村上椅子

着々と


更新が随分滞ってしまいました。
オープンまで1週間をきり、製作に励んでいるこの頃です。

そんな中、お願いしていた商品を並べるための棚が届きました。
ブラックウォルナットの木目が美しい、きれいな棚です。
家具製作の田中智章さんの作品。いつも、センスの良い仕事に感心させられます。

これで、室内はぐっとお店らしくなってきました。
オープン時には、この1階の小さなスペースに椅子生地や革を使ったこものが並ぶ予定です。そして階段を上がって2階の大きな窓のあるショールームには、ソファや小椅子を展示します。

『なぜ椅子やさんがわざわざ小物をつくるのか』と聞かれることがあります。
一時は色々考え過ぎて、何を作って良いのか分からなくなる時もありました。
ただ椅子生地で作るだけではしょうがないし、村上椅子っぽいものってなんだろうか、と考えて、椅子につかう技術を盛り込もうかとか、椅子っぽいカバンだとか、奇抜なものを作ろうかとか・・・。

でも、ここにきて原点に帰りつきました。
身近に椅子の材料のハギレ、端材がある。捨てるのは勿体無いし、それでこんなものを作ったらかわいいだろうなと、その材料に似合ったかたちや用途を考える。ただ欲しいものかたちにする、というそんなことでいいのでは、と思えるようになったのです。
そして、それを手にとってもらうことで、「椅子張り」というちょっと珍しい仕事について興味をもってもらえればと思います。

というわけで、村上椅子店にはふたりの気の赴くままに作った小物が並ぶ予定です。その時々で作れるものはちがうし、一点だけのものなど、数も充分に揃っていないかもしれませんが、そこはぼちぼちと。
こんな調子で、よろしくお願い致します。

村上椅子のHPはこちら