2021-01-12
青いパティナ(ナラ)
変わってこちらは、ナラのフレームのパティナ1人掛け。落ち着いた木の色で、パリッとかっこいい雰囲気です。
初めは、黒い麻があせたような色を、というご希望だったので、何通りかサンプルご用意したのですが、使われるお部屋の光の加減でを見てみると、なんだか違うな、もっとぴたっとくるがあるのでは。。ということで再検討。最初にご提案していたのと同じ布の色違いから、思ってもいなかった、赤みの入ったブルーグレーがしっくりきて、そちらに決まりました。
リネンの本場ベルギーの布で、洗いをかけたようなシワ感とアンティークな風合いが他にはない味わいです。
生地の厚みはそんなになくて、カーテンにも使えるくらいですが、糸の織り方がぎゅっと密になっていてしっかりしています。お高いけど、やっぱりこれを見てしまうと、良いものはいいな〜、とつい思ってしまう生地。(これだけは、触れてみないと写真では伝わりにくいですね。)
そんなわけで仕立てて布を触っている時間も楽しいものでした。
ナラのフレームでは、肘の前の部分をシャープな面取りにして、木の持つ雰囲気を生かしパリッとかっこいい感じを際立たせています。
肘と背の接合部分、ブナは全体を丸くしていますが、ナラは球をスパッと切ったようなかたちに(前側)。
後ろ姿も綺麗ですね。
納品先は古い良さを生かしつつ素敵に改装された、京都郊外の古民家。キッチンの一角の予定されていたスペースにぴったりと収まりました。新しいのにすでに馴染んでいるようす。絵になりますね。
こちらもどんどん深みが出てく良い色に育っていくことでしょう。
ご依頼いただき、ありがとうございました。