2008-10-06
お茶室にて
先週末、大山崎山荘美術館の『お茶会』なるものに、ゲストとして行ってきました。
このお茶会、会場は山荘の森の中にあるお茶室です。
でも、和服で正座をしてお作法にのっとってお抹茶をいただく、、、
といった堅苦しいものではありません。
本来、お茶室は文物を愛(め)でるコミュニケーションの場である、
ということから、何かを『愛でている』ひとを招いて、皆でテーブルを囲んで
美味しいコーヒーをいただきながらお話を聞きましょう、
という企画をされているのです。
これまでに、洞窟探検家、手作り靴作家、ミュージシャンなど
いろんなジャンルのかたがお話をされたそう。
そして今回は『椅子を愛でる』ということで私たち村上椅子のふたりが
僭越ながらお話をさせていただきました。
といってもわたしたちは椅子張り職人。椅子の評論家でもなんでもありません。
なので、椅子の歴史やデザイン、名作椅子とは、、といったことはさておいて
椅子張りってどんな仕事?とか、椅子の中身ってどうなってるの?という、
どちらかというと地味~なお話をさせていただきました。
でも実は、こういう話って意外に聞く機会がないんですね。
お客様の中にも、椅子の張替え経験者は誰もおられなかったよう。
これだけ椅子に囲まれた暮らしをしているけれど、
「椅子張りやさん」の存在はあまり知られていないんです。
1日目は爽やかな風に緑がそよぐ中、2日目はあいにくの雨でしたが
これはこれでしっとりとした素敵な雰囲気の中
各日十数名の方々にお集まりいただきました。