村上椅子

「椅子とかばん」展のおしらせ

このような時期ではありますが、布ものあれこれで、少しでもほっこりしていただければと、私(村上有佳)の布かばんと小さな座布団の展示をさせていただくことになりました。

材料は椅子の仕事の過程で出てくる布の、のこりもの。残りというと聞こえが悪いですが、切り取られた部分の限られた形や、綺麗な色の小さなかけら。そんなものを前にすると、これをどういうふうにして生かしてやろうかと却って想像力がかきたてられます。

去年から続くこの塞がった空気のなか、椅子やクッションの布を選ばれる時に、海や空、木々など自然を思わせるようなきれいな青や緑の、気持ち良い天然素材を選ばれるかたが多かったような気がします。布を広げて裁断するとき爽やかな色、鮮やかな色、風合いに私もはっとさせられ、癒されてきました。

また気兼ねなくあちこちへ行けるようになったとき、そんな気持ち良い布のかばんを持って出かけたいなという思いもこめて、少しずつ作りはじめたのがはじまり。だんだん茶系なども加わって、全体的に地味〜ですがナチュラルで優しい色合いのものが多くなっています。
そしてさらに小さなかけらは様々に組み合わさって、訪れてみたい色々な場所(飛行機の窓から見たいろんな色の畑の広がる大地だったり、カラフルな家の並ぶ丘だったり)の風景や、心の中のいろんな思いを描くような小さなお座布団となりました。

今回、かばん、小さな座布団に加え、古い椅子を蘇らせた、「古椅子」も10点ほどご用意できました。
お出かけしにくい時期ですが、お近くのかたは足を運んでいただければ嬉しいです。

会期:2021年 9月18日(土)から29日(水)
11時から18時 、木金お休み
場所:小さい部屋 /   京都市中京区尾張町225 第二ふや町ビル201

 

それぞれ、どんなものができてきたかまたお知らせできればと思います。

instagramもよろしければチェックしてくださいね。@murakamimisu

 

12月、しめくくり

小さい部屋さんでの展示、25日をもちまして終了いたしました。
ゆっくりと長い期間でしたが、良いペースでお客様もみえたようで、椅子やクッションたちも次々に旅立ってくれました。一目惚れで椅子を買ってくださった方や、大きいものだけに悩んで後日やっぱり、と決めてくださった方もおられたとか。良い出会いがあり嬉しく思っています。
足をお運びくださった皆様、気にかけてくださった皆様、ありがとうございました。また、お声をかけてくださった、小さい部屋の西岡さんにも、いつものことながら感謝です。

後からになりますが、DMにも写っていた青い椅子は、こんなに小さく可愛らしいサイズでした(右のが普通の椅子の大きさ)。その張り替えの裏話をすこし。

もともとは、こんな椅子でした。

焦げ茶色の硬い合皮で、座面下までぐるっと覆われているかたち。剥がすと、、

藁のうえにウレタンの切れ端がいっぱい詰め込んでありました。それもとりのぞくと。

前の前の張り地がでてきました。本来はフレームの内側に鋲で仕上げてあるかたちでした。それをはずさずに上から詰め物をして、釘をうつ場所がないので下まで覆うように張り方を変えたようです。

座面の底は、詰め物の分、下がってしまって麻テープも切れてしまっていました。

すっきり取り除いて、テープも詰め物も新しくして、もとの姿に。

きれいな椅子ですね。

Re:椅子(古椅子)を作りはじめて、10年以上たちました。古い物を暮らしに取り入れて楽しむかたが増えてきたように感じます。一方、古い物をとりまく仕入れや運送などの状況もこの10年で随分変わってきました。色々思うところはありますが、、ただ私たちができるのは、変わらず、丁寧に直してまた次へつなぐこと。ゆっくりですが続けていきたいと思います。

さて、展のお礼をグズグズしているうちに、年内最終営業日となってしまいました。
今年もたくさんのご依頼ありがとうございました。そして来年に持ち越してしまったお客様、すっきりした椅子で新年をお迎えいただけなくて申し訳ありません。また来年よろしくお願いいたします。

どうぞみなさま、良いお年をお迎えくださいね。

小さい部屋の12月 展の様子

『小さい部屋の12月』始まっています。店内のようすをちらりと。(写真は初日のもので、もうないものもありますのでご了承ください。)

はぎれをつないだ小さい座布団。みなさん、いくつも並べて、どれにしよう、、と悩まれているのも嬉しくありがたい時間。洋服とはちがって、これがお似合いですよというものではないので、アドバイスはできませんが、これだけの種類のはぎれがあるということは、それだけの数の椅子を張ったということです。それぞれにいろんなエピソードがあったり、一つずつの布の素材などのご説明もできますので、店にいるときには、ぜひお気軽にお尋ねくださいね。

椅子の上など、店内いろんなところに散りばめてあります。お気に入りを探してください。

常設されている作家さんたちの陶や木のうつわ、カトラリー、本にニット小物にアクセサリー、、クリスマスプレゼントにぴったりなモノもたくさん並んでいますよ。

木金の定休日を挟んで、また土曜日からどうぞよろしくお願いいたします!

 

小さい部屋の12月、古椅子など。

小さい部屋さんに、椅子など搬入してきました。いよいよ明日から展示が始まります。
前回ご紹介のつなぎ布の小座布団のほか、古椅子も少しお持ちしました。古椅子とは、いつも「Re:椅子」としてご紹介している、古い椅子を修理、張り替えて再生したもの。スツール、木の小椅子など小さいものが中心ですが、アームチェアもあります。小さい部屋さんのやさしい雰囲気にぴったりかと。

ざっくりしたウールのチェックの椅子。背もたれが小さくて、なんとも可愛らしいんですよ。他にも、どことなく、素朴で懐かしい雰囲気の、ほっこりできる椅子をご用意しています。

 

そして、お久しぶりのさかなクッション。椅子のはぎれをつないで作っています。可愛すぎないぬいぐるみとして、意外と男の子に人気とのうわさも。椅子やソファの腰あてなどに、お使いください。ひとつひとつ、作った順にナンバーがふってあります。

 

基本的には小さい部屋の店主にしおかさんにお任せしていますが、私も7日、8日あたりはお店にいようかなと思っています。ご来店をお待ちしております!

小さい部屋の12月 のおしらせ

小さい部屋さんの、布ものを中心とした企画展に参加します。

古布を使ったカバン、エプロン、スカート (岡林尚子さん)
つなぎ布、つまみ布 (c.h.sさん)

などなど。

村上椅子からは椅子生地の残布をつないだ小さな椅子用座布団と、いつもの古椅子、それからお魚クッションを少しお持ちする予定です。

座布団はシックなのから、ちょっとポップなのまで。またご紹介しますね。
古椅子はあまり数はありませんが、スツール、小さめの木の椅子、それから肘つきの小ぶりなソファを少しだけ用意しました。どうぞお楽しみに。

ゆったりと期間をとっていただいていますので、冬の贈り物を探しに、一年頑張った自分へのごほうびに。ぜひほっこりしにいらしてください。

 

2019.12/7(土)〜12/25(水)
11:00~18:00 、木金定休

場所:小さい部屋

京都市中京区尾張町225 第二ふや町ビル201
tel/075-748-1168