり出してくれるでしょうか。

村上椅子のHPはこちら

2008-08-07

注文製作

肘付き椅子


木工作家、ポチテックさんの椅子です。
今回も製作は樹輪舎 京都さん。
村上椅子は座面の張りを担当させてもらいました。

選りすぐりのブラックウォルナットを贅沢に使った巨大テーブル
(4m×1.4m!)と肘付きの椅子が10脚という大仕事です。
詳しくは樹輪舎さんのブログで紹介されていますのでどうぞ。

シートは白と黄緑の二種類のソフトレザー(合皮)で張りました。
このソフトレザーは、革らしいしなやかな感触がありつつ、
水拭きが出来るなど革よりは扱いやすいので、
安っぽくしたくないけどお手入れが楽なのがいい、という所には
よいのではないでしょうか。

いつもポチテックさんの椅子は、ピシッとしたラインが
カッコ良いなあと思います。それでいて、男性がつくる『ビシッと』とは
ちがって、そことなく繊細さがあるというか、、、。
この素敵な椅子がテーブルと一緒にずらっと並ぶ姿、
見てみたいものです。

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2008-08-05

雑記

水難の相

最近雨の降り方がおかしいですね。
さっぱり降らないなあと思っていたら
ドーッとバケツをひっくり返したような雨
(しかもちょうどちょっと外出したときに限って)。
そして何も無かったかのようにもう晴れています。

先週は旅先で大水に遭い、55年ぶりという川の氾濫で
たまたま泊まっていた宿が浸水。脚の付け根までの泥水の中を
なんとか脱出したという事件がありました。
イスオさんの素早い判断で、荷物も車も無事ですんだのが
不幸中の幸いでしたが。

あっという間の出来事でした。
そういう状態での人間の無力さと、
自然をそんな風にしてしまった愚かさについて
考えさせられる貴重な体験となりました。

そして今日、たまたま雨にあたってしまった外出の理由はというと
、、、携帯電話を水没させたのでした。

災難はいつやってくるかわかりません。
備えと迅速な対応が大切だなあということで、、。
(後者の事件は私がどんくさいだけですが。)
それにしても水にまつわる災難続き。
この夏は水辺には近寄らない方が良いのかも。

. . . 

というわけで個人的な連絡になりますが、
私の携帯に連絡くださるかたはメモリーが消滅してしまったので
名乗ってくださいますようお願いします。

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