村上椅子

2007-09-11

作業風景

ヌメ革はり

今日は椅子の座面張り。素材はヌメ革です。

同じかたちの座面でも、素材によって張るコツがちがいます。
布、ビニールレザー、革。それぞれのクセがあって
それをちゃんと読み取って張らないと、
表に変なしわが出たり、ぼこぼこしたり。

ヌメ革は固くてぱしっとしているので、
そのままではとうてい、丸い形に馴染みません。
そこで、とっぷりと水につけて柔らかくして張ります。

引っ張って、カーブのきついところで均等にしわを寄せて
とめていきます。すると綺麗な丸みがでて、表にはしわが出ない。
これは厚みがあればあるほど、むずかしい作業です。

水で濡らしても結構固いので、だんだん左手の指の力がなくなって、
邪道ですが、ペンチで引っ張ってみました。
ちょっと靴職人の気分です。

イスオさんのように美しいしわが作れるまで、修行は続きます。

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